シナクズ

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シナクズ(別名 シナノクズ、アマクズ、学名:Pueraria lobata subsp. thomsonii)は、マメ科クズ属つる性多年生草本~半低木

概要 シナクズ, 分類(APG IV) ...
シナクズ
シナクズの花(2025年10月 沖縄県浦添市)
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類
core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : マメ類 fabids /
真正バラ類I eurosids I
: マメ目 Fabales
: マメ科 Fabaceae
亜科 : マメ亜科 Faboideae
: インゲンマメ連 Phaseoleae
亜連 : ダイズ亜連 Glycininae
: クズ属 Pueraria
: クズ P. lobata
亜種 : シナクズ P. lobata subsp. thomsonii
学名
Pueraria lobata (Willd.) Ohwi subsp. thomsonii (Benth.) H.Ohashi et Tateishi[1]
シノニム
  • Pueraria thomsonii Benth.[2]
  • Pueraria montana (Lour.) Merr. var. thomsonii (Benth.) M.R.Almeida[3]
  • Pueraria montana var. chinensis (Ohwi) Sanjappa & Pradeep
和名
シナクズ
シナノクズ
アマクズ
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シナクズの3出複葉(2025年10月 沖縄県浦添市)
樹上を覆うシナクズ(2025年10月 沖縄県浦添市)

特徴

茎は5m以上になる。葉は大型の3出複葉。頂小葉はしばしば3中裂する[4][5][6]。花は腋生の偽総状または偽円錐花序につく(1節に1–複数個の花をつける)。花序柄は長さ9–18cmに達する点で、花序の短いクズと区別される。青紫色の花は長さ21–25mm、萼は長さ13–19mmと大きく、花の小さいクズおよびタイワンクズと区別される。豆果は線形ないし長楕円形で扁平[5][7][6]。根はクズより大きい[8](但しクズも根径20cmに達するとされる[9][10])。

分類

シナクズとクズタイワンクズの類縁関係については諸説あり、過去の図鑑では3種としつつも区別しづらいとされてきた[11]。2025年現在のYListでは、シナクズ(アマクズ)はクズの亜種、タイワンクズは独立種としている。これに対してPOWOでは2025年現在、クズとシナクズをタイワンクズP. montanaの下位分類群(変種)としている[12]。本項における表記は、学名はYListおよび大橋(2021)[6]に、和名は大橋(2021)にそれぞれ従った。

近年のゲノム解析により、上述3分類群のうちシナクズとクズが最も近縁で約110万年前に分岐し、これらの共通祖先は約580万年前にタイワンクズと分かれたと推定されている[8]

分布と生育環境

インド、東ヒマラヤ、ミャンマー、インドシナ、中国、フィリピンに分布[11][6]。沖縄本島中南部に野生化[7]

利用

地上部を飼料、緑肥、繊維材料に、根を食用、澱粉原料、薬用にする[4][5]

シナクズはクズとともに漢方薬として古くから利用され、中国最古の薬物書神農本草経にも「葛根」の記録がある(但し両者を分けていない)。根にプエラリンダイゼインゲニステインなどのイソフラボンを含む。シナクズはクズより根が大きく澱粉含量が多く、これらの形質が栽培化の過程で選抜されてきたことが示唆されている[8]

脚注

参考文献

外部リンク

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