シンハードリ
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| シンハードリ | |
|---|---|
| Simhadri | |
| 監督 | S・S・ラージャマウリ |
| 脚本 |
S・S・ラージャマウリ 台詞 ヴィシュワナート M・ラトナム |
| 原案 | V・ヴィジャエーンドラ・プラサード |
| 製作 |
V・ヴィジャイ・クマール・ヴァルマ V・ドラスワーミー・ラージュ |
| 出演者 |
N・T・ラーマ・ラオ・ジュニア ブーミカー・チャーウラー アンキター・ジャーヴェーリー ムケーシュ・リシ ナーサル ラーフル・デーヴ |
| 音楽 | M・M・キーラヴァーニ |
| 撮影 | K・ラヴィンドラ・バーブ |
| 編集 | コータギリ・ヴェンカテーシュワラ・ラーウ |
| 製作会社 | VMCプロダクション |
| 配給 |
|
| 公開 |
|
| 上映時間 | 161分 |
| 製作国 |
|
| 言語 | テルグ語 |
| 製作費 | ₹85,000,000[1][2] |
| 興行収入 | ₹560,000,000[1] |
『シンハードリ』(Simhadri)は、2003年のインドのテルグ語アクション映画。S・S・ラージャマウリが監督を務め、主要キャストとしてN・T・ラーマ・ラオ・ジュニア、ブーミカー・チャーウラー、アンキター・ジャーヴェーリー、ムケーシュ・リシ、ナーサル、ラーフル・デーヴが出演している。批評家からはストーリー、演出などが高く評価されており、興行収入は1億ルピーを越えて年間興行成績第2位にランクインしている[2][3]。
孤児のシンハードリはヴィシャーカパトナムの名士ラム・ブーパル・ヴァルマに引き取られ、彼の使用人として働いていた。幼少期のシンハードリに命を救われたヴァルマは彼を息子同然に扱い、シンハードリも孤児だった自分を引き取ってくれたヴァルマを慕っていた。成長したシンハードリはヴァルマの孫娘カストゥーリに想いを寄せられていたが、シンハードリは記憶障害を患う女性インドゥのもとに通っており、ヴァルマには内密に彼女を金銭面で援助していた。カストゥーリの想いを知ったヴァルマは、シンハードリを養子に迎えて彼女と結婚させようと考え、盛大な結婚式を挙行するが、シンハードリを疎ましく思っていたヴァルマの娘婿によってインドゥの存在が暴露されてしまう。愛人関係を疑うヴァルマは、インドゥとの関係を清算するようにシンハードリに求めるが、彼が拒否したことで激怒して屋敷から追い出してしまう。しばらく後、一家はプシュカラム祭に参加するためラージャムンドリーに向かい、シンハードリもインドゥを連れて祭りに参加するが、そこでシンハードリを狙う集団に襲われる。シンハードリは、彼を「シンガマライ」と呼び慕うナンブートリ率いる集団に助けられ、彼を狙う集団を迎え撃つが、乱闘に巻き込まれて負傷したインドゥが正気を取り戻し、シンハードリを鉄柱で刺してしまう。重傷を負ったシンハードリが病院に運び込まれ治療を受ける間、ナンブートリはヴァルマたちに「シンガマライ」の物語を話し始める。
1年前。シンハードリは使用人仲間のタルプルを連れてティルヴァナンタプラムを訪れていた。彼の目的は、結婚を反対されて駆け落ちして以来音信不通になっていたヴァルマの長女サラスヴァティーを家族と再会させることだった。2人はサラスヴァティーの夫アルヴィンドが経営する医療スパに患者として潜り込み、そこで出会ったサラスヴァティーの娘インドゥに想いを寄せるようになる。シンハードリはヴァルマと絶縁状態だったアルヴィンドを説得してヴァルマ一家との和解を約束させるが、ヴィシャーカパトナムへの出発を控えたある日、ケララ州を牛耳るギャング・サーブの弟バラによってサラスヴァティーが殺されてしまう。激怒したシンハードリはバラを殺し、それまでギャングの横暴に悩まされていた人々から「シンガマライ」と呼ばれ英雄視されるようになり、ギャング撲滅のためにナンブートリたちと共にサーブとの抗争に身を投じる。一方、アルヴィンドは抗争に明け暮れるシンハードリを家から追い出し、彼と母親を失ったインドゥは悲観に暮れ、アーンドラ・プラデーシュ州への移住を決意して列車に乗り込む。しかし、それを知ったサーブはアルヴィンドの荷物の中に爆弾を仕掛け、列車に同乗していたケララ州首相と共に2人を殺そうと計画する。内通者から計画を知らされたシンハードリは駅に向かい、走り出した列車に乗り込もうとするアルヴィンドを発見し、乗客の命を救うためアルヴィンドを射殺する。その後、サーブは逮捕され刑務所に収監されるが、目の前で父親を殺されたインドゥは列車から飛び降りた際に頭部を負傷して記憶障害に陥り、シンハードリに連れられてヴィシャーカパトナムで暮らすようになる。
ナンブートリが語り終えたころ、シンハードリは意識を取り戻し、正気に戻ったインドゥはヴァルマたちに彼を刺したことを謝罪する。同じころ、刑務所を脱獄したサーブは部下たちを引き連れて病院を襲撃し、シンハードリはナンブートリたちと共に迎え撃つち、戦いの末にサーブを殺すことに成功する。事件が落着した後、ヴァルマに「インドゥとカストゥーリのどちらと結婚するのか」と迫られたシンハードリは返事に窮し、神に判断を委ねるため彼女たちを連れてシンハーチャラム寺院に向かう。
キャスト
- シンハードリ(シンガマライ) - N・T・ラーマ・ラオ・ジュニア
- バーイ・サーブ - ムケーシュ・リシ
- バラ・ナイール - ラーフル・デーヴ
- インディラ(インドゥ) - ブーミカー・チャーウラー
