ファイナル・デッドブラッド
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| ファイナル・デッドブラッド | |
|---|---|
| Final Destination: Bloodlines | |
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| 監督 |
アダム・スタイン ザック・リポフスキー |
| 脚本 |
ガイ・ビューシック ロリ・エバンス・テイラー |
| 原案 |
ジョン・ワッツ ガイ・ビューシック ロリ・エバンス・テイラー |
| 原作 |
ジェフリー・レディック (キャラクター創造) |
| 製作 |
クレイグ・ペリー シーラ・ハナハン・テイラー ジョン・ワッツ ダイアン・マガニグル トビー・エメリッヒ |
| 製作総指揮 |
デビッド・シーゲル ウォーレン・ザイド |
| 出演者 |
ケイトリン・サンタ・フアナ テオ・ブリオネス リチャード・ハーモン トニー・トッド |
| 音楽 | ティム・ウィン |
| 撮影 | クリスチャン・セバルト |
| 編集 | サブリナ・ピトレ |
| 製作会社 |
ニュー・ライン・シネマ プラクティカル・ピクチャーズ フレッシュマン・イヤー ファイアサイド・フィルムズ |
| 配給 |
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| 公開 |
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| 上映時間 | 109分 |
| 製作国 |
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| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $50,000,000[1] |
| 興行収入 |
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| 前作 | ファイナル・デッドブリッジ |
『ファイナル・デッドブラッド』(Final Destination: Bloodlines)は、2025年のアメリカ映画。『ファイナル・デスティネーション』シリーズの6作目であり、前作『ファイナル・デッドブリッジ』(2011年)以来、14年ぶりの新作となった。
原題のBloodlineは、家系や血筋など、家族の血統を意味する。日本公開時のキャッチコピーは、「すべての“死の連鎖”はここから始まった――」。
なお、これまでシリーズに出演してきたトニー・トッドは、本作が遺作となった。
女子大生ステファニー・レイエスは連日のように恐ろしい悪夢を見ていた。祖母と同じ名の若い女性アイリス・キャンベルが、恋人ポールと共に超高層レストラン、スカイビューのグランドオープンに出席するものの、1人の男の子が投げたコインが原因となって連鎖的な事故が起き、スカイビューが崩落してアイリスもろとも全ての来場者が死亡するというものだ。悪夢の正体を突き止めようと、ステファニーは久しぶりに実家に帰り、父マーティと高校生の弟チャーリーに迎えられる。母親のダーリーンはステファニーが幼い頃に家族を捨てて家を出ていた。祖母アイリスに会いたいという娘に、父は会わない方が良いと言葉を濁す。ステファニーは祖母の息子である叔父夫婦の家に向かい、従兄弟のエリック、ジュリア、ボビーと再会した。叔父ハワードに祖母に会いたいと伝えると、彼は母親の異常性を訴え、自分とダーリーンを孤立した環境で育てようとしたために、ダーリーンは家を出て行き、母が家族間の緊張に繋がる原因を作ったことを明かす。ハワードは変人のアイリスを忘れるよう言い含めるが、ステファニーの懇願に叔母ブレンダは根負けして、アイリスから送られた住所を記した手紙を見せることにする。
祖母アイリスは山奥にある要塞化された一軒家に独居しており、自分を訪ねてきた孫娘に55年前のスカイビューの事件を話し始める。大事故の予知夢を見た若きアイリスは、会場の来客に避難を呼びかけて事故死を回避させ、死神の計画を狂わせた。しかし死神は生存者とその子孫たちを、殺すべき順番に従って命を奪うとし、アイリスは長年を費やして死の運命から逃げる方法を研究していたのだ。祖母の話が信じられずステファニーは去ろうとするが、アイリスは持論の正しさを証明すべく、研究成果を記したノートを孫に手渡した後、死の運命に従って自ら事故死する。アイリスの葬儀の場にダーリーンが帰ってきたことを契機に、ハワードはホームパーティーで家族同士の絆を深めようとする。祖母の話を信じるようになったステファニーは、渡されたノートを熟読するうちに「JBが生き残った」という書き込みを見つける。その頃、叔父夫妻のバーベキューパーティーの会場では、ハワードが誤作動した電動芝刈り機により、家族の目前で頭部を粉砕されていた。
