ヘラクレスの栄光 魂の証明
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ヘラクレスの栄光シリーズでは『ヘラクレスの栄光IV 神々からの贈り物』以来の14年ぶりの完全新作となる。ナンバリングは付いていないが、当初のタイトルは「エターナルクロニクル Glory of Hercules V」であり(後述)、『ヘラクレスの栄光V』にあたる作品として意図されている。
データイーストからシリーズの版権を継承したパオン(現パオン・ディーピー)とスタジオ最前線が開発し、任天堂が発売を担当した[2]。シナリオは過去作を手掛けた野島一成が再び執筆している。
2008年5月15日よりDSステーションに設置のニンテンドーDSで体験版が遊べる。
画面はトゥーンシェードベースのキャラクタとポリゴンの町/ダンジョン、一枚絵のフィールドマップで構成される。また、戦闘画面でも味方が表示されるようになった。
イベント時などはキャラクタが漫符等を用いて動く形式を採用しており、OPムービー(アニメーション)が存在するが、イベントによるアニメーションムービーは無い。また、クリア後にはイベントが多少変わる「2nd Game」、連続で戦闘を行う「Battle」とその結果をランキングする「Result」、アイテムコンプ率を示す「Collection」が追加される。
ゲームシステム
他の一般的なRPGと比べて特徴的な部分を以下に記す。
- 以前の町には戻れない
- ダンジョン等をクリアし、次の町に行けるようになったらそれ以前の町には戻れない。ステージクリア型SRPGのような形式を取っている。町で覚える魔法/スキル等は次の町でも全く同様に覚えられるので、「魔法を覚えるのを忘れた」といったような事態は避けられるが、店売り品等は買えるとは限らないので、欲しいアイテムがあっても買えない場合がある。
- 戦略重視の戦闘システム
- 前列/後列概念、モンスターを倒した後にさらにダメージを与えることでの「オーバーキル」システム、強力な補助魔法、多彩なスキル(指定して使用し、MPを消費)やアビリティ(ランダムで発動し、MPは消費しない)、多様な属性(魔法属性、防御属性など)があり、カードゲームのような戦闘システムが採用されている。その反面、各種演出が長いことも相まって1戦闘が長い。なお、ランダムエンカウントはアイテムでほぼ全て回避でき、強制戦闘だけでもクリアできるよう経験値システムが調整されている。
- ゲームオーバー
- 『I』から『IV』まではゲームオーバーの概念が存在しないが、『魂の証明』から初めて存在するようになった。味方全員が戦闘不能になるとゲームオーバー画面に移り、味方全員のHPがわずかのまま戦闘が始まった場所からゲームを続けるか、タイトル画面に戻るかのどちらかを選ぶことになる。
- 特殊なMPシステム
- 5種類の「エーテル」と呼ばれる「増減する『場の』MP」のようなものがあり、強力な魔法ほど消費(あるいは追加)するためそのやりくりを行う必要がある。エーテルが不足した状態で魔法を使うと、キャラクターの体力が消費されてしまう[3]。
- その反面、「オーバーキル」システムを利用してMPを回復できるため、特に後半ではいわゆる「MP」に困ることは余り無い。
- 武具の強化
- シリーズおなじみの「さびた武器(防具)」を磨く要素のほか、武具を強化して「魔法」「スキル」「アビリティ」を追加することができる。
- 窃盗の抑止
- 町の家屋中にある棚等を調べて出てくるアイテムを取ろうとすると仲間に止められる。それを押して取得すると、「幸運が逃げ出した」と表示される。このことによる不利益はさびた物を磨くと必ず、くず鉄になってしまうというものである[要出典]。しかし窃盗でしか入手できないアイテムも多数ある[要出典]。また、シナリオの一部に主人公が独りになる場面があるが、この時は仲間がいないため、棚を調べると即座にアイテムが手に入ってしまう(幸運も逃げてしまう)。棚の中身を知りたいだけの時は仲間がいる時に調べると良い。なお、同様のシステムは3作目『神々の沈黙』からある。
- ほぼどこでもセーブ
- 一部を除いていついかなる場所でもセーブできるようになった。
