基本コンポーネントはプジョー・205やプジョー・106等と共通の設計である。8バルブSOHCエンジン1,000cc/1,100cc/1,400ccガソリンエンジンと、プジョーが得意とするディーゼル(1,400cc、後に1,500cc)があった。前期型はアルミブロックであったが、後期型になるとスチールブロックに変更された。また4×4モデルも製造された。ボディタイプは3ドアと5ドアのハッチバックであった。
cd値0.34と空力特性に優れ、プラスチック部品を多用したため欧州仕様ベースモデル640kgと軽量で、燃料効率に優れていた。1,400ccツインキャブ85馬力のGTなどのスポーティモデルも登場し、軽量なボディと十分なストロークを持つサスペンションで、活発な動力性能・操縦性を示した。
1991年にはマイナーチェンジが行われ、前後バンパー・ダブルシェブロンマークの位置変更、ダッシュボードのデザイン変更が行われた。翌1992年にはシリンダーブロックがスチールに変更され、GTはマルチポイント・インジェクションで100馬力に強化されたGTIに発展した。足回りに関してもプジョー・106同様、ホイールの締結ボルトの本数が従来の3本から4本へと変更された。サクソが主力となった1996年以降は廉価モデルのみが継続生産された。
日本には1989年から正規輸入が開始され[1]、最上級の1,400ccモデルが3ドア、5ドアとも輸入された。輸入元は当初は西武自動車販売(その後新西武自動車販売)、後にユーノス系列でも併売された。
導入前にサンプルを輸入してテストしたところ、チルトアップガラスルーフ車両に雨漏りが確認されたため、前期型の正規輸入車両は全車ノーマルルーフとなった。
西武自動車販売は当初、全国の自動車整備工場をサブディーラー「AXショップ」として組織化して拡販しようと試みたが、MT車のみ、エアコンではなく別体式のライン装着のクーラー、パワーステアリングなしという仕様では、販路拡張は期待すべくもなかった。
AXはモデル末期の1996年、マレーシアの自動車メーカーであるプロトンから「ティアラ」としてライセンス生産が開始された。ラインナップは1,100ccエンジンと5ドアボディの組み合わせのみであった。しかし、安価で仕上げが良く信頼性の高い日本車が市場を席巻するマレーシアにおいてティアラは成功せず、4年後の2000年には早くも生産中止となった。