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チェンナイ・メトロ

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チェンナイ・メトロ
ブルーライン(英語版)の電車
基本情報
国 インドの旗 インド
所在地 タミル・ナードゥ州チェンナイ
種類 地下鉄
開業 2015年6月29日
運営者 チェンナイ・メトロ・レール・リミテッド (CMRL)(英語版)
公式サイト chennaimetrorail.org
詳細情報
総延長距離 54.1 km
路線数 2路線
駅数 41 駅
輸送人員 1億524万人(2024年)[1]
軌間 1435 mm (標準軌)
電化方式 交流25,000V 50Hz[2]
最高速度 120 km/h
路線図
チェンナイ・メトロ路線図(未開業路線含む)
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チェンナイ・メトロ(英語: Chennai Metro)は、インドタミル・ナードゥ州のチェンナイに路線を有する地下鉄網。路線延長は54.1 km(33.6マイル)で、41の駅を有する。インド政府とタミル・ナードゥ州政府の合弁であるチェンナイ・メトロ・レール・リミテッド (CMRL)(英語版)により運営される。路線設備は標準軌を採用し、25000V 50 Hzの架空電車線方式となっている。

チェンナイ市内のメトロによる都市鉄道の計画は2006年に始まり[3][4]、建設は2009年2月に開始された。試運転は2014年に開始され、グリーンライン(英語版)のアランダル駅(英語版)とコヤンベドゥ駅(英語版)間を最初の区間として2015年6月29日に運行を開始した。ブルーライン(英語版)はチェンナイ国際空港駅(英語版)とリトル・マウント駅(英語版)間の路線として2016年9月21日に運行が開始された。各路線とも、2019年まで徐々に延伸が行われて2025年12月現在の状態に至っている。 今後は第二期の計画として、全長118.9 km(73.9マイル)をカバーする3つの路線が計画および建設中となっている。また、インド鉄道が運営する都市鉄道であるチェンナイ・マス・ラピッド・トランジット・システム(MRTS)(英語版)についても、将来的にチェンナイ・メトロに統合される予定があるほか、チェンナイ郊外からのライトレール路線として郊外のターンバラム駅(英語版)とMRTSのヴェラチェリ駅(英語版)を結ぶ路線も提案されている。さらに、建設中の3路線のさらなる延伸も計画されている。

歴史

第1段階構想

  • 2006年 - デリー・メトロをモデルとしての地下鉄計画がチェンナイ市で開始される[3][4]。
  • 2007年
    • 11月 - タミル・ナードゥ州政府によって第1段階の路線計画について、プロジェクトが承認される[5]。当初の計画では、第1段階で2つの路線、全長45.1 km(28.0マイル)を整備し、そのうち25 km(16マイル)が地下となる計画とされた[4]。
    • 12月 - プロジェクトを行う企業として、インド政府とタミル・ナードゥ州政府の合弁によってチェンナイ・メトロ・レール・リミテッド (CMRL)(英語版)が設立される[5]。
  • 2009年
    • 1月 - インド政府連邦内閣が最終承認を行う[6][5]。計画の推定費用は1460億ルピー(17億米ドル)であるとされ、そのうち59%が日本の国際協力機構(JICA)からの融資、15%がインド政府から、残りの21%がタミル・ナードゥ州政府からの負担であった[4]。
    • 2月 - 内環状道路(英語版)沿いのコヤンベドゥ(Koyambedu)からアショク・ナガル(Ashok Nagar)までの4.5 km(2.8マイル)の高架橋の建設契約が19.9億ルピー(2400万米ドル)で発注される[7]。
    • 3月 - フランスのエジス(英語版)を主導とする5社コンソーシアムに技術コンサルタント契約が3000万米ドルで発注される[8]。
    • 6月10日 - コヤンベドゥからアショク・ナガル(Ashok Nagar)までの高架橋の建設が開始される[9]。
  • 2010年8月 - 車両の供給契約がアルストムに2億4300万米ドルで発注される[10][11]。
  • 2011年
    • 1月 - インドのラーセン&トゥブロとアルストムの合弁企業が軌道工事およびコヤンベドゥに設けられる車両基地の設計・建設契約を44.9億ルピー(5300万米ドル)で受注する[12][13]。
高架区間の建設の様子(2011年)
市内で試運転中のチェンナイメトロの電車(2014年)
アッドヤー川に架かる高架線

