スピリチュアライズド
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1990年、イングランド中部ラグビーにてスペースメン3の元メンバーを中心に結成。アルバム毎にメンバーチェンジを繰り返しており、結成時のメンバーは1994年の時点でジェイソン・ピアースを除く全員が脱退している[3]。
以降もベーシストやキーボード奏者の入れ替わりは多少あるものの、1999年加入のトニー・フォスター(ギター)、ジョン・コクソン(ギター)、ケビン・ベイルズ(ドラム)、2012年加入のジェームズ・ステルフォックス(ベース)は2026年現在まで不動のメンバーとなっており、初期に比べて安定してきている。
1997年に発表したアルバム『宇宙遊泳(英: Ladies and Gentlemen We Are Floating in Space)』は、全英アルバムチャート4位を記録し、英国内ゴールドディスク認定、全世界でプラチナディスクに認定。また、NMEが選ぶ年間ベストアルバム「アルバム・オブ・ザ・イヤー」に選出される[4]。
2026年現在、9枚のオリジナルスタジオアルバムをリリースしている。最新作は2022年4月リリースの『エヴリシング・ワズ・ビューティフル』。
経歴
ジェイソン・ピアースとピーター・ケンバーの対立によるスペースメン3の活動停止に伴い、同バンドメンバーのジェイソン・ピアース、ウィル・カラザース、ジョニー・マットック、マーク・リフォイに加え、ピアースの郷友であるスティーヴ・エヴァンスでスピリチュアライズドを結成[5]。
バンド名はペルノのワインボトル裏に書かれていたテキストから採られた。バンドはほとんどがスペースメン3の元メンバーと言うこともあり、同バンドが所属していたデディケイテッド・レコーズとの契約をそのまま受け継ぐことになった。
スピリチュアライズドとしての最初のリリースはザ・トロッグスのカバー曲「夢をかなえて(Anyway That You Want Me)」[6]で、このレコードの発売によりスペースメン3の分裂は公のものとなった。
1992年、1stアルバム『レイザー・ガイデッド・メロディーズ』を発売。アルバムは2年に渡りラグビーで制作された。1995年には2ndアルバム『ピュア・フェイズ』を発売。1997年に発売された3rdアルバム『宇宙遊泳』で商業的な成功を獲得する。同アルバムにはドクター・ジョンがゲスト参加しており[7]、1998年にはジェイソン・ピアース、マイク・ムーニー、ショーン・クック、デイモン・リース、ティム・ルイスの5人がドクター・ジョンのアルバム『アナザー・ゾーン』に参加した[8]。
2001年9月17日、4thアルバム『レット・イット・カム・ダウン』を発売。全英アルバムチャート3位を記録し、英国レコード産業協会によりシルバーディスク認定を受ける。
2003年9月8日、5thアルバム『アメイジング・グレイス』を発売。このアルバムの制作後にジェイソン・ピアースは特定のできない病により生死をさまよい、長期間の病気療養を余儀なくされる[9]。
2008年5月26日、約4年半ぶりのスタジオ・アルバムとなった6thアルバム『ソングス・イン A&E』を発売。A&Eは「Accident(事故)」と「Emergency(救急)」の頭文字から取ったものであり、自身の入院と病気療養期間を題材として制作された。
2012年4月16日、7thアルバム『スウィート・ハート・スウィート・ライト』をドミノ・レコーズ傘下のレーベル「Double Six Records」から発売。収録曲「So Long You Pretty Thing」ではピアースの11歳(当時)の娘がPoppy Spaceman名義で参加した。
2018年9月7日、8thアルバム『アンド・ナッシング・ハート』を Fat Possum(アメリカ)と Bella Union(イギリス)から発売。
2022年4月22日、9thアルバム『エヴリシング・ワズ・ビューティフル』をドミノ・レコーズ傘下のレーベル「Double Six Records」から発売。
2018年リリースの『アンド・ナッシング・ハート』と2022年リリースの『エヴリシング・ワズ・ビューティフル』は姉妹作となることを意図しており、同時期のデモセッションから作成された[10]。両方のアルバムタイトルを組み合わせると、カート・ヴォネガット の1969年の小説『スローターハウス5 』からの引用である「Everything Was Beautiful, and Nothing Hurt」になる[11]。
音楽性