ハワードの葬儀後にステファニーは皆を集め、祖母が見つけた死のルールを説明するが信じてもらえない。その夜、エリックのタトゥー専門店で火災が発生したが、彼は少々の火傷だけで無事だった。次に彼の弟ボビーが狙われると思ったステファニーは死神に裏をかかれ、ジュリアがごみ収集車の圧縮機で生きたまま押し潰される。娘の死に嘆くブレンダは、エリックは不倫のセックスによって産まれたアイリスの血筋ではない息子で、恥辱の念から事実を隠していたばかりにジュリアが死んだと打ち明ける。ステファニーは祖母のノートに書かれていた謎の人物“JB”を捜す提案をするが、その正体はウィリアム・ジョン・ブラッドワースという病院勤務の黒人男性で、かつてアイリスがスカイビューの事故から救った少年だったのだ。
成長したブラッドワースはアイリスから死のルールについて学び、彼女の子孫が順番に死ぬことも判っていた。彼は自分を訪ねてきた一家に、死を回避する方法として、自分の身代わりに他者の命を奪うか、心肺停止状態になってから蘇生することを教える。エリックはピーナッツアレルギーを持つ弟にナッツ菓子を食べさせ、仮死状態にしてから蘇生する計画を立てる。だが死神を欺こうとした報いを受け、暴走したMRI装置の強烈な磁力によって、陰茎に性器ピアスを着けているエリックは装置に引き込まれて圧死し、ボビーは自動販売機から飛び出したスプリングで頭部を貫かれる。ステファニーたち3人は、ダーリーンの車に乗ってアイリスが暮らしていた要塞の家に向かうが、死の運命によって家が爆発し、チャーリーを助け出した直後にダーリーンは死亡。爆風で横転した車が池に没したため、運転席から脱出できないステファニーは溺れかけるが、チャーリーに救出されて息を吹き返す。その一週間後、プロムのデートに出かける弟にステファニーも付き添う。チャーリーのデート相手の父は医師で、ステファニーは心肺停止前に適切な救助措置が取られたため、死亡に至らなかったことを告げる。その直後、大量の木材を運ぶ貨物列車の脱線事故が起こり、路上に投げ出された積み荷の大木で姉弟は叩き潰される。
キャスト
- ステファニー・レイエス - ケイトリン・サンタ・フアナ[3]
- チャーリー・レイエス - テオ・ブリオネス[3]
- エリック・キャンベル - リチャード・ハーモン[3]
- ボビー・キャンベル - オーウェン・パトリック・ジョイナー[3]
- ジュリア・キャンベル - アンナ・ロア[3]
- アイリス・キャンベル - ガブリエル・ローズ[4]
- アイリス・キャンベル(若い頃) - ブレック・バッシンジャー[3]
- ウィリアム・ジョン・ブラッドワース - トニー・トッド[3]
- ウィリアム・ジョン・ブラッドワース(少年時代) - ジェイデン・オニア[4]
- マーティ・レイエス - ティンポ・リー[4]
- ダーリーン - リア・キルステッド[5]
- ブレンダ・キャンベル - エイプリル・テレック[4]
- ハワード・キャンベル - アレックス・ザハラ[4]
- ポール・キャンベル - マックス・ロイド=ジョーンズ[4]
スタッフ
- 監督 - アダム・スタイン[5]、ザック・リポフスキー[5]
- 脚本- ガイ・ビューシック[5]、ロリ・エバンス・テイラー[5]
- 原案 – ジョン・ワッツ、ガイ・ビューシック、ロリ・エバンス・テイラー
- キャラクター創造 - ジェフリー・レディック[5]
- 製作 - クレイグ・ペリー[5]、シーラ・ハナハン・テイラー[5]、ジョン・ワッツ[5]、ダイアン・マガニグル[5]、トビー・エメリッヒ[5]
- 製作総指揮 - デビッド・シーゲル[5]、ウォーレン・ザイド[5]
- 音楽 - ティム・ウィン[5]
- 撮影 - クリスチャン・セバルト[5]
- 編集 - サブリナ・ピトレ[5]
- 美術 - レイチェル・オトゥール[5]
- 衣装 - ミシェル・ハンター[5]
- キャスティング - リッチ・デリア[5]
- 特殊メイク - マディ・ビセット[4]
