アカデミー脚本賞
アメリカの映画芸術科学アカデミーの映画賞の部門のひとつ
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アカデミー脚本賞(アカデミーきゃくほんしょう、Academy Award for Writing Original Screenplay)は、アカデミー賞の中の一つで、その年アメリカで上映された映画のうち最も優れていると考えられた脚本にあたえられる。原作のないオリジナルかつ未発表の脚本に与えられる賞であり、小説・演劇・テレビ番組などの原作から起こされた脚本にはアカデミー脚色賞が与えられる。
| アカデミー賞脚本賞 Academy Award for Best Original Screenplay | |
|---|---|
最新の受賞者:ライアン・クーグラー | |
| 国 | |
| 主催 | 映画芸術科学アカデミー (AMPAS) |
| 初回 | 1940年 |
| 最新受賞者 | ライアン・クーグラー 『罪人たち』(2025年) |
| 公式サイト | www |
1940年から始まっており、アカデミー原案賞(原作のない映画のもととなる、最初から最後までの筋書きを文章にした「ストーリー」に対して贈られるもの)から派生して設置された。原案賞は1956年を最後に廃止され、脚本賞に統合された。1957年以後は脚本のもととなるストーリー(原案)作成に参加した者にも脚本家と並んで脚本賞が贈られている。
受賞及び候補者一覧
1940年代
1950年代
| 年 | 作品名 | 脚本家 |
|---|---|---|
| 1950年 (第23回)[11] | ||
| サンセット大通り | チャールズ・ブラケット D・M・マーシュマン・Jr ビリー・ワイルダー | |
| アダム氏とマダム | ルース・ゴードン、ガーソン・ケニン | |
| 女囚の掟 | ヴァージニア・ケロッグ(原案/脚本) バーナード・ショーンフェルド(原案) | |
| 男たち | カール・フォアマン | |
| 復讐鬼 | ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ レッサー・サミュエルズ | |
| 1951年 (第24回)[12] | ||
| 巴里のアメリカ人 | アラン・ジェイ・ラーナー | |
| 地獄の英雄 | ビリー・ワイルダー レッサー・サミュエルズ ウォルター・ニューマン | |
| 愛欲の十字路 | フィリップ・ダン | |
| 二世部隊 | ロバート・ピロッシュ | |
| 井戸 | ラッセル・ラウズ クラレンス・グリーン | |
| 1952年 (第25回)[13] | ||
| ラベンダー・ヒル・モブ | T・E・B・クラーク | |
| The Atomic City | シドニー・ボーム | |
| 超音ジェット機 | テレンス・ラティガン | |
| パットとマイク | ルース・ゴードン ガーソン・ケニン | |
| 革命児サパタ | ジョン・スタインベック | |
| 1953年 (第26回)[14] | ||
| タイタニックの最期 | チャールズ・ブラケット ウォルター・ライシュ リチャード・ブリーン | |
| バンド・ワゴン | ベティ・コムデン アドルフ・グリーン | |
| 砂漠の鼠 | リチャード・マーフィ | |
| 裸の拍車 | サム・ロルフ ハロルド・ジャック・ブルーム | |
| あの高地を取れ | ミラード・カウフマン | |
| 1954年 (第27回)[15] | ||
| 波止場 | バッド・シュールバーグ | |
| 裸足の伯爵夫人 | ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ | |
| おかしなおかしな自動車競争 | ウィリアム・ローズ | |
| グレン・ミラー物語 | ヴァレンタイン・デイヴィス オスカー・ブロドニー | |
| あの手この手 | ノーマン・パナマ メルヴィン・フランク | |
| 1955年 (第28回)[16] | ||
| わが愛は終りなし | ソニア・レヴィン ウィリアム・ルドウィグ | |
| 軍法会議 | ミルトン・スパーリング エメット・レイヴリー | |
| いつも上天気 | ベティ・コムデン アドルフ・グリーン | |
| ぼくの伯父さんの休暇 | ジャック・タチ アンリ・マルケ | |
| エディ・フォイ物語 | メルヴィル・シェイヴルソン ジャック・ローズ | |
| 1956年 (第29回)[17] | ||
| 赤い風船 | アルベール・ラモリス | |
