ダウントン・アビー (映画)

From Wikipedia, the free encyclopedia

原作 ジュリアン・フェロウズ
ダウントン・アビー
製作
ダウントン・アビー
Downton Abbey
監督 マイケル・エングラー英語版
脚本 ジュリアン・フェロウズ
原作 ジュリアン・フェロウズ
ダウントン・アビー
製作
製作総指揮
出演者
音楽 ジョン・ラン英語版
撮影 ベン・スミサード
編集 マーク・デイ
製作会社
配給 イギリスの旗 ユニバーサル・ピクチャーズ
アメリカ合衆国の旗 フォーカス・フィーチャーズ
日本の旗 東宝東和
公開 イギリスの旗 2019年9月9日 (レスター・スクウェア)
イギリスの旗 2019年9月13日
アメリカ合衆国の旗 2019年9月20日
日本の旗 2020年1月10日
上映時間 122分
製作国 イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $13,000,000 – 20,000,000[2][3]
興行収入 世界の旗 $190,540,000[4]
日本の旗 2億900万円[5]
次作 ダウントン・アビー/新たなる時代へ
テンプレートを表示

ダウントン・アビー』(Downton Abbey)は、2019年イギリスアメリカ合衆国の歴史時代劇映画。マイケル・エングラー英語版監督、ジュリアン・フェロウズ脚本。

2010年から2015年にかけてITVで放送されたジュリアン・フェロウズ製作の同名のテレビシリーズの続編であり、ヒュー・ボネヴィルローラ・カーマイケル英語版ジム・カーターミシェル・ドッカリーエリザベス・マクガヴァンマギー・スミスペネロープ・ウィルトンといった多くのキャストが続投する。

時代設定は1927年で、ヨークシャーの架空のカントリー・ハウスである「ダウントン・アビー」。イギリス国王ジョージ5世メアリー王妃によるクローリー家の大邸宅ダウントン・アビー訪問が描かれる。

イギリスでは2019年9月13日に、アメリカ合衆国では2019年9月20日に封切られた。日本では2020年1月10日に公開された[6]

続編『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』は2022年4月にイギリスで公開され、第3作は2025年9月に公開される予定。

ストーリー

テレビドラマシリーズの終了時点から1年半後の1927年に始まる。イギリス国王ジョージ5世メアリー王妃ヨークシャーへの行幸啓途中で、クローリー家の邸宅であるダウントン・アビーを訪問するという通知が、ロバートとコーラのグランサム伯爵夫妻に来る。ロバートの母で先代グランサム伯爵夫人のバイオレットは、王妃の女官でロバートの従妹であるレディ・モード・バグショーも一行の中にいると知る。バグショー家とクローリー家は、モードの財産の相続を巡って揉めていた。

王室の使用人たちが先乗りして来て、ダウントン・アビーの使用人たちを見下し国王夫妻の世話の仕事を独占する。伯爵の長女メアリーは「執事のバローが、国王夫妻を迎える任に不足だ」と考え、引退していた前執事のカーソンを一時的に執事に復帰させる。バローは、抗議するが已む無く従う。

チェトウッド少佐がダウントン村に現れ、国王のパレード観覧の警備を確認する。だが、死去した伯爵の三女シビルの夫でアイルランド出身のトム・ブランソンは当初自身の監視役と思い込んでいたチェトウッドを疑い始め、メアリーの助けを借りて彼が国王を狙撃しようとするのを阻止する。チェトウッドは生粋の英国人でありながらアイルランド独立派(北アイルランド紛争)であり、かつて運動に関わったトムを味方だと誤認していた事が分かる。

伯爵の次女イーディスとその夫で侯爵のバーティーがダウントン・アビーに到着する。アメリカ合衆国出身のグランサム伯爵夫人コーラ、長女メアリーと次女イーディスの3人は、国王夫妻の長女(第3子)のメアリー王女との茶会に招待される。そこで王女が自身の2人の幼い息子を紹介しようとするが、夫のハーウッド伯爵に阻止させられ、クローリー家の3人は王女夫妻の夫婦仲が良好でないことを目にする。

国王夫妻の一行がダウントン・アビーに到着する。トムはレディ・バグショーの侍女のルーシー・スミスと知り合う。国王はバーティーに皇太子(のちのエドワード8世)のアフリカ訪問同行を求め、妊娠したイーディスは困惑する。トムは庭で悲しむメアリー王女を見かけ、彼女の身分を知らずに助言を与える。アンナは王室使用人で衣装係のロートンが窃盗をするのを目撃し、脅迫してイーディスのために衣装を修繕させる。ボイラーが故障するが、修理人が料理人助手のデイジーに色目を使ったことを気に入らない下僕のアンディは、修理されたボイラーを再び意図的に壊してしまう。

