1976年、ハリスンはビートルズ時代にEMIと結んだ10年契約が失効したので古巣EMI/アップル・レコードを離れて、1974年にワーナー傘下で自分が設立したダーク・ホース・レーベルに移籍した[注釈 1]。同年11月、彼は移籍第1弾アルバム『33 1/3』を発表したが、相前後してEMI傘下のパーロフォンは本ベスト・アルバムを発表した。
A面にはビートルズ時代の自作7曲、B面にはビートルズ解散後のシングルヒット曲6曲が収録されている[注釈 2]。ハリスンは、自分のソロ・アーティストとしての業績を貶めるような選曲や『33 1/3』の売り上げを妨害しようとしているかのような発売日設定に激怒したといわれている。
オリジナルのジャケットは麦わら帽子にTシャツ姿のハリスンが黄色いクラシック・カーの前で微笑する写真だった。キャピトル盤は表ジャケットに彼の似顔絵をあしらい、裏ジャケットには宇宙をモチーフに65年、67年、69年の顔を浮かび上がらせ、内ジャケットには幼年時代の顔を使っていた[2]。安値盤は通称『ホワイト・アルバム』(1968年)のポートレイトを使用していた。
『ビルボード』誌アルバム・チャートでは最高位第31位、『キャッシュボックス』誌では最高位29位といずれも上位にはランクされていないが、RIAAゴールド・アルバムに認定された。日本ではオリコンチャートで最高位51位だった。