ニューサウスウェールズ州営鉄道Tulloch電車 (2階建て車両)
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| "Tulloch" | |
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| 基本情報 | |
| 運用者 | ニューサウスウェールズ州営鉄道→公共交通委員会→State Rail Authority→シティレール |
| 製造所 | タロック・リミテッド |
| 製造年 | 1964年 - 1968年 |
| 製造数 | 120両(T4801 - T4920) |
| 運用開始 | 1964年 |
| 運用終了 | 2003年 |
| 廃車 | 2004年 |
| 主要諸元 | |
| 軌間 | 1,435 mm |
| 設計最高速度 | 112 km/h |
| 車両定員 | 296人(座席132人) |
| 自重 | 32.15 t |
| 全長 | 19,456 mm(63 ft 10 in) |
| 全幅 | 3,048 mm(10 ft) |
| 全高 | 4,382 mm(14 ft 4 1/2in) |
| 台車 | 空気ばね台車 |
| 備考 | 数値は[1][2][3]に基づく。 |
Tulloch(タロック)は、かつてニューサウスウェールズ州営鉄道(現:シドニー・トレインズ)が運用していた電車(付随車)の通称。シドニー初の2階建て鉄道車両である[1][4]。
1926年から電化が始まったシドニー近郊の鉄道路線には、電化に合わせて導入された電車に加えそれ以前から用いられていた木造客車を改造した付随車が使用されていた。だが1950年代以降それら車両の老朽化が顕著となり、置き換えが検討されるようになった。一方でシドニーの通勤・近郊電車の利用客は増加の一途を辿っていたが、シドニー中心部の地下駅のプラットホームの長さ、信号システム、線路容量など施設の問題からラッシュ時に運行される8両編成以上の長編成化は困難だった[1][5]。
そこで、オーストラリアの鉄道車両メーカーであるタロック・リミテッドはこれらの課題が解決可能な2階建て車両を提案した。そしてこの設計案に基づき1964年に最初の車両が完成したのが、一連の2階建て中間付随車である[1][5]。
概要
車体は台枠が鋼製、外板や補助枠はアルミニウム製という軽量化を図った構造となっており、車体の中央部が2階建てとなっている。座席配置は中央の2階建て部分が1階・2階共に2+3配列のクロスシートで、乗降扉付近を除き転換式クロスシートとなっている一方、車体両端の1階建て部分はロングシートである。着席定員数は置き換え対象である旧型電車の70人に対し132人と2倍近くに増加している。空調装置は搭載されていないため、1階部分は大型のファン、2階部分はベンチレータを用いて換気を行う構造となっている[1][5]。
製造当初の乗降扉については、最初に製造された40両(T4801 - T4840)は連結する"Sputnik"電車[注釈 1]に合わせドアエンジンを搭載した自動ドアを採用した一方、以降に製造された80両(T4851 - T4920)については連結する旧型電車に併せ手動ドアに変更している[1][2][3][5]。
車体の振動抑制や乗り心地改善のため、台車はオーストラリアの鉄道車両で初めて空気ばねを本格的に採用した。製造はオーストラリアの鉄道車両・重機メーカーであったA.E.グッドウィンが手掛けており、設計には日本の汽車製造の技術が導入されている[1]。