チャドの交通

From Wikipedia, the free encyclopedia

チャドの交通(チャドのこうつう)では、チャドにおける交通の概略を示す。

チャド国内の交通は全般的に貧弱で、特に国の北部と東部で顕著である。河川舟運は南西部に限定されている。鉄道も長年存在していなかったが、現在首都ンジャメナスーダンカメルーンを結ぶ路線が計画されている。

サハラ砂漠の広がる国の北部において、道路は砂漠を横切る単なる一本の道であり、地雷の危険性もある。多くの地域では、ウマロバラクダなどの輓獣が現在でも交通を支える重要なものとなっている。

首都ンジャメナを擁する国の南西部でさえ、燃料供給は不安定かつ高価であり、他の場所では燃料供給が存在しないと言っても過言ではない。

ンジャメナとスーダンやカメルーンを結ぶ2路線が計画されており[1]、2016年に着工した。2019年の時点ではどちらも開業していない。

2021年に、カメルーンからチャドへの路線のためのアフリカ開発銀行の調査へ資金が提供された。

高速道路

チャドにおける雨季の道路輸送

2018年の時点で、チャドには総延長44,000 kmの道路があるが、舗装されているのはそのうち約260kmほどである。首都ンジャメナでは、全てではないものの一部の道路が舗装されている。

主要道路としては、ンジャメナの北にあるマッサコリからンジャメナ、ゲランドン英語版ボンゴルケロを通りムンドゥへ続く、国南西部を南北に貫く舗装道路があるほか、途中で分岐してシャリ川を挟んだンジャメナの対岸にあるカメルーンのクッセリへと向かうルートも存在する。パラレレ英語版を経由してカメルーンに向かう道路の拡張も準備段階にあると言われている。

河川交通

2012年の時点で、シャリ川とロゴーヌ川は雨季にのみ航行可能であった。両河川は、国の南からチャド湖に向かって北に流れている。チャド湖とンジャメナの間は通年航行可能である。

パイプライン

2003年、ドバの油田からカメルーンのクリビ沖合にある石油積み出し基地へ石油を運ぶために、総延長1,070kmのパイプラインが開業した。しかし、『ザ・ワールド・ファクトブック』は、2013年の時点でチャド国内のパイプラインは582kmほどであるとしている。

内陸国であるため、海に面した港は存在しない。海への主要ルートは以下の通り。

植民地時代には、中央アフリカ共和国バンギまで陸路で、その後コンゴ共和国ブラザヴィルまで川船で、以降は鉄道で同国大西洋岸のポワントノワールまで行くルートが一般的であった。しかし、現在このルートはほとんど使用されていない。

スーダンを越えて紅海に向かうルートもあるが、このルートで行われる貿易はほとんどない。

ニジェールへ直接行く方法はほとんどなく、カメルーンとナイジェリアを経由する方が行きやすい。

空港

2012年の時点で、チャドには推定58の空港があり、そのうち9つだけが舗装された滑走路を持っていた。 2015年、チャドの定期航空会社は28,332人の乗客を輸送した。

舗装された滑走路のある空港

2017年現在、舗装された滑走路のある空港

滑走路の長さ 空港
3,047メートル(10,000フィート)以上 2
2,438〜3,047メートル(8,000〜10,000フィート) 4
1,524〜2,437メートル(5,000〜8,000フィート) 2
914〜1,524メートル(3,000〜5,000フィート) 0
914メートル(3,000フィート)未満 1
合計 9

舗装されていない滑走路がある空港

2013年現在、舗装されていない滑走路がある空港

滑走路の長さ 空港
3,047メートル(10,000フィート)以上 1
2,438〜3,047メートル(8,000〜10,000フィート) 2
1,524〜2,437メートル(5,000〜8,000フィート) 14
914〜1,524メートル(3,000〜5,000フィート) 22
914メートル(3,000フィート)未満 11
合計 50

航空会社

運輸省

脚注

関連項目

Related Articles

Wikiwand AI