ビバリーヒルズ・コップ

1984年のアメリカ合衆国の映画 From Wikipedia, the free encyclopedia

ビバリーヒルズ・コップ』(Beverly Hills Cop)は、1984年に公開されたアメリカ合衆国アクションコメディ映画。監督はマーティン・ブレスト、主演はエディ・マーフィ

脚本 ダニエル・ペトリ・Jr
製作総指揮 マイク・モーダー
概要 ビバリーヒルズ・コップ, 監督 ...
ビバリーヒルズ・コップ
Beverly Hills Cop
監督 マーティン・ブレスト
脚本 ダニエル・ペトリ・Jr
製作 ドン・シンプソン
ジェリー・ブラッカイマー
製作総指揮 マイク・モーダー
出演者 エディ・マーフィ
音楽 ハロルド・フォルターメイヤー
主題歌 グレン・フライ
「Heat Is On」
撮影 ブルース・サーティース
編集 アーサー・コバーン
ビリー・ウェバー
配給 パラマウント映画
CIC
公開 アメリカ合衆国の旗 1984年12月5日
日本の旗 1985年4月27日
上映時間 105分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $15,000,000
興行収入 $316,360,478[1]
配給収入 10億2000万円[2] 日本の旗
次作 ビバリーヒルズ・コップ2
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ビバリーヒルズ警察本部外観の撮影に使用されたビバリーヒルズ・シティ・ホール英語版

概要

高級住宅街ビバリーヒルズへ単身出向くことになるデトロイト刑事アクセル・フォーリー英語版の活躍を描いた作品。1982年に『48時間』で映画俳優としてデビューしたエディ・マーフィの映画初主演作であり、エディ・マーフィ・プロダクション名義でアソシエイト・プロデューサーも務めた[3]。本作は3億1600万ドルを超える興行収入を記録し[1]第57回アカデミー賞脚本賞第42回ゴールデングローブ賞作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)にもノミネートされた。続編として1987年に『ビバリーヒルズ・コップ2』、1994年には『ビバリーヒルズ・コップ3』が公開された。

企画当初はシルヴェスター・スタローンが主演する予定で、スタローンの要請により、脚本のノンコメディ化、名前のコブラへの変更などが行なわれたが、予算の都合でマーフィと交代することになった。そのときの脚本をさらに書き換えたものがスタローン主演の『コブラ』である[4]

アクセルの上司であるダグラス・トッド警部役には当時、デトロイト警察の殺人課に勤務する現職の警部だったギルバート・R・ヒルが起用されている。デトロイトの撮影で警察署に行ったとき、監督のブレストが独特の物腰に目をつけて出演を頼んだ。その後、ヒルは続編の『2』と『3』にも出演した。

マスコミ試写では笑いがまったく起きず反応が今ひとつであったため、それを見たマーフィは落胆したが、のちの一般試写では大反響で、映画も大ヒットとなった[5]

ストーリー

優秀だが問題ばかり起こし、上司のトッド警部からも見放されたような状態の、デトロイト市警察本部に所属する若手刑事アクセル。ある夜、アクセルが帰宅すると、仮出所後にしばらくビバリーヒルズで働いていた幼馴染のマイキーと再会する。マイキーは勤務先の倉庫で失敬してきたという、一束の無記名債権を持っていた。二人は酒を飲みに外出するが、戻ってきたところで二人組の男たちに襲われ、マイキーが殺害される。マイキーの仇討ちを決意したアクセルは、犯人を追って単独でビバリーヒルズに乗り込み、画商を営む幼馴染みのジェニーに接触する。アクセルは、マイキーがジェニーの紹介で大物画商メイトランドに雇われていたことを聞き出し、メイトランドに会いに行くが一蹴され、駆け付けたビバリーヒルズ警察に連行される。アクセルはボゴミル警部補から勝手な行動を起こさないように釘を刺されて釈放されるが、お目付け役として尾行してきた刑事のビリーとタガートを振り切り、ジェニーとともにメイトランドの倉庫に潜入し、大量の無記名債権が運び込まれるのを目にする。

倉庫から戻ったアクセルは、ビリーとタガートを連れてストリップ・バーに向かい、メイトランドが犯罪を行なっていることを伝えるが、そこに怪しい二人組の男が現れる。アクセルは一方の男に近付き、銃を手にした男を取り押さえる。二人組の「強盗犯」を逮捕したアクセルはボゴミルに事情を聞かれ、「ビリーとタガートが強盗を逮捕した」と嘘を伝えるが[注 1]、規則を重視するタガートは正直にアクセルが逮捕したことを報告する。ボゴミルはビリーとタガートを尾行から外し、アクセルに再度警告する。

