チリモ属

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チリモ属(チリモぞく、学名: Desmidium)は、接合藻チリモ目チリモ科に分類される緑藻の一属である。単にチリモ(塵藻)ともよばれる[5][注 1]。属名の Desmidium は、ギリシア語の desmos(縛るもの)に由来する[7]。細胞は上下につながって糸状体を形成する(図1)。細胞中央にがあり、その両側に葉緑体が存在する。高層湿原のような貧栄養で酸性の淡水域に生育する。25種ほどが知られている。

藻体は、ふつう細胞がねじれながら一列につながった糸状体(糸状群体)である[1][3][4][8][9](図1, 2)。糸状体は、厚い粘液鞘で包まれていることが多い[3][9]。細胞は縦長または横長、中央がくびれており、頂面観は楕円形、三角形、四角形または五角形、平坦な頂端全体または頂端にある突起によって互いに結合している[1][3][4][8][9](図2)。細胞壁は平滑または細点がある[1][4]。細胞中央にが位置し、その両側に中軸性の葉緑体が1個ずつ存在し、葉緑体は頂面観で星状、ピレノイドが1–数個存在する[1][3](図2)。

2a. D. swartzii 糸状体
2a. D. swartzii 頂面観
2a. D. graciliceps

二分裂によって糸状体が伸長し、分断によって無性生殖する[1]細胞質分裂後も細胞壁は元の形を保っており、分裂面に新しい半細胞の細胞壁がひだ状に形成され、これが伸長することで新しい半細胞が完成する[1][4]接合による有性生殖を行い、粘液質を分泌して細胞糸が相対するが、ふつう細胞が相対する前に細胞糸は分断する[1]。各細胞(配偶子嚢)から放出された原形質(配偶子)は、ふつう配偶子嚢間で合体する同形配偶子であるが、一部は異形配偶子であり一方(雌性)の配偶子嚢内で接合胞子を形成する[1][4]。接合胞子は球形から楕円形、壁は平滑または突起で覆われる[1]

生態

世界中に分布し、高層湿原のような貧栄養酸性の淡水域に生育するが、ときに平地の池沼にも見られる[1][10]

分類

脚注

外部リンク

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