ケネディ・ソーンダイクの実験(ケネディ・ソーンダイクのじっけん、Kennedy–Thorndike experiment)は、1932年にロイ・ケネディ (Roy J. Kennedy) とエドワード・ソーンダイク (Edward M. Thorndike) により初めて行われた、マイケルソン・モーリーの実験の手順を改良した特殊相対性理論を検証する実験である[1]。改良点は、古典的なマイケルソン・モーリーの実験の装置の一方のアームをもう一方のアームよりも短くした点である。マイケルソン・モーリーの実験は光の速度が装置の「向き」に依存しないことを示したが、ケネディ・ソーンダイク実験は、異なる慣性系における装置の「速度」にも依存しないことを示した。これにより時間の遅れが間接的に検証された。マイケルソン・モーリーの実験の否定的結果は長さの収縮だけで説明できるが、ケネディ・ソーンダイクの実験の否定的結果の説明には、地球が太陽の周りを公転する間の位相シフトが検出されない理由を説明するために、長さの収縮だけでなく時間の遅れも必要である。時間の遅れは、アイヴズ・スティルウェルの実験(英語版)により、初めて直接確認された。これら3つの実験の結果を組み合わせると、完全なローレンツ変換を導出することができる[2]。
Wolf et al. (2003)参照。2002年から2008年までのデータが、恒星変動と年変動の両方を考慮して分析された
月レーザー測距
地上での測定に加え、Müller & Soffel (1995)[11]やMüller et al. (1999)[12]により、地球と月の距離をセンチメートルの精度で評価した月レーザー測距データを使用して、ケネディ・ソーンダイクの実験が行われた。好ましい座標系(en:preffered frame)があり、光速が観測者の速度に依存する場合、地球と月の間の距離測定で異常振動が観測できるはずである。時間の遅れはすでに高精度で確認されているため、このような振動が観測されれば光速が観測者の速度に依存していることや、長さの収縮の方向依存性が実証される。しかしながら、どちらの研究でもそのような振動は観測されず、RMS速度限界はHils and Hall (1990)により設定された限界に匹敵する~10−5[12]であった。したがって、長さの収縮と時間の遅れは両方とも相対性理論により予測された値を有する必要がある。
↑ Note: In contrast to the following demonstration, which is applicable only to light traveling along perpendicular paths, Kennedy and Thorndike (1932) provided a general argument applicable to light rays following completely arbitrary paths.
↑ Tobar, M. E.;Wolf, P.;Bize, S.;Santarelli, G.;Flambaum, V.(2010).“Testing local Lorentz and position invariance and variation of fundamental constants by searching the derivative of the comparison frequency between a cryogenic sapphire oscillator and hydrogen maser”.Physical Review D81(2): 022003.arXiv:0912.2803.Bibcode:2010PhRvD..81b2003T.doi:10.1103/PhysRevD.81.022003.