ジェネラルシャドウ

「仮面ライダーシリーズ」の作品に登場するキャラクター From Wikipedia, the free encyclopedia

ジェネラルシャドウは、特撮テレビドラマシリーズ「仮面ライダーシリーズ」の作品に登場するキャラクター。

概要 ジェネラルシャドウ, 初登場 ...
ジェネラルシャドウ
仮面ライダーシリーズのキャラクター
初登場仮面ライダーストロンガー
作者 石ノ森章太郎(原作)
柴田秀勝
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『仮面ライダーストロンガー』のオープニングでは、“ゼネラル・シャドウ”とクレジットされているが、公式作品や後年の作品をはじめ、各書籍・媒体においても“ジェネラルシャドウ”とする表記がほとんどである(また、“ジェネラル・シャドウ”のように中黒〈・〉を付けて表記されることもきわめて稀である)[1][2][注釈 1]

『仮面ライダーストロンガー』に登場するジェネラルシャドウ

仮面ライダーストロンガー』第13 - 38話に登場。

ブラックサタン大首領が、仮面ライダーストロンガーに倒された一つ目タイタンの後任として雇った大幹部。分身体を持つことから「シャドウ」を名乗り、スペードのキングを自らの象徴としている[7]

全身を特殊な絶縁ゴムでできた白いスーツで覆っており、ストロンガーの電気技を無効化する[8]。頭部は血管などがむき出しの状態になっており、それを特殊な薬液が詰まったクリアカプセルで覆っている[8]。首元の赤い行動機能制御装置からは、頭部カプセルの内部に栄養剤や興奮剤が送り込まれる[8]

戦闘では瞬間移動を駆使して敵を翻弄するが、純粋な格闘術にも長けており、ストロンガーのパンチやキックを見切って、完璧に防いで見せた[8]

トランプに拘りがあり、トランプ占いをよくしている。茂に「一枚引いてみろ」と自らのトランプを引かせ、茂がジョーカーを引いたことで「ジョーカーは万能のカードだ。今日は勘弁してやる」と人質の子供を解放してやるよう命じるなど、オカルティックな面を持つ。一方で強者との戦いを楽しむ武人であり、卑怯な手段を嫌っているものの「大幹部としての任を果たすためなら卑怯な手段も使う」という、リアリストの面も見られる。

前任のタイタンが百目タイタンとして復活すると、方針の違いから衝突を繰り返すようになる。さらに百目タイタンの死後、大首領が呼び寄せたデッドライオンを最高幹部に据えたため、ブラックサタンに見切りを付ける[9]

ブラックサタンの壊滅後、故郷の「魔の国」から呼び寄せた改造魔人たちとともに、デルザー軍団を結成する[9]。ストロンガーを倒した者を軍団のリーダーとするというルールを決めるなど、暫定的なリーダーとしてふるまいつつ、自らの地位の安定を図るが、終盤にはマシーン大元帥の着任によって軍団内の実権を失ったうえ[注釈 2]、彼の作戦を妨害したためにストロンガーとの決闘という形で死刑を言い渡される。トランプ占いで自らの死を予見しながら覚悟を決めると、ストロンガーとの最終決戦では自身のシャドウパワーをシャドウ剣に込め、超電稲妻キックを受けながらストロンガーにも一時戦闘不能になるほどのダメージを与える。最後は「勝った」と呟きながら自身の方が先に力尽き、「デルザー軍団、万歳」の掛け声とともに爆死した。

装備・技
シャドウ剣
左の腰に装備している細身の剣[8]。超高熱を発することができ、対象を溶断する[8]
シャドウ短剣
超低温を発することができ、対象を凍らせて刺し貫く[8]
シャドウハンカチ
左胸に飾られた黒いハンカチは、投げつけた相手の周囲を暗闇で包み込む[8]
シャドウミラー
ベルトのバックル部分は六角形の鏡になっており、映った相手を金縛りにするという[8]
また、バックルの裏にはトランプカードが収納されている[8]
マント
デルザー軍団結成後に着用するようになった[8]。自らの体を覆い隠して姿を消すマントフェイドに用いる。
トランプ
ジェネラルシャドウの主要武器である不思議なトランプ。カード占い以外だけでなく、攻撃や幻惑術に用いるほか、カードを介して盗聴や透視を行うなど、状況に応じて多種多様な技を繰り出せる[8]
また、自分自身が等身大のトランプに変化することも可能である[8]
トランプカッター
カードを手裏剣のように投げつけ、対象を切り裂く[8]
トランプショット
カードを投げつけて、爆発させる[8]
トランプフェイド
撒き散らしたカードに紛れて、姿を消す[8]
トランプ吹雪、トランプ目つぶし
相手の視界をくらませる[8]
火炎攻撃
等身大のトランプから火炎を放射する[8]
トランプパンチ
カードを投げつけて当身を喰らわせ、相手を気絶させる[8]
シャドウ分身
自らと同じ姿の影を複数生み出し、敵を幻惑する[8]。等身大トランプを併用し、さらに場を撹乱することもできる[8]
シャドウパワー
ジェネラルシャドウ最後の奥の手[9]。体内のエネルギーを爆発させて、強大な力を発揮する[9]
部下
デルザー軍団所属時に、1人だけ存在が確認されている[8]。軍団の主導権を巡って争う狼長官の下にスパイとして潜入し、その動向を報告していた[8]

演者

設定の変遷

石森プロで資料担当を務めた青柳誠による「仮面ライダーストロンガーメモ No.2」には、以下のようなジェネラルシャドウの設定が書き込まれていた[12]

  • ヨーロッパのジプシーの血を引いている。
  • 第2次大戦で生死の境をさまようような重傷を負い、サイボーグ手術を施されて生き返った。「ジェネラル」の名は、この負傷の際に得た。
  • 「世界一強い」と自負するジェネラルシャドウに対し、ブラックサタンは仮面ライダーストロンガーという強者の存在を教え、「彼と闘えるようにしてやるから」という約束で雇い入れた。

このメモにはさらに「トランシルバニア」と付け加えたり、「第2次大戦」の部分を消して「中東戦争」や「Uボート艦長」と書き添えるなど、ジェネラルシャドウの出自に関して活発な議論が交わされていたことをうかがわせる[12]

視聴者向けとしては、雑誌『冒険王』と『テレビランド』双方の1975年8月号に、以下の情報が掲載された[13]

  • 第2次世界大戦の最中に全身に大火傷を負った結果、ナチスの生体研究所で1度目のサイボーグ手術を受けた。
  • 戦いだけを生きがいとする彼は、「影の将軍」を意味するジェネラルシャドウの名で呼ばれるようになった。
  • 大幹部としての待遇と、2度目の手術を受けることを条件に、ブラックサタンの一員となった。

しかし、こうした雑誌での解説は、後に明らかとなった「デルザー軍団の改造魔人」という設定と矛盾している[13]。おそらく、ジェネラルシャドウが番組に登場した時点では、「ブラックサタンにとって代わる新組織の中核人物」という構想はできていなかったものと思われる[13]。番組内でジェネラルシャドウの出自が語られなかったことも、ブラックサタン壊滅後の展開が決まっていなかったため、あえて曖昧なままにしておいたとすれば説明がつく[13]

制作関連

白を基調としたデザインは黒を基調としたタイタンと対になるものであり、黒をイメージカラーとするブラックサタンの中で異質な存在であることを表現している[14]

悪の組織の大幹部が倒されたのち、後任として2人目の大幹部が登場するのは、もはや仮面ライダーシリーズでの決まり事となっていたものの、ジェネラルシャドウが組織の外部から招聘された存在という点は斬新であった[13]。さらにそこへ、倒されたはずの一ツ目タイタンが百目タイタンとなって甦り、2人の大幹部が主導権争いをするという視聴者の意表をついた展開は、ストーリーを膨らませるのに成功していたと言える[13]

撮影用スーツはゴム製のマスクの上に透明フードを被っているため、スーツアクターは呼吸しづらかったという[11]。『ストロンガー』当時、エキスプロダクションで造形を担当した小松義人は、美術の高橋章から「他に誰もできないから」とマスクの制作を命じられ、一人で苦心した旨を語っている[15]

デルザー軍団の登場に伴うパワーアップも検討されていた[16]。番組が1年間の放送を予定していた段階では、シャドウは軍団内の内紛で殺害されて後任と交代する予定であったが、放送期間が短縮されたことにより、終盤まで登場することとなった[17]。『ストロンガー』のロケ撮影はシャドウとの決戦シーンが最後となっており、スタッフからの愛着が強かったとされる[18]

平成仮面ライダーシリーズに登場するジェネラルシャドウ

旧作をベースにしつつ、新規にデザインし直された姿で登場する。

武器は細身のシャドウ剣のほか、右腰にナイフを携行している[19]。ベルトのバックルに収納しているトランプを用いて、手裏剣のように投擲するトランプショットなどの多彩な技を放つ[20]。また、巨大なスペードのAのカードに変身し、回転しながら空中を飛行するほか、その姿のままで敵に攻撃することも可能である[20]

映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
ショッカーと結託した組織・種族より集まった国連会議に参加する11人の大使の1人として、デルザー軍団の代表かつショッカーの大幹部[21]として登場。ショッカー警察を指揮してゲリラ狩りも行っていた。歴史が変わった世界で、仮面ライダーオーズを相手に戦う。また、歴史の修正が失敗した後には、その計画を知っていたかのような口ぶりをみせる。最後はオールライダーたちに押されて逃亡を謀るが、遅れてやってきたキカイダーキカイダー01イナズマンズバットの必殺技を受け、原典同様の断末魔を上げて爆死する。声は柴田秀勝
続編小説『S.I.C. HERO SAGA KAMEN RIDER OOO EDITION -OOZ-』では、彼をモチーフとしたデルザーグリードというキャラクターが登場している。
仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦
大ショッカーの大幹部として登場。同じ大幹部の剣士であるシャドームーンとは、ダブルシャドウというタッグを結成している。仮面ライダー&スーパー戦隊と大ショッカー・大ザンギャック連合(ショッカー・ザンギャック連合)との最終決戦では巨大なトランプに変身し、ゴーカイレッドを除いた海賊戦隊ゴーカイジャーを苦戦させるが、ゴーカイレッドのゴーカイガンの連射を喰らったあと、仮面ライダーディケイドのライドブッカー・ソードモードに斬られ、爆死した。声は柴田秀勝。
ネットムービー『ネット版 仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦乙!〜Heroo!知恵袋〜あなたのお悩み解決します!
声は酒井敬幸
平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
バダンの大幹部の一人として登場。声は石川英郎
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号
ショッカーの怪人として登場。最終決戦で主に1号と交戦するが、最期は宿敵たるストロンガーの電キックを喰らって爆死した。

漫画作品に登場するジェネラルシャドウ

仮面ライダーSPIRITS』・『新 仮面ライダーSPIRITS』
生前と変わらぬ記憶と自我を持って復活し、他のデルザー軍団の面々と共に「大首領直属の改造魔人部隊」という別格の存在として立ち回るが、そのなかでもシャドウは『数々の策謀を巡らせ、“裏切り”すら行うことを大首領JUDO直々に容認され宿命づけられた特別な存在』[注釈 3]であることが明かされ、常に戦局の要に存在し続けている。
BADANによる日本制圧後、東海地方で再生ブラックサタンの奇械人と交戦していたストロンガーの前に現れ、かつての仲間である電波人間タックルを差し向けて瀕死の重傷を負わせた[注釈 4]が、SPIRITS第7分隊の掃討中にストロンガーが戦線に復帰したことを占いで覚ると「それでこそ我が宿敵」と喜び、早々に撤収する[注釈 5]。現世に戻った大首領JUDO[注釈 6]からさらなる波乱を起こすことを期待されてデルザー軍団の指揮権を正式に授与され、「阿修羅谷に潜伏する暗闇大使の奪取(竜の発動)」という直命を遂行し[注釈 7]、その後はJUDOに付き従う。最終決戦では、「戦うことが生命の本質であり、それを絶やしたくない」と戦乱の継続を望む自らの思惑に則って事態を静観し[注釈 8]、JUDOがZXによって再び幽閉されようとした際は救援に現れるが、差し伸べた手を取ろうとした姿に失望して自ら手を引き、「‥‥そこで‥手を伸ばす様ではもはやあなたでは‥‥ない」との言葉を残してその場から消え去った。
『仮面ライダー11戦記』
ガイストによって再生された幹部の1人として登場。仮面ライダーの如き姿に変身し、仮面ライダー1号に一騎討ちを挑む。力を失いながらも勢いを逆用した1号に敗れると自爆し、プレゼントとしてその爆風でエネルギーを充填させる。

『仮面ライダーSD』

八鬼衆の一人として登場。奇術用具一式が集合したスーパーメカスーパートランプを愛機とする。

仮面ライダーSD 疾風伝説
仮面ライダースーパー1の両親を殺し、スーパー1を忠実な部下として育てあげるなど、キーキャラクターとして登場。スーパー1の両親を殺したことを知るジャーク将軍を殺すなど、卑劣な面を見せるが、その事実を知ったスーパー1に倒される。
仮面ライダーSD マイティライダーズ
デルザー軍団の指揮官として登場。マジックを誇示するが、インチキばかり。おまけにウケないとひどく落ち込んでしまう。ゲーム感覚で戦いを楽しんでいる。魔神大首領の欲するパワーストーンの入手に手柄を立てるが、最後は用済みと見た魔神大首領により、地獄大使アポロガイストと共に始末される。
仮面ライダーSD グランショッカーの野望
四国の住民をオーストラリア人になりきらせる作戦を行う。

ゲーム作品

ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス
デルザー軍団の支配者として登場。デストロンのドクトルGと同盟を組む。
オール仮面ライダー ライダージェネレーション
エリア1のボスとして都市の地下水路で戦闘する。宿敵ストロンガーの他、トランプに関連するキーワードを持つファイズやブレイド、Wらとの勝敗にも拘る。

その他の作品に登場するジェネラルシャドウ

舞台『仮面ライダーディケイド ファイナルステージ』
直接登場はしないが、過去に海東大樹(仮面ライダーディエンド)にお宝を狙われるも、ナマコを盗ませ、海東をナマコ嫌いにしたキャラクターであることが語られている。
小説『S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER DECADE EDITION -ストロンガーの世界-』
門矢士一行が訪れた平行世界に存在するデルザー軍団の統率者として登場。
この世界の住人ではないとはいえ、宿敵ストロンガーである茂に襲いかかったが、止めを刺そうとした直後、岩石大首領の体内にいた「ストロンガーの世界」の茂が、自身に影響を及ぼす危険を感じ、握り潰されてしまう。
テレビシリーズや士らの前に現れた茂が知る姿と異なり、顔を仮面で隠しておらず、皮膚が剥がれ、裂けた口が露わになっている。

関連キャラクター

ジェリーフィッシュアンデッド
仮面ライダー剣』に登場するキャラクター。
頭部のキャノピーの部分など、ジェネラルシャドウをイメージしたデザインとなっている[22]

脚注

参考文献

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Wikiwand AI