ストーリー
記憶喪失の状態で海岸に流れ着いた主人公はロコスという若者と出会い、また同時に自分が不死であることを知る。同じく不死であるロコスと主人公は自分達の秘密を知るため、神々の住むオリンポスを目指す。
キャラクター
- 主人公
- 本作の主人公。記憶喪失の少年。気が付いた時にはクレタ島の海岸に漂着し、不死の体になっていた。森の妖精によると英雄ヘラクレスであるとの事だが、自身には一切の記憶が無い。目覚めて間もなく出会った同じ不死の人間であるロコスと共に旅に出る。戦闘中を除いて基本的にはしゃべらない。スクリーンショットでは「ケン」という名前が設定されている。
- その正体はダイダロスがクラシスとヘラクレスの魂を使って、自分の息子を蘇らせようとした時にそばに置いてあった人形に、息子の魂とヘラクレスの魂が入り込んだ者だとダイダロス本人が告白する。ただし、その告白は復活した息子が神の裁きを受けないようにするための偽りともとれる表現となっている。人形なのか息子本人なのか、どちらを真実と見るかはプレイヤー次第である(ただし、人形なら持っているはずのない息子の過去の記憶を所持しているのは確かである)。妖精にヘラクレス呼ばわりされたのも、そもそも妖精は魂で人を見分けている為、一部とは言えヘラクレスの魂を持つ主人公は妖精にとってはヘラクレスに違い無いからである。その為、主人公と本物のヘラクレスが出会った際はその場に居た妖精に「ヘラクレスが二人居る」と混乱された。
- 神々の許可なく不死の肉体であったためいずれは石にされる運命だったが、女神の計らいによって自分が為すべきことを遂げればゼウスから許されるかもしれないと告げられ、仲間たちとともに旅立つ。そして物語の終わりにて、仲間たちと別れオカリナの音色を一人響かせる。その音色を聞いた女神はゼウスに彼をどうするのかと問う。ゼウスはもう少し吹かせてやろうと彼を許したのだった。
- 元ネタとなっているのは、蝋の翼で空高く飛んだため、陽光で翼が解けて墜落死してしまったイカロス。作中ではイカロスの名前は使用されず、序盤で当面の呼び名として決めた名前が元々の本名であったとされる。
- ロコス / ロコシス
- 森で主人公を見つけた少年。不死の体。口癖は「運命運命」と「そこ○○するところだから!」。父親の形見の剣を購入した兵士から剣を奪い、逃亡し、追い詰められている時に主人公にぶつかり2人とも崖から転落する。一度は主人公が死亡したと思いその場を離れたが、別の場所でまた倒れていた主人公に会う。同じ不死の体という事で、その疑問を晴らすべく神に聞くためオリンポスへの旅をする事になる。実は女性であるが、「男だ」と言い続けるのは義理の父ドコスに「男として生きろ」と遺言を守っているためである(但し、その割には序盤で早々にボロを出しており、否定もしていない)。
- 実父はアテナイ王でアテナイ王家の正当なる後継者。本名はロコシスであり、ピアザは姉にあたるが本人はその事を全く知らされていない。アテナイ王家とプロメテウスとの密約により代々の不死の体の相伝となっている。
- 戦いの後はドコスの芝居小屋の跡地にて一人の女性と出会う。その女性が主人公の幼馴染だと察したロコスは遠回しに主人公が生きていて、無事に帰ってくるであろうことを伝えた。
- シュキオン
- 容姿端麗な男性。不死の体。話し方は割合に上品で敬語が多い。クレタ島の平原でクノッソスの兵士に不死である事からモンスターと間違われて追われているところに主人公達とすれ違い、ロコスが兵士に別の方向へ行ったと伝えた恩からクノッソスの巡礼船の許可証や宿屋の宿泊手配をしてもらえる。主人公達と同じく不死の体と記憶喪失という境遇から自分を見つける旅に加わる。
- その正体はゼウスより3つに分断されたオケアノスの魂の1つ。物語の終盤でクラシスを使ってテュポーンを倒すべく、もう1つの魂であるデクレオスとオケアノスの体に戻り、その力を使ってテュポーンのコアを破壊するが、テュポーンに魂を吸収されそうになる。それを阻止するためクラシスを逆作動させるが、その無理な影響でデクレオスの魂と融合した体になる。以降は半裸のワイルドな見た目になり、戦闘中のみ口調も変わる。
- ヘラクレス / イピクレス
