デラマニド

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デラマニド
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
販売名 Deltyba
Drugs.com 国別販売名(英語)
International Drug Names
法的規制
  • (Prescription only)
薬物動態データ
代謝CYP3A4
半減期38 hrs
データベースID
CAS番号
681492-22-8
ATCコード J04AK06 (WHO)
PubChem CID: 6480466
ChemSpider 4981055
KEGG D09785
ChEMBL CHEMBL218650
別名 OPC-67683
化学的データ
化学式
C25H25F3N4O6
分子量534.48 g/mol
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デラマニド(Delamanid)は、多剤耐性肺結核の治療に用いられる有機化合物である。商品名デルティバ。多剤耐性肺結核に対する新たなオプションとして2014年に欧州、日本で承認された。感受性を有する既存の抗結核薬3剤以上に上乗せして用いる必要がある[1]。日本ではリファマイシン系のリファンピシンが1971年に承認されて以来、約40年ぶりの新系統(ニトロイミダゾール系)の抗結核薬である[2](抗結核薬としては2008年承認のリファブチン(リファマイシン系)以来6年ぶり)。開発コードOPC-67683。

結核菌が菌体の最外周部に持っているミコール酸の合成を阻害し、結核菌の細胞壁を不安定化させる[3][4][5]。一方、ミコール酸合成活性が低い、潜伏感染する結核菌に対しても実際は有効であることから、ミコール酸合成阻害は本来の作用機序の一部である可能性がある。同じ系統の他薬(PA-824; プレトマニド)を用いた研究により、結核菌特異的なニトロ還元酵素(deazaflavin-dependent nitroreductase; Ddn)による代謝を受けて一酸化窒素を産生し、細胞傷害活性を示すことが示唆されていることから、デラマニドも同様の作用を有すものと考えられる[6]

副作用

添付文書に記載されている重大な副作用はQT延長症候群(5%以上[7][1])であり、これが心室性頻脈を誘発して、最悪の場合心室細動(心停止)に至って死亡する可能性がある。従って、投与開始前および投与中は定期的に心電図検査等を行う必要がある[1]

治験では52.7%に副作用が見られ、その内容は不眠症(12.2%)、頭痛(10.4%)、QT延長(7.1%)、傾眠(6.3%)等であった。

相互作用

デラマニドは肝臓のCYP3A4で代謝されるので、CYP3A4を誘導(増加)する医薬品はデラマニドの作用を減弱し得る[7]

開発の経緯

関連項目

出典

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