アンナと夫のジョン・ベイツは他の使用人たちと結託し、王室の使用人に対抗する。王室に奉仕しながらもダウントン・アビーの使用人に同情的なエリスはバローに協力し、王室の使用人の一部をロンドンに帰京させることに成功する。他の王室の使用人たちは睡眠薬を飲まされ、また"誤って"部屋に閉じ込められる。代わりにダウントンの使用人たちが料理を作り、国王夫妻を給仕する。一時的にダウントン・アビーの下僕の職に戻っていたモールズリーは緊張のあまり、ダウントン・アビーの料理人が料理を作ったことを国王に漏らしてしまうが、王妃は料理人と使用人たちに我々の謝意を伝えるようモールズリーに言う。ロバートは謝罪するが、王妃は周囲の人間が奇妙な行動をとることには慣れていると言う。

同夜、バローとエリスはヨークに行く。エリスが両親に会っている間、パブで待っていたバローは初対面の男に誘われて男性同性愛者(ゲイ)の集まるクラブに行く。だが警察が取り締まりに来てバローら客を逮捕する。エリスが王室使用人の身分を利用してバローを釈放させ、自分も同性愛者であることを漏らし、二人は絆を結ぶ。

バイオレットは子のいないモードの財産を、ロバートが相続すべきだと主張するが、モードは侍女のルーシーを相続人としている。マートン男爵夫人となっている、メアリーの前夫マシューの母のイザベルは、ルーシーが、モードの隠し子であると正しく推測する。これを知ったバイオレットはトムとルーシーを結婚させて財産をクローリー家に集めようと企む。メアリーの夫ヘンリー・タルボットが海外から戻り、ヘアウッドでの国王主催のパーティーに間に合う。メアリー王女はトムの助言のおかげで、夫との関係が修復できたことを両親に伝え、国王はトムに感謝する。王妃は国王を説得してバーティーを皇太子のアフリカ訪問旅行への同行者から除外してもらう。トムはルーシーを見つけ、テラスで二人だけで踊る。

国王夫妻訪問が終わり、メアリーはダウントン・アビーを維持することの難しさをアンナに漏らす。バイオレットは、密かにロンドンで診察を受けた結果、自分の寿命が長くないことを孫のメアリーに伝える。メアリーなら、ダウントンの伝統を守れると勇気づける。デイジーはアンディを愛していることを確認し、結婚を考え始める。カーソンは、クローリー家が次の百年も、ダウントン・アビーに住んで守れるだろうと妻の家政婦長ヒューズに話す。

キャスト

役名〈爵位〉キャスト日本語吹替[7]備考
ダウントン・アビーの住人および親族 (貴族階級)
ロバート・クローリー〈グランサム伯爵〉ヒュー・ボネヴィル玉野井直樹クローリー家当主
コーラ・クローリー〈グランサム伯爵夫人〉エリザベス・マクガヴァン片貝薫ロバートの妻でアメリカ人
ヴァイオレット・クローリー〈先代グランサム伯爵夫人〉マギー・スミス一城みゆ希ロバートの母
メアリー・タルボットミシェル・ドッカリー甲斐田裕子伯爵の長女、実質的な当主
ヘンリー・タルボットマシュー・グッド祐仙勇メアリーの夫
イーディス・ペラム〈ヘクサム侯爵夫人〉ローラ・カーマイケル英語版坂井恭子伯爵の次女
バーティ・ペラム〈ヘクサム侯爵〉ハリー・ハデン=ペイトン英語版長谷川敦央イーディスの夫
トム・ブランソンアレン・リーチ星野健一故三女シビルの夫
イザベル・グレイ〈マートン男爵夫人〉ペネロープ・ウィルトン水野ゆふ伯爵の親族の未亡人、メアリーの亡夫マシューの母
リチャード・“ディッキー”・グレイ〈マートン男爵〉ダグラス・リース及川ナオキイザベルの夫
ダウントン・アビーの住人 (使用人関係)
トーマス・バローロバート・ジェームズ=コリアー三上哲執事
エルシー・カーソン(旧姓ヒューズ)フィリス・ローガン英語版沢田泉家政婦長、カーソンの妻
ジョン・ベイツブレンダン・コイル英語版谷昌樹伯爵付きの従者
フィリス・バクスターラクエル・キャシディ英語版森本73子伯爵夫人付きの侍女
アンナ・ベイツジョアン・フロガット英語版衣鳩志野メアリーの侍女、ベイツの妻
アンディ・パーカーマイケル・C・フォックス英語版虎島貴明下僕、デイジーの夫
アルバートチャーリー・ワトソン角田雄二郎下僕
ベリル・パットモアレズリー・ニコル英語版美々料理長
デイジー・パーカー(旧姓ロビンソン/メイソン)ソフィー・マクシェラ英語版中司ゆう花料理長助手、アンディの妻
チャールズ・カーソンジム・カーター中村浩太郎前執事
ジョセフ・モールズリーケヴィン・ドイル英語版池田ヒトシ前従者
王室
ジョージ5世サイモン・ジョーンズ英語版水野龍司イギリス国王
メアリー王妃ジェラルディン・ジェームズ伊沢磨紀イギリス王妃
メアリー王女ケイト・フィリップス英語版清水はる香ジョージ5世とメアリー王妃の長女
ヘンリー・ラッセルズ (第6代ヘアウッド伯爵)アンドリュー・ヘイヴィル英語版佐々木薫メアリー王女の夫
王室の使用人
リチャード・エリスマックス・ブラウン英語版志賀麻登佳国王の衣装係
ウィルソンデヴィッド・ヘイグ英語版魚建国王の執事
その他
レディ・モード・バグショーイメルダ・スタウントン小宮和枝王妃の女官、伯爵の従妹
ルーシー・スミスタペンス・ミドルトン藤田曜子レディ・モード・バグショーの侍女
チェトウッド少佐スティーヴン・キャンベル・ムーア英語版北田理道