- 英雄ヘラクレスを名乗るマッシブな男。不死の体。「わはははは!」と大声で笑うことが多い。
- スパルタで無銭飲食をして牢屋に閉じ込められている。主人公達が面会に来た時に脱獄を図る。崩壊したタポスでロコスが主人公もヘラクレスだと伝えた事により、どちらが本物のヘラクレスか神に教えてもらうため旅に加わる。パーティーのムードメーカーで笑いの絶えない性格。物語の終盤でコーカサス山に住んでいたことを思い出すが、ネアポリスで実の兄である本物のヘラクレスと再会したことにより記憶を取り戻す。正体はヘラクレスの実弟であり、本名はイピクレス。しかし過去にコーカサス山に住んでいたときにモンスターの魔法が家に直撃した際に死亡しており、そのことまで思い出してしまったためエーテルとなって消えてしまった。以後は実の兄である本物のヘラクレスがパーティに加わる(容姿は兄弟そろってほぼ同じ)。
- ヘラクレス
- ネアポリスに住むさもしい男。正体は正真正銘の英雄ヘラクレスであり、過去に弟イピクレスを守れなかった事に悲観して世界を放浪していた。ダイダロスに弟を蘇らせると騙されてクラシスに掛けられしまい、その結果、その魂の一部がダイダロス、イピクレス、そして主人公へと流れ込み、多数の「ヘラクレスを名乗る者」を生み出す結果となった。
- 主人公達がネアポリスを訪れた際、弟のイピクレスと再会を果たすも、それはイピクレスの消滅を意味していた。弟との二度目の別れに慟哭するも、イピクレスの意志を継いで本来の英雄に戻り、イピクレスの代わりにパーティーに加わる。イピクレスと同じく笑いが絶えない性格。
- エリス
- コリントスの事故で記憶を失い、以来ヘロンと世界各地を旅している少女。不死の体。比較的口数が少ないが、たまにボソッとつぶやく一言がストーリー上重要なことが多い。崩壊したタポスの最深部で主人公達と出会い、同じ不死の体という境遇から主人公達と旅をする事になる。
- その正体はプロメテウスの妻で、神々の一人。本来は黒い翼を持つ大人の姿をしている。コリントスのタポスを破壊した際、精霊石から古き神々の力を受け入れた際に記憶を失い、子供の姿になったところを主人公たちに発見された。
- ストーリー終盤、プロメテウスに再会すると本来の姿へ変貌する。バイタポス破壊時には再び子供の姿になるが、すぐに元に戻った。戦いの後はプロメテウスの封印を解きに向かう。
- エウドロス
- アキレスの部下の戦士。スパルタ行きの船上でモンスターに襲われた際に共闘する事になる。
- パトロクロス
- アキレスの部下の女戦士。スパルタ行きの船上でモンスターに襲われた際に共闘する事になる。
- ガズス船長
- スパルタ行きの巡礼船の船長。ラコニアに妻と子のフローラを持つ。フローラが行方不明になった際に廃墟、ヘラクレス(イピクレス)が脱獄を図った際に共闘する事になる。
- 実はダイダロスの弟子で、過去にアテナイ王家の命令でダイダロスとともにタポスの管理をしていた。プロメテウスがゼウスに復讐するためのタポスを管理していた罪でアテナイを追放され、罪の償いから船長となった。その過去からトランティアから指名手配されてしまう。物語の終盤ではアゴン将軍に手を貸していたが、エジプトタポス内で娘のフローラを人質に取られて仕方なく協力していることが判明、アゴン将軍に反発を試みるも斬られ死亡する。
- デクレオス
- 海賊船ダガド号の船長で、伝説の海賊王とも呼ばれている。船上でモンスターに襲われた際に共闘する事になる。
- その正体はシュキオンとアゴンと同じくゼウスより3つに分断されたオケアノスの魂の1つ。物語の終盤でクラシスを使ってテュポーンを倒すべく、もう1つの魂であるシュキオンとオケアノスの体に戻り、その力を使ってテュポーンのコアを破壊するが、テュポーンに魂を吸収されそうになる。それを阻止するためクラシスを逆作動させるが、その無理な影響でシュキオンの魂と融合した体になる。
- アキレス
- テッサリアに屋敷を持つ、女神である母と、人間の父の間に生まれたアテナイの英雄。幼い頃から知るピアザを運命の人と思っている。トロイと戦争を起こしていたが、硬固な守備と不死兵に苦戦を強いられ、トラキアで疲労で倒れているところを主人公と同行していたピアザと再会する。トロイ城でアゴンに弱点のかかとを斬られて死亡。アゴンがアキレスの弱点を知っていたのは、幼少時代のピアザがアゴンに話してしまっていた為であり、皮肉な形でピアザに運命を変えられてしまった。
