バステトドン

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バステトドン学名Bastetodon)は、エジプトファイユーム県化石が発見された、古第三紀漸新世にあたる約3000万年前に生息したヒエノドン目英語版哺乳類[1]。タイプ種バステトドン・シルトスBastetodon syrtos)が知られており、属名はエジプト神話に登場する女神バステトにちなむ[1]。3次元的に保存された頭骨化石が知られている[1]

Holroyd (1999)はエジプトのファイユーム盆地に分布するJebel Qatrani層のQuarry Mから産出した部分的な右上顎骨プテロドン属の新種P. syrtosと命名した。種小名のsyrtosギリシア語で「小川に運ばれた」という意味をなし、これはホロタイプ標本がポイントバー堆積物に保存されていたことに由来する[2]

Al-Ashqar et al. (2025)は歴史的なゴミ箱分類群となっていたプテロドン属に分類されていたアフリカの種の化石記録を改訂した。先行研究による解析[3][4]と同様にAl-Ashqar et al. (2025)はプテロドン属に分類された種が多系統群の集合をなすことを指摘し、Quarry Iから新たに収集された完全な頭骨に基づいて"P." syrtosをタイプ種として新属Bastetodonを設立した。属名はエジプト神話に登場する女神バステトにちなみ、またギリシア語で「歯」を意味する"-odon"が組み合わされている[5]。著者らによる意訳では、属名は「ネコの頭を持つ女神のような歯」を意味する[1]

特徴と分類

古環境

出典

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