翌日、アクセルは新しい尾行役を振り切りふたたびメイトランドのまえに現れ、マイキーの仇を討つと宣言する。ビバリーヒルズ警察本部に戻ったアクセルは、ボゴミルたちにメイトランドが麻薬(コカイン)の密輸入を行なっていることを伝え捜査協力を求めるが、「令状を取るには証拠が足りない」として断られ、騒ぎを聞きつけたハバード警察本部長から、公務執行妨害を不問に付す引き換えとしてデトロイトに帰るように命令される。アクセルは監視役のビリーを説得して仲間に引き入れ、ジェニーを含めた三人でメイトランドの倉庫に向かう。

倉庫に到着したアクセルはジェニーとともに倉庫に潜入して、海外から到着した貨物の中に証拠品の麻薬を発見するが、メイトランドの部下に捕まる。ジェニーはメイトランドに連れ去られ、残されたアクセルはリンチを受けるが、そこに外で待機していたビリーが駆け付け助け出される。ふたりはタガートに応援を要請してメイトランドの屋敷に向かい、合流したタガートとともに屋敷に突入し、メイトランドの部下たちと銃撃戦になる。通報を受けたボゴミルはパトロール中の警官にメイトランド邸に急行するように命令し、自身もメイトランド邸に向かう。

アクセルはビリーとタガートがメイトランドの部下たちを引き付けている隙に屋内に入り、マイキーを殺した男を見付け出し射殺するが、ジェニーを人質にするメイトランドに隙を突かれ撃たれる。メイトランドはアクセルにとどめを刺そうとするが、アクセルと、駆け付けたボゴミルによって射殺される。証拠品の麻薬を押収し、生き残ったメイトランドの部下たちを逮捕したアクセルたちの前にハバードが現れて説明を求め、ボゴミルは「アクセルと麻薬密輸の合同捜査を行い、ビリーとタガートが事件を解決した。事態が事態なので絶対部外秘で捜査した」と説明し、事実かどうかを聞かれたタガートもボゴミルの説明に同調したため、ハバードは彼らの説明を受け入れる。事件を解決しマイキーの仇を討ったアクセルは、ビリーとタガートに見送られてビバリーヒルズをあとにする。

登場人物

アクセル・フォーリー英語版(Axel Foley)
演 - エディ・マーフィ
デトロイト警察の黒人刑事で、かなりの腕利きだが、上司の命令を無視して独断捜査ばかりするため、問題ばかり起こしている。「口から出任せ」が大得意で、何事にもその場その場を口八丁手八丁のアドリブで切り抜けることを特技としている。その一方で、仲間への情は厚く、タガートに殴られた事に対しても、同じ刑事同士として寛容な理解を示す。幼馴染の悪友であるマイキーが殺害されたことから、犯人を見付けるために独断でビバリーヒルズに乗り込み、得意の「口から出まかせ」を武器に捜査を開始する。
デトロイト市警のバッジなど、ビバリーヒルズの住人はロクに知らないと知っており、たびたび市警のバッジをチラ見せして、でたらめな肩書を名乗る。
“ビリー”ウィリアム・ローズウッド(William "Billy" Rosewood)
演 - ジャッジ・ラインホルド
ビバリーヒルズ警察の若手刑事で、タガートの相棒。真面目で素直で気は良いが、何事にもまだまだ経験が浅く、能天気で少々抜けている。
ジョン・タガート(John Taggart)
演 - ジョン・アシュトン
ビバリーヒルズ警察の巡査部長で、ビリーの相棒。ビリー同様に真面目な性格だが、当初は立場が強い人間の話を優先し、口論からアクセルの腹を殴り付けるなど少々横暴で暴力的な一面があった。共に行動していく内にアクセルと信頼関係を結ぶ。
“ジェニー”ジーネッテ・サマーズ(Jeanette "Jenny" Summers)
演 - リサ・アイルバッハー
アクセルとマイキーの旧友。美術商でビバリーヒルズに画廊を開いている。マイキーに仕事を紹介するなど面倒見が良いが、無断で他人の車を借りるなどの非常識な一面がある。
アンドリュー・ボゴミル(Andrew Bogomil)
演 - ロニー・コックス
警部補。規則ずくめのビバリーヒルズ警察を体現したような生真面目で堅物な人物。よそ者のアクセルが単独で何かを嗅ぎまわっていることに気付くと、やめさせるように説いたり、タガートとビリーに尾行させ見張らせたなどする。しかし物語の終盤にメイトランド邸で銃撃発生との通報を受けると、アクセルたちの仕業と気付きつつも、「潜入捜査官たちがいる」として応援を手配し、最後にはアクセル顔負けの出まかせを披露し、アクセルたちをフォローした。
ヴィクター・メイトランド(Victor Maitland)
演 - スティーヴン・バーコフ
実業家。ジェニーいわく、アメリカでは5本の指に入る画商だが、その正体は麻薬の密売人。
マイキー”マイケル・タンディーノ(Michael "Mikey" Tandino)
演 - ジェームズ・ルッソ
アクセルの幼馴染の悪友。かつてアクセルをかばって少年院に入り、その後も服役歴がある。仮出所後にビバリーヒルズの美術品倉庫で働くが、職場で見かけた無記名債権をくすねたりしたため、メイトランドの指示により始末される。アクセルの家に勝手に入り食べ物を漁って食べるなど、手癖の悪い面がある[7]
ザック(Zack)
演 - ジョナサン・バンクス
メイトランドの部下で右腕的存在。マイキーを殺害した人物。
ハバード(Hubbard)
演 - スティーブン・エリオット
ビバリーヒルズ警察本部長。ボゴミル達にアクセルをデトロイトに帰すように命令する。
ダグラス・トッド(Douglas Todd)
演 - ギルバート・R・ヒル
デトロイト警察の警部。アクセルの上司。無茶苦茶な捜査をするアクセルを疎ましく思っているが優秀な刑事であることは認めている。現場を見ての推測が当たっているなど、推理力がある。
フォスター(Foster)
演 - アート・キンブロ
ビバリーヒルズ警察の刑事。マケイブと行動を共にする。
マケイブ(McCabe)
演 - ジョエル・ベイリー
ビバリーヒルズ警察の刑事。フォスターと行動を共にする。
セルジュ[8](Serge)
演 - ブロンソン・ピンチョット
ジェニーの画廊で働いている従業員。少々、おネエが入っている。
ジェフリー・フリードマン(Jeffrey Friedman)
演 - ポール・ライザー
アクセルの同僚。アクセルの独断専行に巻き込まれ、振り回されることに辟易しているが、そんなアクセルを心配する友人でもある。
ケイシー(Casey)
演 - マイケル・チャンピオン
メイトランドの部下。ザックと共にマイキー殺害に立ち会う。

