シュバシコウ

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黄:繁殖地、青:越冬地

シュバシコウ(朱嘴鸛、Ciconia ciconia) は、鳥綱コウノトリ目コウノトリ科コウノトリ属に分類される鳥類。

ヨーロッパ北アフリカ、中近東に分布する。繁殖地は主にヨーロッパ中央アジア。特にポーランドで多く、2004年の調査で確認された全世界約23万のペアのうち約4分の1に当たる52500ペアがポーランド国内で繁殖[3]、夏のポーランド湖水地方の田舎は木々も家々の煙突電柱も、あらゆる高い場所がコウノトリの巣だらけになる。

分類

以前は本種およびその亜種C. c. boyciana(旧コウノトリの基亜種C. c. ciconiaと亜種C. c. boycianaの間に亜種間雑種ができるため、亜種とする説もあった)の和名が、コウノトリとされていた[4]。DNA交雑法では別種C. boycianaとされた[5]

以下の亜種の分類は、IOC World Bird List (v11.1)に従う[2]

Ciconia ciconia ciconia (Linnaeus, 1758)
ヨーロッパ・西アジア・中東・アフリカ北部および南部で繁殖する
Ciconia ciconia asiatica Severtsov, 1873
中央アジアで繁殖する

生態

ヨーロッパでは屋根煙突営巣する習性がある。共同で抱卵、育雛をする。

人間との関係

分布が非常に広く生息数も多いと考えられており、2016年の時点では絶滅のおそれは低いと考えられている[1]。一部の地域では生息数が減少しているものの、2016年の時点では種全体としては生息数は増加傾向にあると考えられている[1]。一方で湿原開発や河川改修・ダム建設・汲み上げなどによる生息地の破壊、干ばつや砂漠化・農薬の使用による獲物の減少、農薬や食肉類用の毒餌による中毒、狩猟、送電線との衝突死などによる影響が懸念されている[1]

日本では1964年大阪市天王寺動物園が、初めて飼育下繁殖に成功した[6]

縁起が良い鳥として危害が加えられないため、をそれほど恐れない。

リトアニア国鳥である。

アフリカでのコウノトリについては、アイザック・ディネーセンの書物に興味深い記述がある。彼女は1914年から17年にわたってケニア(当時の英領東アフリカ)・ナイロビ郊外の丘陵で広大なコーヒー農園を経営し、そこでの体験を『アフリカの日々』(1936年出版)にまとめた。イナゴの群れが襲来すると穀物も野菜も食い尽くされるが、そのイナゴの進軍を追ってコウノトリや鶴たちの大群も移動してやってきて、「イナゴの群れの上を輪をかいて飛び、イナゴが着陸すると、一緒に降りてきてイナゴを喰いあさる」と記述している[7]

画像

伝承その他

出典

関連項目

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