フェニルボロン酸

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フェニルボロン酸
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
バイルシュタイン 970972
ChEBI
ChEMBL
ChemSpider
DrugBank
ECHA InfoCard 100.002.456 ウィキデータを編集
EC番号
  • 202-701-9
Gmelin参照 3328
UNII
性質
C6H7BO2
モル質量 121.93 g/mol
外観 白色から黄色の粉末
匂い 無臭
融点 216 °C (421 °F; 489 K)
10 g/L (20 °C)[1]
溶解度 エーテル、エタノールに溶ける。
酸解離定数 pKa 8.83
熱化学
標準生成熱 ΔfHo -719.6 kJ/mol
危険性
GHS表示:[2]
急性毒性(低毒性)
Warning
H302
P261, P264, P270, P271, P280, P301+P312, P302+P352, P304+P340, P305+P351+P338, P312, P321, P330, P332+P313, P337+P313, P362, P403+P233, P405, P501
致死量または濃度 (LD, LC)
740 mg/ml (ラット, 経口)
安全データシート (SDS)
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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フェニルボロン酸フェニルホウ酸: Phenylboronic acid中国語: 苯硼酸)あるいはベンゼンホウ酸: benzeneboronic acid)はホウ素原子に2つのヒドロキシ基と1つのフェニル基結合した化合物である。しばしばフェニル基 (C6H5-) を Ph と略して PhB(OH)2と書かれる。フェニルホウ酸は白い粉で有機合成において一般的に使われている。ホウ酸は弱いルイス酸であり、グリニャール試薬などに比べ扱いやすいことから有機合成に重要である。

フェニルホウ酸は極性のある有機溶媒に可溶であるが、ヘキサン四塩化炭素などにはほとんど溶けない。この平面化合物はC2v分子対称性を持っている。ホウ素原子がsp2-混成して空のp軌道を持っている。直方晶系であるフェニルホウ酸の分子結晶は2分子間で水素結合を形成して成り立っている[3]。この二量体ユニットは水素結合ネットワークに繋がっている。平面形の2分子はC-B結合を挟んでわずかに曲がって水素結合しており、2つのPhB(OH)2分子の平面がなす角度はそれぞれ6.6°と21.4°である[4]

合成

フェニルホウ酸を合成するのに多くの方法が知られている。1つはもっとも一般的な方法で、臭化フェニルマグネシウムホウ酸トリメチルを反応させてPhB(OMe)2というエステルを作り、これを加水分解する方法である[5]

PhMgBr + B(OMe)3 → PhB(OMe)2 + MeOMgBr
PhB(OMe)2 + H2O → PhB(OH)2 + MeOH

他の方法としては求電子剤ホウ酸塩をハロゲン化フェニルまたはオルトメタル化によって合成したフェニル-金属中間体に捕捉させる方法である[4]フェニルシランやフェニルスタンナンBBr3とトランスメタル化反応を起こし、生成物が加水分解を起こしてフェニルホウ酸を生成する。ハロゲン化アリールトリフルオロメタンスルホナート遷移金属触媒を用いてジボロニル試薬と結合させることができる。芳香族のC-H活性化も同じく遷移金属触媒を用いて行うことができる。

反応性

脚注

参考文献

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