長いペダルトーンとドローンを特徴とする作風であり、『レイザー・ガイデッド・メロディーズ』と『ピュア・フェイズ』では、ドローンとトレモロによりシューゲイザー的な要素を取り入れた。『宇宙遊泳』はブラックミュージック・ゴスペルやブルースに加え、フィル・スペクターやブライアン・ウィルソンのウォール・オブ・サウンドスタイルの要素を取り入れる[12]。その影響がより顕著になった次作の『レット・イット・カム・ダウン』では、延べ100人を超えるミュージシャンが制作に参加[13][14]。『アメイジング・グレイス』ではゴスペル、ブルースなどのソウルミュージック色が色濃くなったが、前作とは一転してシンプルな作風になった。
メンバー
- ジェイソン・ピアース(英: Jason Pierce (a.k.a. J. Spaceman)):ボーカルギター、キーボード、ベース、ピアノ、パーカッション、バンジョー、ハーモニカ
- 結成以来の中心メンバーであり、スピリチュアライズドを象徴している人物。スペースメン3の元ボーカル、ギター、キーボード。
- 1994年に加入。1997年に離脱後、1999年に再加入。イギリスのエレクトロニカユニット、スプリング・ヒール・ジャックのメンバー。ライブには不定期に出演。
- 1999年に加入。イギリスのバンド、ブレイン・ドナーのメンバー。
- 1999年に加入。ブレイン・ドナーのメンバー。
- ジェームス・ステルフォックス(英: James Stelfox):ベース
- 2012年に加入。Starsailor のベーシスト。
- 2018年に加入。
旧メンバー
| 名前 | 担当楽器 | 期間 | 備考 |
|---|---|---|---|
| マーク・リフォイ Mark Refoy | ギター | 1990年 - 1994年 | スペースメン3の元ギターであり、オリジナルメンバーの1人。『ピュア・フェイズ』レコーディング中にバンドを脱退[15]。後にスリップストリームを結成。 |
| ウィル・カラザース Will Carruthers | ベース | 1990年 - 1992年 | スペースメン3の元ベースであり、オリジナルメンバーの1人。 |
| ジョニー・マトック Jon Mattock | ドラムス | 1990年 - 1994年 | スペースメン3の元ドラマーであり、オリジナルメンバーの1人。脱退後は、ブリーダーズの作品などでセッションミュージシャンとしての活動を続けた後、ルーピン・ハウルに加入した。 |
| スティーヴ・エヴァンス Steve Evans | キーボード | 1990年 - 1992年 | オリジナルメンバーの1人。 |
| ショーン・クック Sean Cook | ベース | 1992年 - 1999年 | 加入前はElectraheadというバンドに在籍[5]。『宇宙遊泳』リリース後にバンドを解雇され、ルーピン・ハウルを結成[5]。 |
| ケイト・ラドリー Kate Radley | キーボード | 1992年 - 1997年 | 脱退後、リチャード・アシュクロフトと結婚[16]。 |
| マイク・ムーニー Mike Mooney | ギター | 1995年 - 1999年 | 加入前はジュリアン・コープのバンドでギターを担当。『宇宙遊泳』リリース後にバンドを解雇され、ルーピン・ハウルを結成。 |
| デイモン・リース Damon Reece | ドラムス | 1995年 - 1999年 | 『宇宙遊泳』リリース後にバンドを解雇され、ルーピン・ハウルを結成。 |
| グレッグ・ヘイル Gregg Hale | ギター | 1997年 - 1999年 | |
| ティム・ルイス Thighpaulsandra | キーボード | 1997年 - 2008年 | 加入前はジュリアン・コープのバンドでキーボードを担当。 |
| レイモンド・ディッカティ Ray Dickaty | サクソフォーン | 1997年 - 2003年 | 脱退後は、フリージャズグループ、ソーラーファイアトリオで活動。 |
| マーティン・シェラード Martin Schellard | ベース | 1999年 - 2003年 | 加入前はジュリアン・コープのバンドでストリングスアレンジを担当。 |
| トム・エドワーズ Tom Edwards | キーボード/パーカッション | 1999年 - 2008年 | |
| リチャード・ウォレン Richard Warren | ベース | 2003年 - 2008年 | The Hybirds, The Cold Light of Day, ,Echoboy, Modlang |
| ジョニー・エイトケン Jonny Aitken | ドラムス | - | 『アメイジング・グレイス』制作期間中にケビン・ベイルズが病に倒れた際に代役を務めた。 |
| サム・フリーマン Sam Freeman | ベース | 2008年 - 2009年 | |
| トーマス・ウェイン Thomas Wayne | ベース | - |
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