フォード・トランジット コネクト

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トランジット コネクトTransit Connect )は、フォード・ヨーロッパFord Europe)が開発し、フォード・オトサンFord Otosan)が製造する[1]パネルバン(panel van)である。

フェイスリフト グローバル・モデル(2009年以降)

フォード・トランジット コネクト
フォード・トランジット コネクト
概要
製造国 トルコの旗 トルコ
 ルーマニア
販売期間 2002年 -
ボディ
ボディタイプ 4ドア・サルーン、5ドア・エステート
駆動方式 FF
プラットフォーム フォード・C170
パワートレイン
エンジン 1.8 L デュラトルク TDCi ディーゼル L4
2.0 L デュラテック ガソリン L4
変速機 5速 MT 、4速 AT
車両寸法
ホイールベース SWB: 2,664 mm (104.9 in)
LWB: 2,912 mm (114.6 in)
全長 2007–09 SWB: 4,308 mm (169.6 in)
2004–06 SWB: 4,278 mm (168.4 in) LWB: 4,555 mm (179.3 in)
2010- LWB: 180.7 in (4,590 mm)
2010– SWB: 4,275 mm (168.3 in)
全幅 1,795 mm (70.7 in)
全高 2009以前 SWB: 1,814 mm (71.4 in)
LWB: 1,981 mm (78.0 in)
2010以降 LWB: 79.3 in (2,010 mm)
2010– SWB: 1,815 mm (71.5 in)
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ピーター・ホーベリーによりデザインされ、旧態化したフォード・エスコートフィエスタを基にしたバンのクーリエ(Courier)を代替して2002年に導入された。クーリエは同年に生産終了となった。

レジャー・アクティビティ・ヴィークル(leisure activity vehicle)のフォード・トルネオ コネクト(Ford Tourneo Connect)は、トランジット コネクトに後部の側面窓と後部座席を追加した車である。輸入される軽トラックに課せられる鶏肉税("Chicken Tax")を回避するために北アメリカ向けのトランジット コネクトは全車乗用車として輸入されている[2]

元々はフォード・フォーカス前輪駆動のフォード・C170プラットフォーム(Ford C170 platform)を採用しており、現行のプラットフォームは北米向けフォーカス(North American Ford Focus)と同一のものを使用している[3]。名称以外ではトランジットと共用する部品はほとんど無い。コネクトはオトサン社がトルコのイズミット、コジャエリ(Kocaeli)近郊の(Gölcük)にある全く新しい工場で、オートモビル・クラヨーヴァ社(Automobile Craiova)がルーマニアで生産している[4]

トランジット コネクトは『プロフェッショナル・バン・アンド・ライトトラック』誌(Professional Van and Light Truck Magazine)の「バン・オブ・ザ・イヤー 2004」を受賞し、北アメリカ市場に導入された初年度には北米国際オートショーで「ノースアメリカ・トラック・オブ・ザ・イヤー 2010」を受賞した[5]

2009年半ばからトランジット コネクトは米国とカナダに輸入されている。この車は米国では2008年シカゴオートショーで初めて披露され、翌年のショーの2009年2月11日に2010年モデルとして発表された[6]。北米モデルの導入はモデル半ばのフェイスリフトと同時期だったため、フロントグリルの変更、深くなった前部バンパー、シフトレバーとC307型フォーカスから流用した計器盤を持つ新しいダッシュボードを備えている。

当初は2.0L 直列4気筒ガソリンエンジンと4速ATを備える長ホイールベース版のバンのみ[7]が北米市場で提供され、その他の地域では1.8L ディーゼルエンジンと5速MTの組み合わせだけであった。導入の1年後にアジュール・ダイナミクス社(Azure Dynamics Corporation)の米国工場で改装された電気自動車版が追加された[8]

北米での興味と認知度の喚起のために「移動ショールーム」として特別に改装されたトランジット コネクトが、試用のために小規模事業主へ3,000台提供されることを目標に、2009年5月には米国内13の繁華街にある工業地区と適切な現場へ投入された[9]

2011年からフォード社は米国とカナダで、5座席、ポップアップ式換気用後部側窓、死角警告装置(BLIS))、後方視認カメラ、大径アルミホイール、ボディ同色グリル、前部フォグランプを装備した個人向け多用途バンであるトランジット コネクトXLT プレミアムワゴンを提供し始める。トランジット コネクトワゴンは、2007年にフリースターが廃止されて以来初のフォード製ミニバンであるが、大きさという点では1986年から1997年まで販売されていたフォード・エアロスター(Ford Aerostar)に近いものである。

