ドローン・メタル

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ドローン・メタル (Drone Metal)は、ヘヴィメタルのサブジャンルの一つ。

ドゥームメタルのゆっくりとしたテンポとヘヴィネスなどの特徴と、ドローン・ミュージックの長時間保続される音(ドローン) などの特徴を組み合わせた音楽ジャンル[1][2]ドローン・ドゥーム[3]パワー・アンビエント[4]などと呼ばれることもあり、ポストメタル[5]エクスペリメンタル・メタル[6]と関連付けられることもある。

特徴

ヴォーカルが入る場合は、グロウルヴォイスのことが多い。大抵、ギターリバーブを大量にかけたり、フィードバックを鳴らしながら演奏される[1]。また、ビートやリズムに欠けたものが多く、非常に長い曲構成となっているのが基本である。小説家John Wrayニューヨーク・タイムズの紙面で、「ドローン・メタルのライヴを見るのは、地震が起きている真っ只中でインドラーガを聞くようなものだ」と例えている[1]。また、Wrayは「(ドローン・メタルよりも)重くて、ついでに言えば、遅い音楽を想像するのは難しい」とも述べている[1]

Sunn O))) というドローン・メタルのパイオニアは、音響彫刻英語版との親和性を持っている[1]。Jan Tumlirは彼らの音楽性について、「ブラウニアンノイズと呼ばれる、サブ・ベース英語版の持続的な低周波数の轟音」といった表現をしている[2]。Sunn O)))のメンバーであるグレッグ・アンダーソンは、この轟音は観客をリラックスさせることを意図したものだといい、「低周波音をある一定以上のヴォリュームで演奏すると、聴衆を瞑想状態やトランス状態へと誘うことができるんだと思う」と述べている[1]。また、アンダーソン自身も演者として、ドローンメタルをただ耳で聴くのではなく、己の肉体全部で感じているという[1]

歴史

1990年代

ライヴをするSunn O)))。2006年、The Middle Eastにて。

ドローン・メタルは、1990年に結成されたシアトルのメタルバンドアースによって確立されたといえるが[7]、当時から「ミニマリスト・ポスト・グランジ」の名でも呼称されてきた[1]。アースはメルヴィンズのようなスラッジ・メタルと、ラ・モンテ・ヤングのようなミニマル・ミュージックから主なインスピレーションを得ていた。5年後に同じくシアトルで結成されたスティーヴン・オマリー英語版のバンドバーニング・ウィッチ英語版も、これと同じスタイルを取り、そこに一風変わったヴォーカルやフィードバックの要素を取り入れている。オマリーの後続グループ、Sunn O)))はもともとアースへのトリビュートバンドとして組まれたものだったが[1][2]、このジャンルの今日におけるスタイルを確立したバンドとなった。ゴッドフレッシュも多くのバンドに影響を与えている。東京都出身のBORIS[1][8]も、大阪府出身のCorrupted同様、シアトルのバンドと同時期にドローンメタルのスタイルを発展させた。

2000年代

ナジャ英語版(トロント)、イェスー(イギリス)、ブラック・ボーンド・エンジェル英語版(ウェリントン)、カネイト英語版 (ニューヨーク)、Ocean(ポートランド)、Growing[9](ニューヨーク)、KTL(ワシントン/ロンドン)、Ascend[10]Eagle Twin(アメリカ合衆国)[11]Teeth of Lions Rule the Divine(ノッティンガム)、Conan(リヴァプール)、Moss(サウスハンプトン)らは、21世紀初頭に結成された傑出したドローンメタルバンドである。Kevin DrummOren Ambarchiのようなノイズミュージシャンもこのスタイルで活動していた[12]。また、Rhys Chatham’s EssentialistはRhys Chathamという一人の年配の作曲家によるドローンメタルへの貢献だと見ることができる[6]。彼のプロジェクトは、「ヘヴィメタルを基本的なコード進行にまで分解し、ヘヴィメタルのアプリオリな本質に到達しようとする」試みだといえる[13]

他ジャンルの芸術作品との関係

関連項目

脚注

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