ケズネモ属
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ケズネモ属(ケズネモぞく、学名: Gonatozygon)は、接合藻チリモ目ケズネモ科に分類される緑藻の一属である。学名の Gonatozygon はギリシア語の goneia(角度のある)+ zygo(つながった)に由来し、「ケズネモ」の名は細長く円筒形で刺が散在している様子に由来する[3][2]。単細胞性または上下にゆるくつながって短い糸状体を形成し、細胞は円筒形、表面は平滑または顆粒や刺が散在する(図1)。帯状の葉緑体が1–2個ある(図1)。湖沼や湿原などに分布する。11種ほどが知られる。
| ケズネモ属 | ||||||||||||||||||||||||
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1. Gonatozygon kinahani | ||||||||||||||||||||||||
| 分類 | ||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||
| Gonatozygon De Bary, 1856[1] | ||||||||||||||||||||||||
| タイプ種 | ||||||||||||||||||||||||
| Gonatozygon monotaenium De Bary, 1856[1] | ||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||
| ケズネモ属[2][3][4]、ゴナトジゴン属[2][4][5]、ゴナトヂゴン属[6] | ||||||||||||||||||||||||
| 種 | ||||||||||||||||||||||||
特徴
単細胞性または上下にゆるくつながった短い糸状体(糸状群体)、細部は細長い円筒形から紡錘形(しばしば不規則に曲がる)、長さ 48–759 µm(長さは幅の7–40倍)、両端は切り落とし状でやや膨潤[1][2][5][6][7][8](図1)。細胞壁は平滑または顆粒や刺が散在しており、一部の種では帯状に取り巻く部分(girdle band)が分かれている[1][2][5][7][8]。微細構造的には細胞壁は2層からなり、小孔が外層と内層で連続している[1]。葉緑体は細胞あたり1個または2個、中軸性でリボン状、多数のピレノイドが縦列している[1][2][5]。細胞中央に核があり、葉緑体が1個の場合はそれに接し、2個の場合はその間に位置する[1]。
二分裂によって無性生殖を行う[1][5]。細胞質分裂後、分裂面が伸長することで娘細胞が完成するが、新しい半細胞における刺などの細胞壁の装飾はかなり後になる[5]。接合による有性生殖を行い、相対した配偶子嚢はふつう屈曲して接合管を形成、接合管内(1種では一方の配偶子嚢内で)で配偶子が融合して接合胞子を形成する[1][5][8]。成熟した接合胞子は球形から楕円形、胞子嚢壁は平滑か細点があり、発芽して2細胞を生じる[1][5][6][7]。
生態
分類
ケズネモ属は、ホシミドロ綱(接合藻)のチリモ目、ケズネモ科(ゴナトジゴン科)に分類される[1]。
2025年現在、ケズネモ属には11種ほどが知られ、また多くの種内分類群(変種、品種)が記載されている[1]。種の分類形質としては、細胞の形態、大きさ、細胞壁の特徴などが用いられている[2]。日本からは Gonatozygon aculeatum、Gonatozygon brebissonii、Gonatozygon kinahanii、Gonatozygon monotaenium、Gonatozygon pilosum などが報告されている[6]。
表1. ケズネモ属の分類[1]
- ケズネモ属(ゴナトジゴン属) Gonatozygon De Bary, 1856
- Gonatozygon aculeatum W.N.Hastings, 1892
- Gonatozygon asperum (Ralfs) Rabenhorst, 1863
- Gonatozygon bourrellyanum Compère, 1967
- Gonatozygon brebissonii De Bary, 1858
- Gonatozygon hinganensis Noda & Skvortzov, 1969
- Gonatozygon kinahanii (W.Archer) Rabenhorst, 1868
- Gonatozygon leiodermum W.B.Turner, 1893
- Gonatozygon monotaenium De Bary, 1856(タイプ種)
- Gonatozygon pilosum Wolle, 1882
- Gonatozygon sudanense Grönblad & A.M.Scott, 1958
- Gonatozygon tenuissimum (Playfair) Playfair, 1917