キャスト

さらに見る 役名, 俳優 ...
役名 俳優 日本語吹替
テレビ朝日[9]VOD機内上映版
アクセル・フォーリーエディ・マーフィ富山敬山寺宏一屋良有作[10]
“ビリー”ウィリアム・ローズウッド刑事ジャッジ・ラインホルド野島昭生金城大和
ジョン・タガート巡査部長ジョン・アシュトン大塚周夫相沢まさき
“ジェニー”ジーネッテ・サマーズリサ・アイルバッハー藤田淑子斎藤恵理
アンドリュー・ボゴミル警部補ロニー・コックス中村正中博史
ヴィクター・メイトランドスティーヴン・バーコフ田口計後藤哲夫
“マイキー”マイケル・タンディーノジェームズ・ルッソ石丸博也
ザックジョナサン・バンクス安田隆さかき孝輔
ハバード警察本部長スティーブン・エリオット宮川洋一窪田吾朗
ダグラス・トッド デトロイト市警察警部ギルバート・R・ヒル阪脩北島善紀
フォスター刑事アート・キンブロ玄田哲章岡井カツノリ
マケイブ刑事ジョエル・ベイリー千田光男
セルジュ(サージ)ブロンソン・ピンチョット林一夫永井将貴
ジェフリー・フリードマンポール・ライザー小室正幸赤坂柾之
ケイシーマイケル・チャンピオン石塚運昇
タバコの売人フランク・ペシ秋元羊介
バナナを渡すホテルマンデイモン・ウェイアンズ小室正幸
役不明またはその他城山知馨夫
羽村京子
折笠愛
嶋俊介
山寺宏一
こばたけまさふみ
大西弘祐
松川央樹
宮本誉之
三瓶雄樹
寺依沙織
石井綾
中務貴幸
小林達也
丸山智行
山本満太
竹内栄治
伊原正明
蜂須賀智隆
佐々木拓真
広瀬淳
木島隆一
野川雅史
堀越知恵
高坂宙
演出伊達康将高橋正浩
翻訳金田文夫(ソフト版字幕)
佐藤恵子(BSプレミアム版字幕)
岩本令高部義之
調整小野敦志
効果リレーション
制作東北新社ニュージャパンフィルム
初回放送1988年5月8日
日曜洋画劇場
1984年
JALにて上映[11]
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  • VOD版の日本語吹替は、各オンデマンド配信のほか、2020年4月8日発売の『ビバリーヒルズ・コップ デジタル・リマスター版 3ムービー・ベストバリューBlu-rayセット』に付属の『ビバリーヒルズ・コップ デジタル・リマスター版』にも収録[12]

スタッフ

地上波放送履歴

吹き替えはすべてテレビ朝日版が使用されている。

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受賞/ノミネート

逸話

カナダのポップ・ロック歌手コリー・ハートは映画関係者から『ビバリーヒルズ・コップ』のサントラのオファーがあったが、すでに出来上がっていたものであったために、詞も曲もすべて自分で書くと決めていたポリシーに反するために断ったとされる[13]

注釈

  1. アクセルがボゴミル警部補にビリーとタガートを弁護する作り話をするシーンはマーフィのアドリブであり、このときビリー役のラインホルドとタガート役のアシュトンは必死に笑いをこらえていた[6]
  2. アクセルがホテルをチェックアウトするシーンのホテルマンは監督のブレスト本人である。
  3. 翌週に第2作、翌々週に第3作が放送された。

出典

外部リンク

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