バーンバウム=オルリッチ空間
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数学の解析学、特に実解析や調和解析の分野において、バーンバウム=オルリッチ空間(バーンバウム=オルリッチくうかん、英: Birnbaum–Orlicz space)は、Lp 空間を一般化する函数の空間である。Lp 空間と同様に、この空間はバナッハ空間である。1931年にこの空間を定義したヴワディスワフ・オルリッチとジグムント・ウィリアム・バーンバウムの名にちなむ。
Lp 空間の他にも、解析学において自然に現れる多くの函数空間はバーンバウム=オルリッチ空間である。そのような空間の一つとして、ハーディ=リトルウッドの極大函数の研究に現れる空間 L log+ L がある。この空間は、次の積分が有限となるような可測函数 f からなる。
ここで log+ は対数の正の部分 log+t = max(log t, 0) である。その他にも、多くの重要なソボレフ空間もバーンバウム=オルリッチ空間に含まれる。
例
μ は集合 X 上の σ-有限測度とし、Φ : [0, ∞) → [0, ∞) はヤング函数、すなわち次を満たす凸函数とする:
を、積分
が有限であるような可測函数 f : X → R の集合とする。ここで、通常どおり、ほとんど至る所で一致する函数は同一のものと見なされる。
この空間はベクトル空間でない可能性もある(スカラー倍について閉じないことがありうる)。 によって張られる函数のベクトル空間がバーンバウム=オルリッチ空間であり、 と表記される。
上のノルムを定義するために、Ψ を Φ のヤング補函数(Young complement)とする。すなわち
を満たすものとする。ここで次のヤングの不等式が成立することに注意されたい:
このときノルムは次で与えられる。
空間 はこのノルムが有限であるような可測函数の空間となる。
LΦ 上の同値なノルムとして、次のものがある(Rao & Ren 1991, §3.3)。
LΦ(μ) はこのノルムが有限であるような可測函数の空間となる。
ここでは がベクトル空間ではなく、厳密に よりも小さい例を紹介する。X を単位開区間 (0, 1) とし、Φ(x) = exp(x) − 1 − x および f(x) = log(x) を定める。このとき af は空間 に含まれるが、|a| < 1 ならば にのみ含まれる。