シェローティアの空砦

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シェローティアの空砦〜the end of time〜』(シェローティアのくうさい〜ジ・エンド・オブ・タイム〜)はテーブルトークRPG(TRPG)『セブン=フォートレス』のリプレイ作品。ゲームマスター(GM)兼リプレイ執筆は菊池たけし。イラストはみかきみかこ

ラ・アルメイアの幻砦』に続く「砦シリーズ」リプレイ最終版として発表された。ルール第4版『セブン=フォートレス メビウス』が使用されている。

「砦シリーズ」の最終章として位置づけられているリプレイ。ゲーマーズ・フィールド誌12th season Vol.5(2008年6月発行号)から17th season Vol.4(2013年4月発行号)まで連載された。砦シリーズの中では連載期間も文章量も最長にあたるが、ゲームプレイ回数自体は全5回と比較的少ない。一回のゲームプレイで一話分のストーリーの区切りがつけられており、全5話構成となっている。ファミ通文庫エンターブレイン)から全5巻で文庫化されている。

『シェローティアの空砦』は単なる砦シリーズのリプレイではなく、主八界全てを巻き込んだ次元大戦「第二次古代神戦争」のラース=フェリアにおける展開、という側面を持っている。第二次古代神戦争の全貌は『セブン=フォートレス メビウス』および『ナイトウィザード The 2nd Edition』の各種サプリメント・リプレイをまたぐ大がかりなクロスオーバー展開となっている。

使われているゲームシステムは『メビウス』。製品版のルールがそのまま使われており、連載途中でのルールバージョンの変更も発生していないため、砦シリーズの中ではゲームバランスは安定している部類である。砦シリーズのラストということもあり、それまでの砦シリーズからPCNPCに拘わらずかつてのキャラクターが多く参戦している。ただしPCの場合、初出時とルールおよびデータが異なっているため『メビウス』準拠で最初からキャラクターデータを作成し直す必要があり、さらにリプレイ進行中にサプリメントの供給も行なわれているため、キャラクターの能力値や取得スキル、設定などが変化している場合もある。[1]

当初は2つのパーティをスイッチしながら進む、という異例の方式で進められており、一方のパーティで特定の条件を満たすともう一方のパーティのシナリオに影響する仕掛けになっていた[2]が、EPISODE 04より両パーティの混成で進行するようになった。また、当初の予定では1巻2話構成であったが、EPISODE 01と同時収録の予定だったEPISODE 02[3]のセッション直後に1巻1話構成に変更されている[4]

EPISODE 01は『ラ・アルメイアの幻砦』の事件の結果、世界が闇に落ちたものの、『V3』シナリオ集『ラース=フェリアの嵐』で取り扱われた事件によってフレイス地方が解放され、そこで人類が反攻の機会を窺っている、という状況のもとに始まる[5]。他の世界を巻き込んだ最終戦争の一幕として、PC達の活躍が描かれるのである。

あらすじ

エピソード01

シェルジュ=ガェアの死とエルオースの復活により、第一世界ラース=フェリアは混沌の闇に包まれ滅びの時を迎えていた。人類の反撃によりフレイス地方が解放されたものの、冥魔の侵攻はいまだ衰えていない[6]

人類最後の砦であるフレイスにも危機は迫っていた。冥魔王の一人エンダースが、希望を打ち砕くべくフレイスに現れたのである。そんな中、紅き巫女ガーネットは守護者ジュグラットより希望の到来を告げられる。その事実を伝えられた側仕えのリューナ=セイグラムは、山の向こうに落ちる一条の光を見た。それはラース=フェリアの現状に対応すべく、第八世界ファー・ジ・アースの守護者アンゼロットの命で送り込まれて来た魔剣使い、柊蓮司であった。時同じくして、冥凍気に閉ざされたアルセイルから氷導王の命を受けたディフェス=サシンが、フォーラ地方から伝説の武具・カニアーマーを持つ記憶喪失の少年シンゴがフレイスを訪れる。

炎砦に集った4人はガーネットの命を受け、フレイスとフォーラの境に建つエンダースの居城・冥界樹攻略に挑む。

エピソード02

冥界樹陥落からしばらく経ったある日。フォーチューン南東の孤島・スマトラ島に興された街サザンクロスを治めていたファラウスは、自らのクローンを作るなどして未だに世界の破壊を諦めていなかったが、その世界を自分より先に滅ぼそうとする冥魔に頭を痛めていた。そんな折、街の住人を追いかけまわしていたアルゲル=アルガロードと奇妙な出会いを果たし、さらにその住人から、かつて別の自分が失った力……バラーの存在を告げられる。