- ピアザ
- オリンポスへ通じる「天空の門」を開く事ができるという、アテナイの王女。見かけによらずかなりくだけた性格をしている。
- アテナイ王の不実の子であり、母はピアザが乳母と思っていたアミタス。本来のアテナイ王家の後継者ではないため、不死の力を持っていない。一応ロコスの姉にあたる。天空の門が開いたのも本来のアテナイの正当な後継者ロコスがいたからであった。物語の序盤ではミケナイの将軍ディロスの結婚を断り古い塔で幽閉されていたが、終盤ではいつの間にか相思相愛となっている。
- ヘラクレス将軍
- 英雄ヘラクレスを名乗るトランティアの将軍。神々からクラシスを破壊する命令を受けている。トランティアの御前試合でアゴンを破り将軍に任命される。ドリスコスのディロスのアジトで主人公達に初めて会い、ふもとの村を破壊した疑いを掛けられるが疑いを晴らし、クラシスが不死兵を作り出す装置だと主人公達に伝える。ヘラクレスと名乗っているが本人にその確証はない。主人公達とは共に行動せず、クラシスの破壊とトランティア王に命じられた反逆者アゴン将軍の捕獲のため1人で奔走する。トランティアの移動式要塞α型をトロイ城門にぶつける無茶な性格をしている。物語の中盤でアゴンの策略で将軍職を奪われ、指名手配を掛けられる。物語の終盤に過去にクラシスとヘラクレスの魂を使って息子を蘇らせようした実験の失敗の影響で、ヘラクレスの魂が入り込んだダイダロスである事が判明する。
- ディロス
- ミケナイの将軍。アテナイ王家に名を連ねるためピアザと結婚を目論む。神性兵(不死兵)を使い、ミケナイの戦士の平野で戦争をする多忙の中、結婚を嫌がるピアザを古い塔に幽閉する。ドリスコスにトランティアが攻め入られた最中に、ヘラクレス将軍に自分のクラシスを破壊され、神性兵を失ってしまう。ヘラクレス将軍にクラシスを使った罪を問われた時に、ヘラクレス将軍の正体をほのめかすような発言をするが、会話を濁され逃亡する。終盤ではいつの間にかピアザと相思相愛となっている。
- カッサンドラ
- トロイの女王で預言者。その力のせいで神々の怒りを買い、誰も予言を信じてもらえない呪いを受けている。誰も予言を信じてもらえない悲観からモンスターとなり、トロイ城地下の起動したクラシスに掛けられていた。物語の中盤でとある場所で世界が破滅する予言を主人公達に伝える。
- ヘロン
- ダイダロスの弟子の1人で、タポスを停止させる手段を探すため、エリスとともに世界中を旅をしている。崩壊したタポスの最深部で主人公と出会い、エリスが主人公たちへ付いて行ってしまった事で、ビブロスで再会した時は誰も信じられなくなっている。後にランバジールに斬られ死亡。
- ダイダロス
- タポス・クラシスを世界中に造り上げた発明家。アテナイ王家に追放されて以来、行方不明。アテナイ王家に命じられてタポスを建造し、弟子のカガスと管理していた過去を持つ。タポスがゼウス復讐の手段とアテナイ王が知ると一転、アテナイを追放された。息子を蘇らせるために英雄の魂が必要となり、ヘラクレスに弟を蘇らせることができると騙し、クラシスに掛ける。しかし英雄の魂の容量にクラシスが耐え切れず事故を起し、ヘラクレスの一部の魂は飛散しダイダロス本人の中に入り込んだり、主人公を生み出してしまった。ヘラクレスの魂が入り込んでからはヘラクレスと名乗り、トランティアの御前試合でアゴンを破り将軍に任命された。物語の終盤で本物のヘラクレスに魂を取り返され、記憶を取り戻す。最期の戦いでは冥界で地割れに巻き込まれ主人公を仲間達の所へ投げ飛ばし、魂を得た人形でも、復活した自分の息子としてでもなく、新しい人生を歩めと言葉を残し溶岩の海に墜落した。死の間際に人としての心を取り戻した。
- アテナイ王
- ピアザの父親で、アテナイ王家の先代。プロメテウスの命でダイダロスにタポスを造らせるが、プロメテウスのゼウス復讐の手段と知りタポスを放棄する。神に罰せられるのを恐れ、娘のピアザを神の目の届かないタポスストーンの部屋へ入れ、その罪を償うべくプロメテウスに娘のロコシスを生贄として献上するが拒否され、その帰りにゼウスにプロメテウスに通じていた罪で罰せられ死亡した。
