コダチスズムシソウ
From Wikipedia, the free encyclopedia
| コダチスズムシソウ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コダチスズムシソウの花 (2026年1月 沖縄県石垣市) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Strobilanthes glandulifera Hatus. | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| コダチスズムシソウ、セイタカスズムシソウ |
コダチスズムシソウ(別名セイタカスズムシソウ、学名:Strobilanthes glandulifera[1])はキツネノマゴ科イセハナビ属の半低木または1回繁殖型多年生植物[2][3]。
かつては別名の「セイタカスズムシソウ」が使用されることが多かった[4][5][6][7]が、ラン科クモキリソウ属に同一和名のセイタカスズムシソウ Liparis makinoana[8]が存在し、紛らわしい[2][9][7]ことから、後に提案された、和名の重複しないコダチスズムシソウが推奨されている[10]。
沖縄本島のコダチスズムシソウは大型で高さ2 mに達し、約6年に1度一斉開花して結実後に枯れる1回繁殖型の生態で知られる[2][3]が、石垣島と西表島のものは高さ1 m以下で開花は不定期[7][11]。葉は菱形状の楕円形から卵状楕円形、鋸歯縁で対生するが、一方が小さい。花枝につく葉は小型だが、花のつかない下方の枝につく葉は大きい[4]。葉裏や茎はほぼ無毛。花は長さ3 cm、淡青紫色地に明瞭な白い網目模様が入る。花期は1–3月。萼は花冠の1/3より短く、半分くらい切れ込む[2][11][3][12]。染色体数は2n=30[7]。コノハチョウ幼虫の食草として知られる[12]。
同属のオキナワスズムシソウと類似するが、オキナワスズムシソウは複数回開花する小型の多年生草本であり、葉幅が狭く、茎や葉裏に毛が多く、萼が長い等の特徴がコダチスズムシソウと異なる[12][11][3]。
ギャラリー
分布と生育環境
分類について
コダチスズムシソウはかつて、台湾に分布する多年性草本のアリサンアイS. flexicaulis Hayataと形態的に区別できないことから同種とされていた[6][12]が、生態と分布の違いによりアリサンアイとは別種と判断された[7][11]。
コダチスズムシソウの学名については、YListではS. glanduliferaを標準、S. flexicaulisをシノニム(アウクトルム)としている[1]が、POWOでは山崎(1981, 1991)[5][6]と同様の見解を取りS. glanduliferaをアリサンアイS. flexicaulis var. flexicaulisのシノニムとしている[13]。本記事における学名表記は前者のYListおよび邑田(2017, 2021)[7][11]に従った。