貨物バンへの改装

輸入ライトトラックに課される25%の関税(Chicken tax)を回避するためにフォード社は全てのトランジット コネクトを後部窓、後部座席と後部座席用シートベルトを備える「乗用車」として輸入している[10]。この車はトルコからワレニウス・ウィルヘルムセン・ロジスティクス社所有の貨物船に載せて輸出され、ボルチモアで陸揚げされた後でWWL・ヴィークル・サービス・アメリカズ社(WWL Vehicle Services Americas Inc.)の工場で後部窓を金属パネルに交換、後部座席の撤去(ワゴンを除く)を行い「商用車」に改装される[10]。取り外された部品は、その後再利用される[10]。この工程は貨物自動車に課される関税規定を回避するために実施されている。貨物自動車にはシートベルト付きの後部座席や後部窓は不必要なことから、これらの部品が付いている車両は「商用車」としての扱いを免除される。この改装工程に対しフォード社は1台に付き数百USドルをかけているが、チキン・タックスとして支払わなければならない数千USドルを免れている[10]。こういったことが幾分影響して北米へはロング・ホイールベースとハイルーフ仕様のみが輸出されていた[11]

タクシーキャブ

トランジット コネクトはニューヨークの「次世代タクシー」(Taxi of Tomorrow)の最終候補の3台の内の1台(カルサン・V1と日産・NV200と共に)に選出されていた。最終結果は2011年5月に発表されたが、惜しくも選定から漏れた(結果的にはNV200が選ばれた)。選ればれれば市との10年間の独占契約が与えられる予定だった[12]。なお香港において、2016年より40台がジャンボタクシーとして導入された。

第二世代

第2世代のトランジット コネクトは、2012年9月6日にオランダのアムステルダムで発表された。2002年の発売以来初めての再設計となる2014年型トランジット コネクトは、キネティック デザインランゲージの特徴を多く採用している。主なデザイン変更として、商用購入者や車椅子利用者に好まれる両開きドアに加えて、オプションでリア リフトゲートが追加された。トランジット コネクトには、MyKey と呼ばれるパーソナライズされたキーシステムがオプションの新機能として搭載され、所有者はさまざまな「キー」をプログラムして、最高速度やラジオの最大音量など、さまざまな車両機能を制限することが可能となった。

生産はスペインのバレンシアで行われている。第一世代型と同様に、輸入トラックに対する25%の関税を回避するため、米国で販売されるすべての貨物バンは乗用バンとして製造および出荷され、その後、納車前に貨物仕様に改造される。

北米モデル

2014年型トランジットコネクトは、2.5L 直列4気筒エンジン、または1.6L EcoBoostターボチャージャー付き直列4気筒エンジンを搭載している。トランスミッションは6速6F-35オートマチックのみ。代替燃料車に関心のある購入者向けに、フォードは2.5リッターエンジンをガソリンの代わりにCNGまたはLPG/プロパンで使用できるように改造できるオプションのハードウェアを提供している。

米国で販売されるトルネオ コネクトは「トランジット コネクトワゴン」という名称で販売され、2種類のホイールベースが用意され、5人乗りまたは7人乗りのモデルを選択できる。後者は、2007年にフリースターマーキュリー・モントレーの販売が終了して以来、フォードが販売する初の7人乗りミニバンとなった。

2019年のマイナーチェンジ

2019年モデルではフェイスリフトが行われ、インテリアには再設計されたダッシュボードが採用された。 パワートレインのバリエーションにも変更があり、2.5L 直列4気筒エンジンは直噴2.0L 直列4気筒エンジン に置き換えられた (2.5 L エンジンは LPG/CNG 用にのオプションとして残されている)。 また、モデル発売時に、1.5L EcoBlueディーゼル エンジンが発表された。どちらのエンジンも 8 速オートマチック トランスミッションと組み合わされる。2019年7月、北米向けディーゼルモデルのトランジット コネクトの生産は、幾度かの遅延の後に中止された。

2020年モデル以降、フォードはショートホイールベースのトランジット コネクト乗用バンの生産を終了し、3列シートのモデルのみを提供するようになった。

安全性とリコール

2017年、フォードは「冷却液の循環不足」によるエンジン火災の危険性があるとして、1.6L EcoBoostエンジンを搭載した2013~2015年型トランジット コネクトをリコールした。このリコールは、フォードが3億ドルの費用を計上する一因となった。

第三世代

2021年10月に第4世代フォルクスワーゲン・キャディのOEMモデルとして欧州市場向けの第3世代トルネオ コネクトが発売された。 2020年には、キャディベースのドランジット コネクトを2024年第2四半期にオーストララシアで発売する計画であった。

新型のキャディベースのトランジット コネクトは、2024年後半に英国とヨーロッパで発売された。

派生車種

出典

外部リンク

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