- 特殊効果コーディネーター - トム・ブラックロック[4]
- 特殊効果 - ライアン・ビロドー[4]、カール・デボア[4]、ニック・デローサ[4]
- 視覚効果 - ヴァネッサ・ガルシア・アコスタ[4]
- 視覚効果スーパーバイザー - カミル・アデル[4]
製作
2019年1月11日、『ハリウッド・リポーター』は独占情報と称して、『ファイナル・デスティネーション』シリーズの最新作が企画中と報道した。この時点ではニュー・ライン・シネマが脚本家に『ソウ』シリーズのパトリック・メルトンとマーカス・ダンスタンの2人を雇ったと書かれており、ストーリーの詳細までは明かされていない[6]。最終的にこの2人の脚本家は“文学素材の提供者”の名目で、エンドクレジットには名前が出なくなったことを全米脚本家組合が報じた[7]。
2020年3月、プロデューサーのクレイグ・ペリーは映画情報サイト『デジタル・スパイ』で、救急隊員、消防士、警察官など、死と向き合う人たちの職場を舞台にしたいと抱負を語った。この時のインタビューで本シリーズのクリエイティブ面に関わっているジェフリー・レディックは、シリーズ第5作のように過去の映画と連動する可能性は低いものの、リブート作品ではないと話した。「クレイグ(ペリー)とも話したんだけど、リブートっていう言葉は全てを変えてしまうような響きがあって、ちょっと強すぎると思う。第6作は、ちゃんと『ファイナル・デスティネーション』らしい映画だよ。ただの金儲けのためだけの作品にならないだろう」とレディックは語っている[8]。
2021年10月、スリラー映画「Bed Rest」(2022年)の脚本家ロリ・エバンス・テイラーが、『ファイナル・デスティネーション』第6作の脚本を執筆中であることを『Deadline.com』が発表した[9]。2022年1月には、『ファイナル・デスティネーション6(仮題)』のスタッフに『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年)の監督ジョン・ワッツが加わり、ガイ・ビューシックとテイラーが書いている脚本にも関与し、さらにワッツの妻ダイアン・マガニグルもプロデューサーとして参加することが報道された。ビューシックは近日公開予定の『スクリーム6』(2023年)の共同脚本家でもあると書き添えられ、期待が寄せられている[10]。 同年9月にはSF映画『FREAKS フリークス 能力者たち』(2018年)の監督コンビ、アダム・スタインとザック・リポフスキーが本作の監督に就任した。新たな監督は1年近くを費やして200人ほどの候補者が選ばれ、その中から決定したという。ストーリーなど映画の詳細については、まだ伏せられている[11]。
ホラー映画情報サイト『ブラッディ・ディスガスティング』は2023年9月の記事で、このシリーズのレギュラー俳優トニー・トッドがウィリアム・ブラッドワース役で第6作の出演契約を結んだことを報じた。記事には救急病院がクローズアップされると共に、ブラッドワースの生い立ちが掘り下げられ、幼少期の回想シーンを通じて彼と死の運命の結びつきが明かされると触れられている[12]。2024年3月にプロデューサーのクレイグ・ペリーは、ソーシャルメディアを通じて撮影が始まったことと、映画は2025年に公開することを明かし、椅子の背もたれ部分にFinal Destination: Bloodlinesとタイトルが書かれた画像を投稿した[13]。2025年3月、アフリカ系アメリカ人向けのエンタメサイト『ブラビティ』にトニー・トッドの出演カットと映画のあらすじが掲載され、同時にこれが彼の遺作になったことも報道された[14]。
公開

2024年12月9日、配給のワーナー・ブラザースはこの映画の公開日が2025年5月16日に決まったと発表した[15]。2025年3月に公式予告編が公開され、ケイトリン・サンタ・フアナ、テオ・ブリオネス、オーウェン・パトリック・ジョイナー、アンナ・ロアなど出演者も発表された[16]。