一方その頃、フォーラ地方はグリューナに近い森の中の家で兄・ヒュウガを介抱しながら時を過ごしていたサシャ=アライアスのもとにも、フレイスからの援軍要請は届いていた。それも「ヒュウガも参戦せよ」という、廃人同然の彼の現状を敢えて無視した強固な意思と共に。だが、兄妹を乗せてフレイスへと向かわんとする飛空艇が冥魔の襲撃を受ける。それを救ったのは、第五世界エルフレアから帰還した柱の騎士が一人、ザーフィであった。

ヒュウガを炎砦に託し、スマトラ島で邂逅した4人は、1000年前の第二世界エルスゴーラからやってきたという青年シンゴから、彼の操る鋼騎「赤き男爵ヴェイラー」の破壊を頼まれる。ヴェイラーは冥魔に汚染され、人類へのトドメとなりかねない危険な存在と化していたのであった。だが、実はシンゴの正体はヴェイラーからエネルギーを供給される生体パーツであり、ヴェイラーの破壊はシンゴの消滅を意味していた。かといって、ヴェイラーを放置すれば、シンゴもろとも冥魔と化し世界に破滅をもたらすことになる。唯一希望を繋げるのは、ザーフィがエルフレアから持ち帰った「魂の短剣」のみである。

個々の思惑こそ違えど、目的は一つ、ヴェイラーの破壊。多くの危険を抱えたまま、4人は赤き魔神に挑む。

エピソード03

冥界樹陥落から半年。炎砦に集った面々は、未だ冥魔との戦いを続けていた。その間、各地で次々と冥魔王が打倒され、残る冥魔王は3人となっていた[6]。しかし、事態は急転を告げる。ラース=フェリアそのものが、冥界へと沈んでいるというのだ。しかもその情報をリークしたのは、冥魔陣営の参謀・エレナであった。 事態を重く見た炎導王ラーガ=ラギアは、ディフェス=サシンを筆頭とする部隊に、事態の元凶と目される冥龍王クルムクドゥの討伐を命じるが、その矢先、シンゴがフォーチューン戦線で行方不明になるというアクシデントが発生する。

そのシンゴは、海砦近辺の浜辺でヘレネに救われていた。二週間後、その地を襲った冥魔を迎撃していた彼は、情報を聞きつけて捜索に来ていた3人と合流。ヴェイラー攻略から帰還していたサシャ=アライアス、ザーフィを加え、冥魔王の本拠たる「冥夜館」の攻略に向かう。だが、そこで待ち受けていたのは予想外の事実であった。

エピソード04

炎導王の命を受け、七宝珠の捜索に向かったシンゴ、ディフェス=サシン、柊蓮司は過去の時代へ跳んでいった。また、次元の狭間を彷徨っていたファラウス、アルゲル=アルガロードと合流し、過去の世界の戦いを横目に着々と宝珠を入手していく。

その中で明かされた真実とは? そして、最後の決着の時が迫る……。

エピソード05

全ての宝珠を揃え、帰還したシンゴ達。ミドリ達と「闇の宗教」の戦いに端を発した、ラース=フェリア全土を巻き込む最大の戦争……その決着の時が迫っていた。

復活を遂げたヒュウガを加えて一向はエンダースとの戦いに臨むも、予想外の事態により戦いは中断を余儀なくされる。世界各地の「砦」に謎の柱が突き立ち、冥界への沈降を加速させていたのだ。この事態を収拾すべく、シンゴ達は各地に散り、かつてこの世界で戦った戦士達に助力を求め、その力を結集して柱の破壊に乗り出す。だが、そんな彼らの前にエンダースが再び現れる。満身創痍となっていた彼に加え、さらにこの事態の真の黒幕たる最後の冥魔王が姿を現した。

圧倒的な力を誇示する冥魔王に、シンゴ達は最後の戦いを挑む。今、ラース=フェリアの命運をかけた、最終決戦の幕が上がる……。

登場人物・用語

作品一覧

脚注

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