第1段階拡張構想

  • 2014年 - タミル・ナードゥ州政府によりブルーラインの9 km(5.6マイル)の北部延伸計画が発表される。これにより、ヴァンナラペッテイ駅からヴィムコ・ナガル駅(英語版)までの区間に9駅を整備する計画となった[34][35][36] Construction started in July 2016 with trial runs in December 2020.[37][38]。
  • 2016年7月 - ブルーライン北部延伸区間の建設が開始される[39][40]
  • 2020年12月 - ブルーラインの北部延伸区間の試運転が行われる[39][40]。
  • 2021年2月14日 - ブルーラインがヴァンナラペッテイ駅からヴィムコ・ナガル駅間で延伸開業。路線総延長が54.1 km(33.62マイル)となった[41]。

第2段階構想

  • 2016年7月 - タミル・ナードゥ州政府が104 km(65マイル)、104駅を有する3路線からなる第2段階を発表する。路線内訳としては、マダハヴァラム・ミルク・コロニー駅(英語版)からSIPCOT・ITパークおよびショリンガナルル駅(英語版)へ至る路線(後のパープルラインとレッドライン)、コヤンベドゥ駅からライト・ハウス駅(英語版)までを結ぶ路線(後のイエローライン)であった[42][43]。
  • 2017年7月 - 州政府は追加で計画路線の延伸を発表し、イエローラインを当初計画のライト・ハウス駅から更にプーナマリー・バイパス駅(英語版)まで追加で建設することとし、途中駅でレッドラインと交差させることとした。これにより第2段階構想での追加路線は118.9 km(73.9マイル)、128駅の計画となった[41][44]。なお新規に建設される路線では、駅が多いことから建設費用と時間を削減するために第1段階で開業した各駅よりも小型に設計されることとなった[45]。
  • 2020年11月20日 - 第2段階路線の起工式が行われ、建設が開始される[46]。
  • 2021年
    • 2月14日 - インド首相は第2段階での路線計画およびさらなる路線の建設のために6300億ルピー(75億米ドル)を割り当てたことを公表する[47]。
    • 5月 - 第2段階の計画各区間の建設契約がタタ・グループ、L&T、HCC-KECによる発注となった[48]。
  • 2022年
    • 11月 - アルストムが車両供給契約を獲得し、78編成(うち36編成が無人運転対応車両)の車両発注計画が含まれた[49][50]。
    • 12月 - 軌道の敷設をKEC–VNCに、信号保安の設備が日立製作所に発注される[51][52]。
  • 2023年
    • 1月 - 地下駅の建設契約がレール・ヴィカス・ニガム(英語版)に、電化設備の契約がLinxonに発注された[53][54]。
    • 5月 - 路線計画の一部変更を発表され、この改訂計画で9駅を削減するとした。なおこれにより第2段階路線の総延長は116.1 km(72.1マイル)に削減された。L&Tが架線設備および制御・監視システムの設置契約を獲得した[55]。
    • 10月 - タタ・プロジェクツが一部駅の建設契約を獲得する[56]。
    • 12月 - 高架駅へのプラットホームスクリーンドア設置がST Engineeringによる発注となる。自動運賃収受システムの設置契約がShellinfoにより500万米ドルで発注される[57]。
  • 2024年3月 - 第2段階路線向けに以前に発注したアルストムの車両に加えて、96編成の車両供給入札が公告される[58]。
  • 2025年
    • 3月 - 第2段階路線で初となる試運転がイエローラインのプーナマリー〜ムライトッタム間の3 km(1.9マイル)区間で行われる[59]。
    • 4月 - イエローラインのプーナマリー〜ポルル・ジャンクション間の10 km(6.2マイル)で試運転が開始される[60]。

運営中の路線

路線の軌間は1,435 mmの標準軌で線路は複線である[61]。平均速度は85 km/h(53 mph)で、最高速度は120 km/h(75 mph)となっている[62]。

2025年12月現在、2つの色分けされた路線で構成され、全長54.1 km(33.6 mi)の路線網を有している[41][63]。

運営中の路線[64][41]
路線 営業区間 初開業日 営業キロ 駅数
ブルーライン(英語版) ヴィムコ・ナガル車両基地(英語版) チェンナイ国際空港(英語版) 2016年9月21日 32.1 26
グリーンライン(英語版) チェンナイ中央駅 セント・トーマス・マウント(英語版) 2015年6月29日 22 17
合計 54.1 41


