ドゾー-B

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種類 装輪式装甲車
原開発国  ウクライナ[1]
重量 9.5 t(戦闘重量)[1]
ドゾー-B
種類 装輪式装甲車
原開発国  ウクライナ[1]
運用史
配備先
諸元
重量 9.5 t(戦闘重量)[1]
全長 5.4 m[1][4]
全幅 2.4 m[1][4]
全高 2.7 m[1]
要員数 乗員3名+兵員8名[4]

装甲 防弾鋼板、7.62mm弾抗堪[1]
主兵装 12.7mm重機関銃搭載RWS ほか[1]
エンジン 5種のエンジンに対応[1]
行動距離 700 km[1]
速度 100 km/h[1][4]
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ドゾー-B英語: Dozor-Bウクライナ語: Дозор-Б)は、ウクライナハリコフ・モロゾフ機械製造設計局によって開発された装輪式装甲車[1][4]ポーランドでもオンチラ英語: Oncilla)としてライセンス生産されている[1][4]

旧式化したBRDM-2装甲偵察車の後継として、ウクライナのハリコフ・モロゾフ機械製造設計局(KMDB)によって開発された小型の4輪式装甲車である[4]。2004年の「Зброя та безпека」防衛装備展示会で初めて公開された[5](2007年にUAEのアブダビで開催された「IDEX」防衛装備展示会が初公開とする資料もある[1])。

設計

車内には乗員3名・兵員8名の計11名を搭乗させることができる[4][5][6]。前方の乗員区画に車長と操縦手席があり、後方の兵員室には射手と兵員8名分の座席が用意されている[1]。乗員室の2名は車体左右ドア、兵員室の乗員は後部ドアから乗降する[1]

乗用車型の車体は新規設計されたもので、イヴェコ製やドイツ製など5種類の異なるエンジンとトランスミッションに対応して設計されている[1]。最高速度は時速100キロメートル、航続距離は700キロメートルとされる[1][4]。足回りは四輪駆動で、独立懸架式のトーションバー式サスペンションとショックアブソーバーを備え、中央タイヤ圧制御装置も装備している[1][6]

装甲は防弾鋼板製で、NATOの装甲車両防弾規格であるSTANAG 4569でレベル3相当の防御力があり、距離30メートルからの7.62ミリ小銃徹甲弾、距離50メートルからの152ミリ砲弾片に抗堪するほか、車体底部は地雷からの爆風を逃がすV字型構造となっており、0.5キログラムまでのTNT爆薬の爆発に耐える[1][4][5]

光学機器としては、後方上部左右にTNP-165A昼間用観測装置、操縦手用のTNV-5アクティブ・パッシブ式暗視装置がある[1]。また、通信機器としては、R-173M無線機1台、R-173PM無線受信機1台、AVSK-1乗員通話機1台がある[1]。このほか、オプションとしてGPS航法装置や空調装置などを装備することも可能である[1]

武装

車体上部に遠隔操作銃架(RWS)を搭載でき、さまざまな兵装に対応している[1][4]。搭載可能な兵装としては、23ミリ機関砲、12.7ミリ重機関銃、30または40ミリ自動擲弾銃ステューフナまたはBarrier対戦車ミサイルなどがある[1]。また、車体両側面と後面には2か所ずつガンポートが設けられている[1]

派生型

ドゾー-A

非装甲モデル[1]

オンチラ

ポーランドでライセンス生産された改良モデル[1][5]。イタリアのイヴェコ製エンジンと改設計されたトランスミッションを装備しており、最高速度は時速120キロメートル、航続距離は750キロメートルに向上している[5]。ウクライナに逆輸入されており、ポーランド軍の装備としては使用されていない[4][2]

運用国

2024年時点で、セネガル陸軍が2両のオンチラを保有[3]
ウクライナは2014年6月に200両のドゾー-Bを発注し、リヴィウ装甲車両工場で製造されたが、納入されたのは10両のみであった[4][5]。2019年8月からはポーランドでライセンス生産されたオンチラの逆輸入が開始され、ロシアによるウクライナ侵攻までに30両以上がウクライナ軍に納入された[4]
OSINT情報を公開しているウェブサイト「Oryx」によれば、ウクライナ侵攻中に29両のオンチラの喪失が確認されている[7]国際戦略研究所の「ミリタリー・バランス」では、2024年11月時点でウクライナ空中機動軍の装備品として数量不詳のドゾー-Bとオンチラが計上されている[2]

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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