製作

ダウントン・アビーとして撮影に使われているハイクレア・カースル

構想

映画は2015年12月に52話目を以て完結した同名のテレビシリーズの続編であり、最終回である1925年の大晦日から約2年後となる1927年の秋が舞台となる[8][9][10]。2016年4月、映画化が検討中であり[11]ジュリアン・フェロウズが脚本の概要作業に取り組んでいることが明らかとなった[12]。脚本は2017年初頭にオリジナルキャストたちに配布された[13][14]

2018年7月13日、プロデューサーにより長編映画の製作が発表され[15]、2018年中旬に撮影が始まることが明らかとなった[16]。脚本はフェロウズにより執筆されており、監督にはブライアン・パーシヴァル英語版の起用が予定され、プロデューサーはフェロウズ、ギャレス・ニーム英語版、リズ・トラブリッジが就任した[17]。配給はフォーカス・フィーチャーズユニバーサル・ピクチャーズ・インターナショナルが手がけることとなった[18]

2018年8月末、パーシヴァルが監督を降板し、代わってマイケル・エングラー英語版が就任したことが報じられた。パーシヴァルはナイジェル・マーチャントと共にエグゼクティブ・プロデューサーを務める[19][20]

キャスティング

2018年7月、ヒュー・ボネヴィルエリザベス・マクガヴァンミシェル・ドッカリーローラ・カーマイケル英語版マギー・スミスらオリジナルキャストがテレビシリーズと同じキャラクターを演じることが報じられ[17][21]、その後さらにジョアン・フロガット英語版の続投も明らかとなった[22]。一方でローズ・マクレア役のリリー・ジェームズ[23][24]やジェームズ・ケント役のエド・スペリーアスは出演しないことが明らかとなった[25]

2018年8月、映画で新たに加わるキャストとしてイメルダ・スタウントンジェラルディン・ジェームズタペンス・ミドルトンサイモン・ジョーンズ英語版デヴィッド・ヘイグ英語版ケイト・フィリップス英語版スティーヴン・キャンベル・ムーア英語版が発表された[20]。プロデューサーはサイモン・ジョーンズとジェラルディン・ジェームズが王と女王、デヴィッド・ヘイグが王の執事を演じることを明かした[26]

2018年9月、最終シリーズでヘンリー・タルボットを演じたマシュー・グッドが短時間だけ登場することが明らかとなった[27]。またジム・カーターブレンダン・コイル英語版ケヴィン・ドイル英語版ハリー・ハデン=ペイトン英語版ロブ・ジェームズ=コリアーアレン・リーチフィリス・ローガン英語版ソフィー・マクシェラ英語版レズリー・ニコル英語版ペネロープ・ウィルトンが再出演し、さらに新たにマックス・ブラウン英語版が加わったことが報じられた[28][29]

撮影

主要撮影は2018年8月末にロンドンで始まった[30][20]。9月20日までにテレビシリーズの主要なロケ地となったハンプシャーのハイクレア・カースルで撮影が行われた[31][32]。また9月にはウィルトシャーラコック英語版でも撮影が行われた[33]。撮影は2018年11月に完了した[34]

音楽

『ダウントン・アビー』
ジョン・ランサウンドトラック
ジャンル サウンドトラック
時間
テンプレートを表示

オリジナル・サウンドトラックは、2019年9月13日にリリース[35]された。

全作曲: ジョン・ラン。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「A Royal Command」 ジョン・ラン
2.「Pillar of the Establishment」 ジョン・ラン
3.「Gleam and Sparkle」 ジョン・ラン
4.「God Is a Monarchist」 ジョン・ラン
5.「Two Households」 ジョン・ラン
6.「Incident at a Parade」 ジョン・ラン
7.「Sabotage」 ジョン・ラン
8.「Maud」 ジョン・ラン
9.「Honour Restored」 ジョン・ラン
10.「Never Seen Anything Like It」 ジョン・ラン
11.「Not Entirely a Bad Night」 ジョン・ラン
12.「May I?」 ジョン・ラン
13.「Taking Leave」 ジョン・ラン
14.「Resolution」 ジョン・ラン
15.「You Are the Best of Me」 ジョン・ラン
16.「Sunset Waltz」 ジョン・ラン
17.「One Hundred Years of Downton」 ジョン・ラン
合計時間:

公開

オーストラリアでは2019年9月12日、イギリスでは2019年9月13日、アメリカ合衆国では2019年9月20日に公開された[36]。プレミア上映は2019年9月9日にレスター・スクウェアで行われた[37]

評価

出典

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI