ファンコム
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以前の社名 |
Funcom NV Funcom Productions AS |
|---|---|
種類 | 子会社 |
| 市場情報 | 非上場 |
| 業種 | 情報通信業 |
| 事業分野 | ビデオゲーム |
| 設立 | 1993年 |
| 創業者 |
Erik Gloersen Tyr Neilsen Andre Backen Gaute Godager Olav Mørkrid |
| 本社 | |
拠点数 | 5 |
主要人物 | ルイ・カサイス(CEO) |
| 製品 |
Anarchy Online Age of Conan Conan Exiles 等 |
従業員数 |
100 |
| 親会社 | テンセント |
| 子会社 | The Outsiders |
| ウェブサイト | 公式サイト |
Funcom(ファンコム、Funcom Oslo AS)は、ノルウェーのオスロに本社を置くコンピュータゲーム開発・販売会社。1993年に設立され、特にMMORPG(多人数同時参加型オンラインRPG)やオープンワールド・サバイバルゲームの分野で知られる。
2020年に中国のテンセントによって完全子会社化された[1]。代表作に『Anarchy Online』、『Age of Conan』、『Conan Exiles』、および2025年にリリースされた『Dune: Awakening』などがある。
沿革
設立と初期 (1993–2000)
1993年、Erik Gloersen、Tyr Neilsen、Andre Backen、Gaute Godager、Olav MørkridによってFuncomが設立された。当初はセガ・メガドライブ/ジェネシス、スーパーファミコン、セガサターン等のコンソール向けタイトルの開発・パブリッシングを行っていた[2]。
1994年にはコンソールゲーム開発に特化した子会社「Funcom Dublin」を設立した。従業員数は当初の20名から2000年7月には25名へと増加し、『Speed Freaks』などの開発を手掛けた[2]。1999年にはアドベンチャーゲーム『The Longest Journey』をリリースし、高い評価を得ている。
オンラインゲームへの転換と上場 (2001–2007)
2001年6月27日、同社初のMMORPGとなる『Anarchy Online』をリリースした。これに伴い、親会社がMMORPG事業へ注力するため、同年8月に子会社のFuncom Dublinを閉鎖した[2]。
2005年12月には、親会社であるFuncom N.V.がオスロ証券取引所(OSE: FUNCOM)に上場を果たした。その後、2007年3月14日には著作権侵害(海賊版)による損失回避を理由に、物理メディア(光ディスク等)での販売を廃止し、デジタル流通への完全移行を決定した[3]。また、2000年代後半には北米市場のサポート強化と『Anarchy Online』の最終段階に対応するため、米国ノースカロライナ州にオフィスを開設している[4]。
経営課題と再編 (2008–2014)
2008年5月20日、MMORPG『Age of Conan: Hyborian Adventures』をリリースしたが、発売後のトラブルや期待を下回る加入者数(推定10万人)により業績が悪化した[5]。これを受け、同年8月21日に米国従業員の約半数を解雇し、さらに11月22日には解雇を進め、米国スタッフの約70%を削減した[6]。この混乱の中、9月17日には創業メンバーの一人であるGaute Godagerが退社し、Craig Morrisonがディレクターを引き継いでいる[7]。同年第4四半期には約2,300万ドルの損失を計上した[5]。
2009年9月1日、カナダ・モントリオールに新スタジオを設立する一方で、同月29日には全社スタッフの20%削減を発表した[8]。これにより『The Secret World』のリリースは大幅に延期された[9]。こうしたリストラと新戦略の効果により、2010年には営業利益が黒字化している。
2012年7月3日にはMMORPG『The Secret World』をリリースしたが、競合作品の影響や評価の伸び悩みにより販売不振に陥った[10]。直前の7月2日には長年COOを務めたOle Schreinerが新CEOに就任しており、8月22日にはコスト削減のため社員の半数を一時解雇する措置を発表した[10]。
2013年1月10日からは一部オフィスの閉鎖を含む再編プロセスを開始し、1月17日にはモントリオール支店の縮小(一部従業員の解雇)を発表した[11]。
2014年1月29日、インサイダー取引疑惑により、ノルウェー経済犯罪捜査局が『The Secret World』発売に関連した証券取引法違反の疑いで捜査を開始した。この件は2015年10月に罰金支払いで決着した[12]。その後、同年4月24日には160万米ドルの追加資本を確保し、レゴのMMO開発などに充てている[13]。
復活とIP戦略の成功 (2015–2018)
2015年5月、長年CTOを務めたRui CasaisがCEOに就任した[14]。同年10月27日には『The Secret World』のスピンオフ『The Park』をリリースし、12月には「コナン・ザ・バーバリアン」ブランドのPC・コンソールゲームに関する優先パートナーシップ契約を締結した[15][16]。
2016年1月にオープンワールド・サバイバル『Conan Exiles』の開発を発表[17]。2017年1月31日にリリースした早期アクセス版が記録的ヒットとなり、これが経営再建の決定打となった。
2017年3月には『The Secret World』を無料版『Secret World Legends』としてリニューアルすることを発表(同年6月リリース)[18]。同年8月には新しいロゴとブランディングを発表し、過去の低迷期を認めつつ再出発をアピールした[19]。
テンセント傘下とスタジオ拡大 (2019–現在)
2019年1月8日、ポルトガルの開発会社Zona Paradoxal の株式過半数を取得した。翌2月26日にはLegendary Entertainmentと提携し、映画『DUNE』関連ゲームの開発を発表した[20]。同年9月、中国のテンセントが株式の29%を取得し筆頭株主となった[21]。
2020年1月、テンセントが残りの全株式を取得する意向を発表し、同年7月に買収が完了した。これによりFuncomはテンセントの完全子会社となり(買収総額は約1億4,800万ドル)、上場廃止となった。
2021年6月30日にはスウェーデンの開発会社The Outsiders(『Metal: Hellsinger』開発元)を買収。同年9月には「コナン」等のIPを管理するCabinet Groupを買収し、IP管理会社Heroic Signaturesとの連携を強化した[22]。また、12月2日には『Dune』サバイバルゲーム開発支援のため、開発スタジオNUKKLEARとの契約を発表した。
2025年6月10日、オープンワールド・サバイバルMMO『Dune: Awakening』を正式リリースした。同年10月には、傘下の『The Outsiders』の制作活動終了を発表している[23]。
タイトル
開発・運営タイトル
- Anarchy Online (2001) - SF MMORPG。20年以上にわたりサービスが継続されている長寿タイトル。
- Age of Conan (2008) - 『英雄コナン』の世界を舞台にしたMMORPG。後に『Age of Conan: Unchained』として基本プレイ無料化された。
- The Secret World (2012) - 現代社会の裏側に潜むオカルトや陰謀論をテーマにしたMMORPG。後に『Secret World Legends』としてリニューアル。
- Conan Exiles (2018) - オープンワールド・サバイバルゲーム。過酷な環境での生存、建築、奴隷(スロール)システムなどが特徴。
- Dune: Awakening (2025) - フランク・ハーバートの小説『DUNE』を原作とするオープンワールド・サバイバルMMO。映画版の世界観も取り入れ、アラキス(砂の惑星)での生存競争を描く。
パブリッシング(販売)タイトル
近年は他社開発タイトルのパブリッシングも積極的に行っている。
- Mutant Year Zero: Road to Eden (2018) - タクティカルRPG。
- Moons of Madness (2019) - SFホラーアドベンチャー。
- Metal: Hellsinger (2022) - リズムFPS。