使用車両

アルストムによって製造されたブルーラインの電車

2025年時点では、アルストム製の4両編成の電車42編成が導入されている[65]。最初期の9編成はブラジルから輸入され、残りはチェンナイ近郊のスリシティにあるアルストムの工場で製造された[65][66][67]。車内には空調が完備され、電動式の自動スライドドアを備え、また女性専用の区画を設けた1等室が設備されている[68]。

電車は交流25000Vの架空電車線方式で運行され、最高速度は120 km/h(75 mph)である[69]。回生ブレーキを搭載しており、ブレーキをかけた際に30–35%のエネルギーを回収できる構造となっている[70]。チェンナイ・メトロでは、路線全体で1日平均70 メガワットの電力を消費しており、電力はタミル・ナードゥ電力局から供給されている[71]。チェンナイ・メトロはまた、設置容量6.4 MWpの太陽光発電を利用しており、地下鉄網全体のエネルギー需要の約12–15%をこれで賄っている[72]。

各駅の構造

地下駅に設置された全閉鎖式のスクリーンドア

2025年現在開業している2路線には、合計40の駅が存在し、そのうち22駅が地下駅である。地下区間では、メンテナンスおよび緊急避難用に設けられた通路が全長にわたり設けられ[73]、250 mごとに横断通路が配置されている[74]。また地下駅の平均幅は200 m、地表面からの平均深度は6.1 mである。各駅のホームおよび駅の長さは180 mである[75][76][77]。地下駅ではプラットホームにスクリーンドアを備えた地下2階建ての構造を採用している[78]。 高架駅の構造を有する各駅は3階建ての構造を有し、コンコースは最低5.5 mの高さで地上から上がる構造で、プラットホームはコンコースの上にある[78]。駅は空調が完備され、バリアフリーに対応している。また自動運賃回収システム、放送システム、電子案内板、エスカレーター、エレベーターを備えている[79]。ほとんどの駅でスクーターや自転車等を停められる二輪車用の有料駐車場(駐輪場に近い)が利用可能であり、一部の駅では乗用車用の駐車場も利用可能である[80]。

車両基地

ヴィムコ・ナガル車両基地駅に隣接するヴィムコ・ナガル車両基地。

チェンナイ・メトロではコヤンベドゥに主要な車両基地を有しており、そこに車両の整備工場、留置線、実験線、洗車設備を備えている[81]。2022年にはヴィムコ・ナガルにも高架の車両基地が運用を開始し、同基地には検査、緊急修理、洗車の設備が備えられている。今後開業予定の第2段階計画では、計画の一環として、マダヴァラム、プーナマリー、センメンチェリに新たな車両基地が計画されている[82][83]。マダヴァラム車両基地は今後チェンナイ・メトロ最大の車両基地となる予定である[84]。プーナマリー車両基地は2024年に電車の試運転にも使用されている[85]。

運行管理・運行間隔

2022年現在、列車の運行時間は午前5時から午後11時までとなっている。ブルーラインは、ピーク時は平均で6分間隔、それ以外の時間帯では12分間隔となっている。グリーンラインでは、ピーク時は平均12分間隔、それ以外の時間帯では18分となっている[86][87]。路線の運用管制する施設はコヤンベドゥに位置しており、電車の運行および取得したリアルタイムの防犯カメラによる映像が監視されている[88]。

運賃

最低運賃は10ルピー、最高運賃は50ルピーである[89][90]。 チェンナイ・メトロでは以下の6種類の乗車券を発行している[91]。

  • シングルジャーニートークン:一回の乗車ごとに駅の窓口または全駅に設置された自動券売機で購入する必要がある。
  • ストアドバリューカード(SVC):プリペイド式のチャージ可能なカードで、任意の窓口で返金可能なデポジットを支払って購入する。窓口または駅の自動券売機でチャージ可能であり、割引運賃が適用される。2023年4月に後継のナショナル・コモン・モビリティ・カード(英語版)が登場した。
  • ナショナル・コモン・モビリティ・カード:シンガラ・チェンナイカードとしてもブランド化されており、2023年にインドステイト銀行と共同で開始されたプリペイド兼デビットカード。インド国内の主要な他の地域のメトロおよび一部のバスでも使用可能。
  • トリップカード:同一2駅間の乗車に限って適用され、さまざまな組み合わせと有効期間で割引運賃が設定されている。回数乗車券のようなシステム。
  • ツーリストカード:定額のカードでチェンナイ・メトロ全線が1日乗り放題となる
  • QRチケット:片道および往復の乗車券で、CMRLモバイルアプリを通じて購入可能であり、駅のQRコードをタッチする端末で使用できる[92]。

事故・事件

脚注

関連項目

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