スキッフル
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| スキッフル (skiffle) | |
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| 様式的起源 | ジャズ - ブルース - カントリー - フォーク |
| 文化的起源 |
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| 使用楽器 | ウォッシュボード - ジャグ(Jug) - ティーチェスト・ベース(Tea Chest Bass) - カズー - シガーボックス・フィドル(Cigar box guitar) - ミュージックソー - 櫛と紙 - ギター - バンジョー |
| 派生ジャンル | ビート・ミュージック(Beat music) - ブリティッシュ・ブルース(British blues) - ブリティッシュ・ロック(British rock) - ブリティッシュ・フォーク・リバイバル(British folk revival) |
| 地域的なスタイル | |
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スキッフル(skiffle)は、ジャズ、ブルース、フォーク、ルーツ・ミュージック、カントリー・ミュージックなどの影響を受けた音楽で、手作りの楽器や、即席の楽器を使うことが多い。スキッフルは、20世紀前半のアメリカ合衆国で生まれた音楽ジャンルであるが、1950年代にはロニー・ドネガン(Lonnie Donegan)を中心にイギリスでブームとなり、後にジャズ、ポップ、ブルース、フォーク、ロックなどの分野で活躍するミュージシャンたちが音楽活動を始める大きなきっかけを作った。

スキッフルの起源ははっきりしていないが、20世紀初めのアフリカ系アメリカ人の音楽文化にその源があると一般的に考えられている。スキッフルは、ニューオーリンズ・ジャズから発展したものだとしばしば説明されるが、その妥当性については議論がある[1]。スキッフルという言葉では表現されていなかったにしても、即興的なジャグ・バンドによるブルースやジャズの演奏は、20世紀初期のアメリカ南部ではどこでも見られたことであった[2]。
スキッフルでは、ウォッシュボード(洗濯板)、ジャグ(水差し)、洗濯桶や茶箱で作ったベース(Washtub bass)、煙草箱などで作ったギター類(Cigar box guitar)、ミュージックソー(のこぎり)、櫛と紙を使ったカズーなどが、通常の楽器であるアコースティック・ギターやバンジョーとともに演奏に用いられた[3]。「スキッフル (skiffle)」という言葉は、家賃を支払うために小額の参加費を課してパーティーをするレント・パーティー(Rent party)を意味するスラングのひとつだった[4]。スキッフルが最初に録音されたのは1920年代のシカゴにおいてであり、南部のアフリカ系アメリカ人が北部の産業都市へ持ち込んだものであったと考えられる[1]。
レコードで、スキッフルという言葉を最初に使ったのは、1925年のジミー・オブライアント(Jimmy O'Bryant)と彼のシカゴ・スキッフラーズ(Jimmy O'Bryant and his Chicago Skifflers)であった。この言葉は、カントリー・ブルース(Country blues)のレコードを表現するためにもっとも頻繁に用いられ、コンピレーションの『ホームタウン・スキッフル』(1929年)や、ダン・バーレー・アンド・ヒズ・スキッフル・ボーイズ(Dan Burley & His Skiffle Boys)の『スキッフル・ブルース』(1946年)といったレコードが作られた[5]マ・レイニー(Ma Rainey) (1886年 – 1939年)は、自分のレパートリーを田舎の聴衆に説明するときにスキッフルという言葉を使っていた[1]。スキッフルという言葉は、1940年代以降の米国音楽界では、使われなくなっていた。