| 戦塵 | ロバート・リューイン | |
| 影なき恐怖 | アンドリュー・L・ストーン | |
| 道 | フェデリコ・フェリーニ トゥリオ・ピネリ | |
| マダムと泥棒 | ウィリアム・ローズ | |
| 1957年 (第30回)[18][注釈 3] | ||
| バラの肌着 | ジョージ・ウェルズ | |
| パリの恋人 | レナード・ガーシュ | |
| 千の顔を持つ男 | ラルフ・ウィールライト(原案) R・ライト・キャンベル(脚本) アイヴァン・ゴッフ(脚本) ベン・ロバーツ(脚本) | |
| 胸に輝く星 | バーニー・スレイター(原案) ジョエル・ケイン(原案) ダドリー・ニコルズ(脚本) | |
| 青春群像 | フェデリコ・フェリーニ(原案/脚本) エンニオ・フライアーノ(原案/脚本) トゥリオ・ピネリ(原案) | |
| 1958年 (第31回)[19] | ||
| 手錠のまゝの脱獄 | ネイサン・E・ダグラス[注釈 4] ハロルド・ジェイコブ・スミス | |
| The Goddess | パディ・チャイエフスキー | |
| 月夜の出来事 | メルヴィル・シェイヴルソン ジャク・ローズ | |
| 縄張り | ジェームズ・エドワード・グラント(原案/脚本) ウィリアム・バワーズ(脚本) | |
| 先生のお気に入り | フェイ・ケニン マイケル・ケニン | |
| 1959年 (第32回)[20] | ||
| 夜を楽しく | クラレンス・グリーン(原案) モーリス・リッチリン(脚本) ラッセル・ラウズ(原案) スタンリー・シャピロ(脚本) | |
| 大人は判ってくれない | フランソワ・トリュフォー(原案/脚本) マルセル・ムーシー(脚本) | |
| 北北西に進路を取れ | アーネスト・レーマン | |
| ペティコート作戦 | ポール・キング(原案) ジョセフ・ストーン(原案) スタンリー・シャピロ(脚本) モーリス・リッチリン(脚本) | |
| 野いちご | イングマール・ベルイマン |
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
記録
複数回受賞・ノミネート者
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※ フランシス・フォード・コッポラは脚本賞を1回(ノミネート2回)、脚色賞を2回(ノミネート3回)受賞している。
最年長・最年少の受賞・ノミネート者
| 記録 | 脚本家 | 映画 | 年齢 |
|---|---|---|---|
| 最年長受賞者 | ウディ・アレン | ミッドナイト・イン・パリ | 76歳 |
| 最年長ノミネート者 | ブルージャスミン | 78歳 | |
| 最年少受賞者 | ベン・アフレック | グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち | 25歳 |
| 最年少ノミネート者 | ジョン・シングルトン | ボーイズ'ン・ザ・フッド | 24歳 |
その他
- 外国語映画ではリチャード・シュワイザーが『Marie-Louise』で初の受賞となり、英語以外の脚本ではアルベール・ラモリス、ピエトロ・ジェルミ、クロード・ルルーシュ、ペドロ・アルモドバル、ポン・ジュノ&ハン・チンウォン、ジュスティーヌ・トリエ&アルチュール・アラリが受賞している。また、ラモリスは短編映画(『赤い風船』)として唯一の脚本賞を受賞、ノミネートされた人物である。
- ミュリエル・ボックス(『第七のヴェール』)はこの部門で女性初の受賞者となり、夫のシドニー・ボックスと共同で受賞した。また、女性初の単独受賞者はカーリー・クーリ(『テルマ&ルイーズ』)である。
- ジョエル・コーエンとイーサン・コーエンはこの部門で唯一の兄弟での受賞者(『ファーゴ』)である。
- フランシス・フォード・コッポラ(『パットン大戦車軍団』)とソフィア・コッポラ(『ロスト・イン・トランスレーション』)は唯一、父娘でそれぞれ受賞している。
- プレストン・スタージェスは1944年に『凱旋の英雄万歳』と『モーガンズ・クリークの奇跡』の2作で同時ノミネートを果たし、オリバー・ストーンは1986年に『プラトーン』と『サルバドル/遥かなる日々』で2作同時ノミネートを果たした。また、モーリス・リッチリンとスタンリー・シャピロは1959年に『ペティコート作戦』と『夜を楽しく』で同時ノミネートを果たし、後者で受賞した。
- アフリカ系アメリカ人初の受賞者はジョーダン・ピール(『ゲット・アウト』)、アジア人初の受賞者はポン・ジュノ&ハン・チンウォン(『パラサイト 半地下の家族』)である。