- ナンブートリ - シャラト・サクセーナー
- アルヴィンド - バーヌ・チャンダル
- サラスヴァティー - シーター
- ラム・ブーパル・ヴァルマ - ナーサル
- カストゥーリ - アンキター・ジャーヴェーリー
- タルプル - ブラフマーナンダム
- ヴァルマの妻 - サンギータ
- インドゥの世話人 - ララパリ、ラーギニ
- アイヤル - ヴェーヌ・マーダヴ
- アジャイ
- ピンガラム - コータ・シュリーニヴァーサ・ラーオ
- シヴァンナーラーヤナ・ナリペッディ
- 泥棒 - シュリーニヴァーサ・レッディ
- ヴァルマの次女の夫 - スーリヤ
- ヴァルマの次女 - ヘマ
- ゴルフ場の無礼な客 - ラヴィ・バーブ
- サーブの部下 - G・V・スダーカル・ナーイドゥ
- 医師 - サミール
- バラの部下 - チャトラパティ・シェーカル
- 盲目の少年 - マスター・マヘンドラ
- ケララ州首相 - ラージャン・P・デーヴ(カメオ出演)
- 「Chinnadamme Cheekulu」シーン出演 - ラムヤ・クリシュナ(アイテム・ナンバー)
製作
企画
『Student No: 1』公開後、S・S・ラージャマウリはプラカーシュ・コヴェラムディを主演に迎えたファンタジー映画の企画を進めていたが、彼の主演デビュー作『Neetho』が興行的に失敗したことや製作費が高騰したこともあり白紙化された[4]。その後、ラージャマウリはVMCプロダクションと共同で『シンハードリ』の企画を進めることになり、当初はB・ゴーパールやナンダムーリ・バーラクリシュナも参加することになっていたが、最終的には実現しなかった[4]。脚本を手掛けたV・ヴィジャエーンドラ・プラサードによると、『Moondram Pirai』を観賞した際に物語の構想を思い付いたという[5]。投じられた製作費は6000万から1億1500万ルピーといわれている[2][1]。
音楽
| 『シンハードリ』 | ||||
|---|---|---|---|---|
| M・M・キーラヴァーニ の サウンドトラック | ||||
| リリース | ||||
| ジャンル | サウンドトラック | |||
| 時間 | ||||
| レーベル | アーディティヤ・ミュージック | |||
| プロデュース | M・M・キーラヴァーニ | |||
| M・M・キーラヴァーニ アルバム 年表 | ||||
| ||||
背景音楽とサウンドトラックの作曲はM・M・キーラヴァーニが手掛けた。彼によると、ラージャマウリからは既存の楽曲や他作品で採用されなかった楽曲を使用するように指示されたといい、「Ammaina Nannaina」は『Kishkindha Kanda』、「Chinnadamme」は『Samarpana』、「Singhamalai」は『People's Encounter』で使用された楽曲であり、「Chiraaku Anuko」は「コットンアイジョー」からインスピレーションを得て作曲している[6]。
| # | タイトル | 作詞 | 歌手 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 1. | 「Singamalai」 | ヴェトゥリ | カリヤーニ・マリク | |
| 2. | 「Cheema Cheema」 | ヴェトゥリ | S・P・チャラン、ガンガー・シータラース、ブラフマーナンダム | |
| 3. | 「Ammaina Naannaina」 | シリヴェンネラ・シーターラーマ・サーストリー | カリヤーニ・マリク | |
| 4. | 「Chiraaku Anuko」 | チャンドラボース | S・P・チャラン、K・S・チトラ | |
| 5. | 「Nannedo Seyamaku」 | チャンドラボース | M・M・キーラヴァーニ、スニータ・ウパドラシュタ | |
| 6. | 「Chinnadamme Cheekulu」 | ヴェンネラカンティ | マノー、シュレヤ・ゴシャル | |
| 7. | 「Nuvvu Whistlesthe」 | チャンドラボース | チップ、K・S・チトラ | |
合計時間: | ||||
公開
評価
批評
『Idlebrain.com』はキャストの演技を絶賛する一方、脚本については「前半パートはとても面白く、あらゆる年齢層の観客に受け入れられるだろうが、後半パートは少々散漫に感じられる。ケララ州の回想パートに1時間も割いているが、回想が終わるころにはクライマックスが終了したかのような感覚に陥っているだろう。最後の挿入曲と、それに続くクライマックスシーンは、もっと効果的な演出をするべきだった。後半パートは大衆受けする要素が詰まっており、(肌の露出シーンやダブルミーニング、過度な流血シーンを許容できる方に限るという条件はあるものの)全体的にチケット代に見合う価値のある映画と言えるだろう」と批評している[11]。
受賞・ノミネート
| 映画賞 | 部門 | 対象 | 結果 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 第51回フィルムフェア賞 南インド映画部門 | 監督賞 | S・S・ラージャマウリ | ノミネート | [12] |
| 主演男優賞 | N・T・ラーマ・ラオ・ジュニア | |||
| 悪役賞 | ラーフル・デーヴ | |||
| サントーシャム南インド映画賞 | 音楽監督賞 | M・M・キーラヴァーニ | 受賞 | [13] |