ワーナー・ブラザースは母の日を記念して、母親とその大切な人を近日公開予定のロマンティック・コメディ映画「Love at the Sky View(スカイビューの愛)」の試写会に招待するジョークイベントを開催した。勿論そんなコメディ映画をワーナーは製作しておらず、上映されたのは「Final Destination: Bloodlines」である。劇場ロビーにはアイリス役のブレック・バッシンジャーと、ポール役マックス・ロイド=ジョーンズがスカイビュー展望台で抱き合う光景にタイトルが入った美しいポスターが掲示されていた。スタジオ側はイベント当日の様子を撮影し、映画の公式SNSアカウントに動画を投稿した。上映前はロマンティック・コメディの新作を観られるとあって興奮したお母さんが、上映終了後は「この人に騙されたのよ!」と息子を指さしたりで、招待されたお母さんたちはあまり喜んでいなかったが、別の母親は「いやぁ最高だったわ」と話した[17][18][19]。
上映2日前の時点でワーナーとニューラインは、北米2,800館で公開して3,500万ドルから4,500万ドル、全世界では7,000万ドルから8,000万ドルの興行収入を目指していた[1]。5月16日に公開された本作は、初週だけで興行収入5,160万106ドル(約75億円)を稼ぎ、全米ボックスオフィスランキングで首位デビューを果たした(1ドル145円計算)[20]。さらに国内興行収入は1億3,800万ドルとなり、5,000万ドルの製作費に対し全世界興行収入が3億1,533万ドルを記録して大成功を収めた[2][21]。この好評を受けて同年8月8日に、ワーナーはシリーズ第7作の製作を決定し、第6作の脚本家ロリ・エバンス・テイラーを続けて雇う予定であると速報を出した[22][23]。
映画公開後の2025年7月24日、2人の監督スタインとリポフスキーはインタビューに応じ、この映画の隠しテーマと、最後の出演となったトニー・トッドについて語った。スタインは「映画冒頭で子供が噴水の池から1セント硬貨を拾い、“罰が当たるから止めろ”と警備員に怒られても戻さなかった瞬間、死神はこの物語の結末まで考えていたのかも知れません」と話した。リポフスキーは、この映画のコンセプトと視覚的なテーマは「Circles Kill(円は人を殺す)」だという。「映画を見直してもらうと分かりますが、ほぼ全てのシーンで円が死を表現しています。高層タワーは円形のデザイン、子供が投げるペニー硬貨は丸く、床が割れるダンスフロアは円形、MRI装置の入り口も円です。映画全体を通して我々は、死のシンボルとして様々な円を配置しました。老婦人が財布から落とした硬貨が転がって線路に挟まり、脱線事故が起きる。円は始まりから終わりまで、死の循環を巡っていることを表わしています」[24]。

スタインはトッドの出演に関して言及した。「この映画に出た頃の彼は末期癌で体調が悪かった。本当に参加できるのか不安でもありました。でも、このキャラクターを愛しているトッドから“俺を外さないでくれ! これにだけは何としても出なくちゃ!”という声が出たんです。撮影現場に来てくれた彼はとても興奮していましたが、病気のせいで凄く痩せ衰えて以前の容姿と変わっていました。撮影しながら彼の死を意識し、これがブラッドワースとのお別れになるだろうと思っていました。脚本はトッドにとって、最後の『ファイナル・デスティネーション』になることを念頭に書いています。彼は共演の若い俳優たちと会うことが大好きでした。特にケイトリン(サンタ・フアナ)とはカメラの外でよく話し、宗教観を通じて深い絆を持っていました」と、トッドの死を惜しんだ。リポフスキーが言うには、ブラッドワースの台詞は台本に頼らず、観客に向けて語りかけるようトッドに指示したという。自分も死の順番を待つだけだ、一瞬一瞬を楽しもう、という台詞は「まさに彼が作り上げたものです」とリポフスキーは明かした。スタインもまた、人生と死の意味を語ってもらってもいいかな? と現場で彼に提案し、「映画の中でトッドが言っている台詞は、ファンに直接言いたかったことを即興で演じているので、だからこそ力強いんです」と、アドリブだったことを語っている[24]。エンドクレジットでは、公開を待たずに2024年11月に亡くなったトッドに、この映画を捧げる一文が加えられた[25]。
日本での公開
2025年8月19日、日本の複数のメディアが、「Final Destination: Bloodlines」を『ファイナル・デッドブラッド』の邦題で10月22日よりVOD配信及びブルーレイ+DVD形式でリリースし、劇場公開は行なわないことを報じた[26][27]。ところが9月26日には事情が変わり、日本公開を待望する多くのファンの熱い声を受け、映倫の審査によりR18+指定(18歳未満の入場・鑑賞を禁止)に区分された上で、10月10日より緊急劇場公開が決まったとワーナー ブラザース ジャパンが発表した[28][29]。