ソロアイドル
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特徴
歴史
1970年代後半のグループアイドルの時代と変わって、1980年代初頭はソロアイドル台頭の時代であった[7]。1980年から1990年代に入りアイドルの「アーティスト化」が進むまでの約10年間はソロアイドル戦国時代とも称される[8]。1980年にソロアイドルデビュー第一波、1982年に第二波があり[8]、第二波でデビューした中森明菜・堀ちえみ・早見優らは特に「花の82年組」と呼ばれる[4]。1980年代後半に入ると秋元康プロデュースのおニャン子クラブのヒットを契機として状況は一変する。おニャン子クラブの流行によりソロアイドルは淘汰され、ソロアイドルの大きな世代交代が発生した[8]。また、おニャン子クラブの解散後は「アイドル冬の時代」と呼ばれ、ソロアイドルにも不遇の時代が続いた[7]。
1990年代前半以降には安室奈美恵などの小室哲哉プロデュースのアーティスト系アイドルが興隆した。これはアイドル的ルックスを持ちつつ「歌手」として実力を持つ者であった[9]。それまでアイドルの魅力とされた「未熟さ」は「幼稚さ」ととられるようになり、自ら作詞・作曲・歌唱を行ってこそまっとうなアーティストであると位置付けられ、高度な歌唱・ダンス能力を持ったアイドルが出現した[7]。
一方、1998年にデビューしたモーニング娘。が台頭する。2000年代に入るとハロー!プロジェクトの人気が拡大し、他のアイドルは「00年代冬の時代」を経験することとなる[8][7]。モーニング娘。がメンバーチェンジによってユニット名とタレントを分離可能とし、異例の長寿を獲得するのに対し、ソロアイドルはタレント個人のアイドルとしての寿命以外を持ちえなかった[10]。松浦亜弥、藤本美貴以降はソロアイドル人気は下火となる[6]。
特に2000年代には、浜崎あゆみ、宇多田ヒカル、椎名林檎、倉木麻衣、中島美嘉、BoA、愛内里菜、大塚愛、YUI、倖田來未、木村カエラ、伊藤由奈等といった、多数のソロ女性歌手による「歌姫」ブームが巻き起こったが、このようなアーティスト路線のソロ歌手の人気と入れ替わる形で、従来型の女性ソロアイドルは、メジャーシーンでは完全に衰退することとなった。
2000年代後半よりAKB48と派生グループが興隆したが、その一方で遅くとも2012年にはグループアイドルの飽和状態が指摘され、ソロアイドル回帰の動きがみられるようになる[2]。2012年より講談社が開催しているアイドルコンテストである「ミスiD」は従前のアイドルとは一線を画す人間の内面にスポットがあてられたもので、ここでは小林司らによってソロアイドルの質的転換が図られている[11]。
しかし、2010年代にメジャーシーンで活躍した女性ソロアイドルは秋元系グループからソロデビューした極一部のメンバーくらいであり、2020年代の現在でも相変わらず坂道グループやSTAR PLANET(旧 STARDUST PLANET)等のグループアイドルが全盛を極めているため、地下アイドルや歌手活動を行っている一部の女性声優等を除くと、メジャーシーンにおいては女性ソロアイドルはほぼ存在していない。