- ドコス
- ロコスの父親で、芝居をしつつロコスと世界中を旅をしていたが、黒い雨の日にモンスターに殺される。かつてはアテナイの親衛隊長だったが、ゼウスの怒りを受け死亡したアテナイ王に幼いロコシス(ロコス)を託される。コーカサス山のふもとの村で小さな劇場を運営していたが、ロコシスを神々の目から避けるため旅芸者として放浪する事になった。そのさい、彼女をロコスを男として育て、亡くなる際にはロコスに「男として生きろ」と遺言を伝えた。
- アゴン
- 漆黒の甲冑に身を包んだ謎の男。ミケナイでダイダロスの弟子アルの友人「ゴアン」と偽り、主人公達に近づいた。トランティア王に反旗を翻した将軍。過去にはアテナイ城の警備をしていたがアキレスに追放され、その事を恨んでいる。
- その正体はシュキオンとデクレオスと同じくゼウスより3つに分断されたオケアノスの魂の1つ。ゼウスを中心とする新しい神々への復讐のため、古き神々の怪物テュポーンを復活させようと目論む。最終盤にはバイクラシスを起動させ、テュポーン復活のために己の魂を捧げる。
- テュポーン
- 本作のラストボス。古き神々が最終兵器として生み出した怪物であり、過去の戦いにてオケアノスに敗れて封印されていた。終盤、アゴンの策略によって復活を果たし、シュキオンとデクレオスが肉体と融合したオケアノスと再び戦いを繰り広げる。コアを破壊され、冥界に落ちた所を主人公達に倒される。それでも尚、消滅させる事ができなかったが、主人公達全員の攻撃で「オーバーキル」され、エーテルへと還った。
開発
まず、任天堂社内でニンテンドーDS向けの正統派RPGを作る企画が立てられ、候補を検討する中で、RPG初心者にも親しみやすく、かつファミリーコンピュータやスーパーファミコンでRPGを遊んだことがある者でも楽しめる作品が良いだろうという話になった[2]。その中で、『ヘラクレスの栄光』シリーズの個性の強さがニンテンドーDSの独自性と相性が良いということで候補に挙がった[2]。ただし、同シリーズは他社作品であるため、任天堂は版権管理者であるパオンとその制作チームの代表を務める近藤敏信に制作協力を依頼した[2]。近藤たちも、同シリーズ、とりわけ『III』と『IV』のファンだったため、オファーを引き受けた[2]。
当初は『エターナルクロニクル(仮称)』(エターナルクロニクル Glory of Hercules V)と名付けられ、新規性を出すべくタイトルを変えていた。しかし元のタイトルをダイレクトに使った方が新規プレイヤーだけではなく過去作ファンにも興味を持ってもらえうと考え、昔ながらのタイトルに変更した[2]。他のゲームが急遽『ヘラクレスの栄光』シリーズに転用したという誤解がされていたが、実際は最初から本シリーズの一作として開発されている[2]。
開発に際しては、RPG初心者でもわかりやすくする方針が立てられ、任天堂からパオンには多くの改善要望が出された[4]。たとえば、戦闘画面の場合、上の画面にはアクションが表示され、下の画面にはログが表示される仕組みが取られている[4]。
また、もう一つの方針として、RPGのお約束で「どうせ」と言われるものを排することが挙げられ、たとえば魔法の効果でステータスが向上する場合は目に見えて上がるようにする仕組みが取られた[4]。
戦闘システムは近藤敏信がこれまで制作してきたカードゲームのノウハウをベースに、その面白さやエッセンスをRPGの戦闘システムに落とし込んだ形となっている[3]。うち「エーテル」はカードゲームにおけるコストの概念の代わりとして導入された[3]。
キャラクターの基本的な性格付けはしているものの、役割分担はプレイヤー次第というシステム構築がなされた[3]。たとえば主人公はプレイヤーの分身という位置づけであるため、混乱防止の観点からパーティーを守護する存在として設計された[3]。
- 音楽
- 物語がシリーズ過去作品を踏襲したものから、本作独自の世界観へとなじめるようにするため、音楽でも仕掛けが施された。まず物語の序盤には過去作品からの流用やアレンジ曲を使い、やがて物語の展開が『魂の証明』独自のものになるにつれ、オリジナル曲の割合を増やしていった[2]。