復元
プレシオティロサウルスは比較的大型のモササウルス科爬虫類である。ホロタイプ標本 LACM 2759 は、保存状態が悪く部分的に破損してはいるがほぼ完全な頭骨と下顎骨からなる。これらはカリフォルニア州モレノ累層の Panoche 丘から収集された。頭骨長は90センチメートルに達し、ここから全長は6.5メートルと推定されている。プレシオティロサウルスの顎は長く、そして頭骨はプログナトドン さながらに頑強であり、獲物の好みが明らかに示唆されている。
Lindgren (2009)[ 2] では、ホロタイプ標本 LACM 2759 と後に記載されたもう1つの頭蓋標本 UCMP 137249 に基づき、プレシオティロサウルスの頭蓋骨学の包括的研究が行われた。明らかにプログナトドン と関連してかつ確かにモササウルス亜科 に位置付けられるが、プレシオティロサウルスの頭骨はティロサウルス亜科 にのみ確認されている明瞭な特徴が存在する。Lindgren は以下に示す特徴が収束進化の明らかな例であると考えた[ 2] 。
硬い骨質の吻部先端が上顎と下顎の両方に存在する。
ほとんど圧縮されていない幅の広い鼻孔間の骨が、前上顎骨の歯のある領域の後方表面に端を発する側方の長方形の根元から生じる。
上顎骨 - 前上顎骨の縫合線が比較的長い関節を形成する。
後眼窩前頭の後方突起が前前頭骨の上眼窩翼の真下の突縁を広く覆う。
下顎管 が細長いスリットに発達している。
また、Lindgren (2009)[ 2] では、以下のように校訂された診断が提示された。
頭骨は大型で長く伸びているが、後松果腺領域は比較的短い。
円錐形の吻部が最初の2組の前上顎骨歯の前方に存在する。
鼻孔の骨の前方部位が幅広で長方形に近い。
辺縁歯の歯冠が唇舌方向に平たく、ほのかに面のついた、きめ細かい小さい丸い歯のついた端があるエナメル質で覆われている。
外鼻孔の後端が前頭骨に侵入する。
前前頭骨が外鼻孔の後外側の境界の大部分を形成する。
前前頭骨の上眼窩翼が三角形であり、腹側を広く後眼窩前頭に覆われる。
前前頭 - 後眼窩前頭が前頭骨 の側方縁の遠位に触れる。
後眼窩前頭の遠位表面が幅広である。
頭頂孔は小型で、前頭骨 - 頭頂骨縫合線の近傍に位置する。
頭頂部の平面が横に狭い。
背側から見ると頭頂の矢状枝が砂時計型である。
前方に位置する翼突歯の大きさが辺縁歯の大きさに近づく。
方形骨が上あぶみ骨突起と下あぶみ骨突起に癒合する。
歯骨 の明瞭な突起が歯骨の第1歯の前方に位置する。
冠顎骨が上側に窪みをもち、後方翼の内側にC字型の窪みが存在する。
角骨の内側の面に深い縦溝が存在する。
頚椎が腎臓の形をした椎体関節を持ち、椎弓突起[ 3] (zygosphene) と椎弓窩[ 3] (zygantrum) が卓越する。
前上顎骨に4本、上顎骨に12 - 13本、歯骨に16本、翼状骨に8本の歯が存在する。