スケリドテリウム

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スケリドテリウムScelidotherium)とは、哺乳類異節目ミロドン科に属する、1500万年前~1万1000年前(中新世中期~後期更新世末期)にかけて栄えた地上性ナマケモノ(ground sloth)の属である[1]

チャールズ・ダーウィンは2度に渡るビーグル号での航海を経てスケリドテリウム、グロッソテリウムミロドンメガテリウムといった4種類の地上性ナマケモノの標本を採取しており、メガテリウム以外はダーウィンが発見者であった。スケリドテリウムの場合はアルゼンチンの海岸が発見場所だった。その後、リチャード・オーウェンによってダーウィンが発見したこれらの3種が命名された[2]

特徴

右前肢と爪の化石

ミロドン科(ミロドングロッソテリウムなど)は頑丈な前肢とモグラにも似た後肢を用いて地上での生活を送っていた[1]。体高は110センチメートル、体重は500-1,000キログラム程度と推定されており、ミロドン科だけでなく更新世以降の地上性ナマケモノ類全体でも比較的に小柄で華奢であったとされている[2][3]

北米大陸にも達したエレモテリウムなどとは異なり、スケリドテリウムの分布は南米大陸に限定されていた。発掘の分布はパンパを中心としたアルゼンチンウルグアイなどに顕著であった[2]

選択的な雑食性であった可能性が指摘されているミロドンとは異なり、幅が狭く管状という頭蓋骨の特徴からスケリドテリウムは厳密な草食性であったことが示唆されている。唇は物を掴むのに適した構造(en)をしていた可能性があり、この唇を使って栄養価の高い特定の植生などを選択的に摂取していたと考えられている[2]

ミロドン科は頑丈な前肢と爪を使って洞窟を掘り、住処とすることで寒さや天敵の影響が限定され育児に適した環境を作り出していたと思われる[1]S. leptocephalum も同様であり、同種やグロッソテリウムによって形成された可能性がある巨大[注 1]な洞窟やトンネルがパンパで発見されている[2]

天敵

絶滅

脚注

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