ヘキサン
有機溶媒の一種
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ヘキサン(英: hexane)は、有機溶媒の一種で、直鎖状アルカンである。常温では無色透明で、灯油のような臭いがする液体。水溶性は非常に低い(20℃で13 mg/L)。ガソリンに多く含まれ、ベンジンの主成分である。
| 物質名 | |
|---|---|
別名 Sextane,[2] hexacarbane | |
| 識別情報 | |
3D model (JSmol) |
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| バイルシュタイン | 1730733 |
| ChEBI | |
| ChEMBL | |
| ChemSpider | |
| DrugBank | |
| ECHA InfoCard | 100.003.435 |
| EC番号 |
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| Gmelin参照 | 1985 |
| KEGG | |
| MeSH | n-hexane |
PubChem CID |
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| RTECS number |
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| UNII | |
| 国連/北米番号 | 1208 |
CompTox Dashboard (EPA) |
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| 性質 | |
| C6H14 | |
| モル質量 | 86.178 g·mol−1 |
| 外観 | 無色の液体 |
| 匂い | 石油臭 |
| 密度 | 0.6606 g mL−1[3] |
| 融点 | −96 - −94 °C |
| 沸点 | 68.5 - 69.1 °C |
| 9.5 mg L−1 | |
| log POW | 3.764 |
| 蒸気圧 | 17.60 kPa (at 20.0 °C) |
ヘンリー定数 (kH) |
7.6 nmol Pa−1 kg−1 |
| λmax | 200 nm |
| 磁化率 | −74.6·10−6 cm3/mol |
| 屈折率 (nD) | 1.375 |
| 粘度 | 0.3 mPa·s |
| 0.08 D | |
| 熱化学 | |
| 標準定圧モル比熱, Cp⦵ | 265.2 J K−1 mol−1 |
| 標準モルエントロピー S⦵ | 296.06 J K−1 mol−1 |
標準生成熱 (ΔfH⦵298) |
−199.4~−198.0 kJ mol−1 |
| 標準燃焼熱 ΔcH |
−4180~−4140 kJ mol−1 |
| 危険性 | |
| 労働安全衛生 (OHS/OSH): | |
主な危険性 |
生殖毒性 - 吸引後、肺水腫、肺炎[4] |
| GHS表示: | |
| Danger | |
| H225, H302, H305, H315, H336, H361fd, H373, H411 | |
| P201, P202, P210, P233, P235, P240, P241, P242, P243, P260, P264, P271, P273, P280, P281, P301+P330+P331, P302+P352, P303+P361+P353, P304+P340, P308+P313, P310, P312, P314, P332+P313, P363, P370+P378, P391, P403+P233, P405, P501 | |
| NFPA 704(ファイア・ダイアモンド) | |
| 引火点 | −26.0 °C (−14.8 °F; 247.2 K) |
| 234.0 °C (453.2 °F; 507.1 K) | |
| 爆発限界 | 1.2–7.7% |
| 致死量または濃度 (LD, LC) | |
半数致死量 LD50 |
25 g kg−1 (ラット, 経口) 28710 mg/kg (ラット, 経口)[5] |
LDLo (最小致死量) |
56137 mg/kg (ラット, 経口)[5] |
| NIOSH(米国の健康曝露限度): | |
PEL |
TWA 500 ppm (1800 mg/m3)[6] |
REL |
TWA 50 ppm (180 mg/m3)[6] |
IDLH |
1100 ppm[6] |
| 関連する物質 | |
| 関連するアルカン | |
構造異性体の枝分かれアルカンとして、2-メチルペンタン、3-メチルペンタン、2,2-ジメチルブタン、および 2,3-ジメチルブタンの4つが知られ、イソヘキサンと総称される(2-メチルペンタンのみを指す場合もある)。それらの異性体と区別するため、ヘキサンは特にノルマルヘキサン (n-hexane) と呼ばれることもある。また、これらの異性体を含めた炭素6個のアルカン群の呼称として、ヘキサン (hexanes:複数形) という言葉を使うこともある。
用途
極性の低い溶媒として、油脂の洗浄・抽出をはじめ様々な用途に用いられる。大豆の脱脂加工法の一つである溶媒抽出法は、大豆を破砕した後にヘキサンを溶剤として使い油脂(大豆油)を抽出するものである。ヘキサンには毒性があるものの、沸点が69度前後と低いため加熱すれば容易に除去できる。大豆油製造を行なった際の副生産物(油粕)である脱脂加工大豆は醤油の醸造や飼料などに利用される。こうした点で、ヘキサンは食品添加物として扱うことができるが、加工過程で完全除去される加工助剤であり表示されることはない[7]。
一般用途では、ホームセンターなどで「ブレーキクリーナー」「パーツクリーナー」という名称でイソヘキサンを主成分とするスプレーが販売されている。これらの商品はイソヘキサンの溶剤としての効力を高圧ガスの噴射力でさらに高めており、油脂や金属粉による汚れを効果的に除去できる。自動車整備用途だけではなく、機器や部材のグリスや油脂汚れの除去にも応用されるが、プラスチックやゴムを侵す場合がある。




