シロドシン

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販売名 Urief, others
別名 KAD-3213, KMD-3213
シロドシン
臨床データ
販売名 Urief, others
別名 KAD-3213, KMD-3213
AHFS/
Drugs.com
monograph
MedlinePlus a609002
投与経路 By mouth
薬物クラス α1 blocker
ATCコード
法的地位
法的地位
薬物動態データ
生体利用率 32%
タンパク結合 96.6%
代謝 Liver glucuronidation (UGT2B7-mediated); also minor CYP3A4 involvement
消失半減期 13±8 hours[要出典]
排泄 33.5% Kidney, 54.9% fecal
識別子
CAS登録番号
PubChem
CID
IUPHAR/BPS
DrugBank
ChemSpider
UNII
KEGG
ChEMBL
化学的および物理的データ
化学式 C25H32F3N3O4
分子量 495.543 g·mol−1
3D model
(JSmol)
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シロドシン(: Silodosin、開発コード:KMD-3213)は、前立腺肥大症の対症療法に用いられる医薬品である[4][5]。これはアドレナリンα1受容体遮断薬として作用する[4][5]

最も多い副作用は、射精時の精液量の減少である[5]

  • 前立腺肥大症に伴う排尿障害[7]
  • 良性前立腺肥大症の徴候および症状[4][5][8]

禁忌

オーストラリアでは腎機能障害を有する患者または重篤な肝機能障害を有する患者に対し禁忌とされている[4]。日本ではこれらの患者は慎重投与(少量から開始するなど)対象となっている[7]。欧州の添付文書では日本と同様、シロドシンには既知の過敏症以外の禁忌はないとされる[9][8]。別の情報によると、反復性尿閉、反復性尿路感染症、肉眼的血尿膀胱結石水腎症、他のα1遮断薬またはドーパミン作動薬英語版との併用、並びに重度の腎機能障害または肝機能障害が禁忌として挙げられている[10]米国食品医薬品局(FDA)は、シロドシンとCOVID-19治療薬であるニルマトレルビル・リトナビルとの併用を禁忌としている[11]

副作用

服用者の5%以上に見られる副作用として射精障害(逆行性射精等)と口渇、トリグリセリド上昇が挙げられている[7]。射精障害はシロドシンのα1A受容体英語版高選択性によるものであると思われる[9][12]

αアドレナリン受容体拮抗薬を服用している一部の人に見られる術中虹彩緊張低下症候群英語版は、白内障手術中に合併症を引き起こす可能性がある[5]

相互作用

シロドシンとケトコナゾールなどの強力なCYP3A4阻害剤を併用すると、血漿中濃度および血漿中濃度曲線下面積(AUC)が著しく上昇する。ジルチアゼムなどのCYP3A4阻害作用が弱い薬剤ではこれらのパラメータへの影響はそれほど顕著ではなく、臨床的に有意とは考えられていない。酵素UGT2B7英語版アルコール脱水素酵素アルデヒド脱水素酵素、および輸送体P糖タンパク(P-gp)の阻害剤誘導剤も、体内のシロドシン濃度に影響を及ぼす可能性がある。P-gpによって輸送されるジゴキシンはシロドシンの影響を受けない。これは、シロドシンがP-gpを著しく阻害または誘導しないことを意味する[9][8]

降圧薬PDE5阻害薬英語版との相互作用は確認されておらず、他のα1遮断薬との併用については充分に検討されていない[9][8]

薬理学的項目

作用機序

シロドシンはアドレナリンα受容体拮抗薬である[5]。この医薬品は、前立腺、膀胱、前立腺部尿道にあるアドレナリンα1A受容体を遮断することで作用する[5]。これらの受容体が活性化されると、尿の流れを制御する平滑筋が収縮する[5]。シロドシンはこれらの受容体を遮断することで平滑筋を弛緩させ、排尿を容易にし、前立腺肥大症の症状を緩和する[5][4]。シロドシンは高いα1A選択性(0.25 nM)を示し、他のアドレナリン受容体と比較して100倍以上の選択性を示す[13]。しかしβ2アドレナリン受容体に対しても有意な親和性(約30 nM)を有している[13]

薬物動態

経口投与後の絶対的バイオアベイラビリティは32%である。食事は血中濃度曲線下面積に殆ど影響を与えない。血流中では、シロドシンの96.6%が血漿タンパク質に結合する。その主要代謝物はシロドシン-グルクロン酸抱合体であり、これはシロドシンの18親和性でα1A受容体を阻害する。抱合体の91%は血漿タンパク質に結合する。抱合体の生成に主に寄与する酵素はUGT2B7である。代謝に関与するその他の酵素は、アルコール脱水素酵素、アルデヒド脱水素酵素、およびCYP3A4である[5][9]

歴史

シロドシンは2006年5月、日本で初めて製造販売承認を取得した[14][12]

FDAおよびカナダ保健省は、それぞれ2008年10月[15][16]および2011年1月[3]に、シロドシンを承認した。

研究開発

出典

参考資料

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