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ゴニオフォリス

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ゴニオフォリス
G. kiplingi の頭骨
地質時代
後期ジュラ紀 - 前期白亜紀
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
界 : 動物界 Animalia
門 : 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱 : 四肢動物上綱 Tetrapoda
綱 : 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜型下綱 Archosauromorpha
階級なし : クルロタルシ類 Crurotarsi
上目 : ワニ形上目 Crocodylomorpha
階級なし : 新鰐類 Neosuchia
科 : ゴニオフォリス科 Goniopholididae
属 : ゴニオフォリス属 Goniopholis
学名
Goniopholis Owen, 1841
種
  • G. baryglyphaeus Schwarz, 2002
  • G. crassidens Owen, 1841
  • G. kiplingi Andrade et al., 2011
  • G. simus Owen, 1878

ゴニオフォリス(学名:Goniopholis)は、後期ジュラ紀から前期白亜紀にかけてヨーロッパ各地に生息していた、ワニ形上目新鰐類の属。外観は現生のワニと酷似するが、正鰐類との相違点として未発達の二次口蓋や列数の少ない鱗板骨などが見られる。全長は約2 - 3メートル。当時から新鰐類が水辺の環境に適応していたことを示唆する属である。

分類の変更

G. crassidens のホロタイプ標本 BMNH 3798
G. simus の復元図

ゴニオフォリスのタイプ種 G. crassidens は、イングランドのベリアシアン階から、属しうる種 G simus はドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州のベリアシアン階から知られている。両者は同種である可能性もある。ゴニオフォリス属に属しうる他の種にはイングランドのベリアシアン階から報告されている G. kiplingi とポルトガルのキンメリッジアン階から報告されている G. baryglyphaeus がいる。後者はゴニオフォリス属で最古の種である[1][2]。G. kiplingi の種小名はラドヤード・キップリングへの献名である[3]。

ポルトガルの上部ジュラ系からはゴニオフォリスのものとされる卵化石が発見されている[4]。

ブラジルから産出した2種もゴニオフォリス属に割り当てられていた。ブラジルの下部白亜系から産出した G. hartti はサルコスクス[1]、上部白亜系のバウル層群(英語版)から発見された関節していない2つの歯冠から命名された G. paulistanus はイタスクス科(英語版)のロクソチャンプサ(英語版)に再分類された[5]。

北アメリカ大陸から産出した G. lucasii と G. kirtlandicus はそれぞれアンフィコティルス属とデナジノスクス(英語版)属として独立した[1]。モリソン累層から知られている G. felix、G. gilmorei、G. stovalliもアンフィコティルス属に分類されうる種で、同じくモリソン累層から産出するエウトレタウラノスクスに近縁と考えられている[6][7][8]。

タイ王国イーサーン地方から知られる G. phuwiangensis は化石が断片的である上、スノスクス属に再分類されている。イングランドとスペインの下部白亜系から報告されているナノスクス(英語版)に G. gracilidens を分類する研究者もいる[1]。

Hulke(Willet)、Hooley、Dolloの goniopholidid はかつて G. simus か G. crassidens に分類された完全な骨格であり[1]、そのうち1つは新種 G. willetti として再記載された。その後、これらの標本のうち Hooley と Hulke の goniopholidid はゴニオフォリス属から取り除かれ、それぞれアンテオフタルモスクス(英語版)とフルケフォリス(英語版)として独立した[2][9]。Dollo の goniopholidid はアンテオフタルモスクス属に割り当てられた[10]。

特徴

中部パーベック層群(英語版)から産出した G. simus 頭骨
ゴニオフォリスの模型

全長2 - 3メートル。横方向に伸びた四肢やそれによる腹這いの姿勢、扁平な体型など、外見は現生のワニと酷似する。現生の正鰐類に近い新鰐類であるが、正鰐類の背中に並ぶ鱗板骨が6列であるのに対し、ゴニオフォリスでは2列であった[11]。鱗板骨の列数(厳密には1枚1枚の大きさ)は椎骨の関節の安定性と因果関係があり、鱗板骨が大きく列数の少ないゴニオフォリスは安定性が低く、また柔軟性も現生種ほど高くなかったことが示唆される[12]。また、正鰐類と比較して二次口蓋が発達しておらず、口腔と鼻腔の分離が進んでいない。このため現生種と比較すると呼吸効率は良くなかったと考えられている[13]。

系統

ゴニオフォリスの種を含むクラドグラムを以下に示す[1]。

新鰐類
アトポサウルス科(英語版)
 

Theriosuchus pusillus

 
 

Theriosuchus guimarotae

 
 
 
 
 

Rugosuchus

 
 
 

Bernissartia

 
 

正鰐類

 
 
 
 
 

Stolokrosuchus(英語版)

 
 
 
 

テチスクス亜目(英語版)

 
 

タラットスクス亜目

 
 
ゴニオフォリス科
 

Calsoyasuchus(英語版)

 
 
 
 

"Goniopholis" phuwiangensis

 
 
 

Eutretauranosuchus delfi

 
 

"Sunosuchus" junggarensis

 
 
 
 

Sunosuchus miaoi

 
 

"Sunosuchus" thailandicus

 
 
 
 
 

Siamosuchus phuphokensis(英語版)

 
 
 

Amphicotylus lucasii

 
 
 

Denazinosuchus kirtlandicus(英語版)

 
 

Nannosuchus gracilidens(英語版)

 
 
 
 

Hulkepholis(英語版) (Hulke's goniopholidid)

 
 
 

Anteophthalmosuchus(英語版) (Hooley’s goniopholidid)

 
 

Anteophthalmosuchus(英語版) (Dollo’s goniopholidid)

 
 
 
Goniopholis
 

G. baryglyphaeus

 
 
 

G. kiplingi

 
 

G. simus

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

生態

展示

出典

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