ベネズエラ地震 (2026年)
2026年6月24日にベネズエラ北部で発生した双子地震
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ベネズエラ地震(ベネズエラじしん)は、2026年6月24日にベネズエラ北西部および中部で2回発生した横ずれ断層型地震である。いずれもヤラクイ州の州都サン・フェリペ の西のベロエス市が震源であった。 現地時間6月24日18時4分33秒(日本時間6月25日7時4分、UTC6月24日22時4分)に Mw 7.2 の前震が発生し、その30秒後に Mw 7.5 の本震が発生した。
- 2026-06-24 22:04:33
- 2026-06-24 22:05:03
- 2026年6月24日
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上:ロス・パロス・グランデスで倒壊および損傷した建物、左中:ラ・グアイラで倒壊した建物、右中:被災者を救助するコスタリカ救助隊、左下:ラ・グアイラで損傷した建物を調査するアメリカ救助隊、右下:ラ・グアイラで捜索救助活動を行う救助隊員。 | |
| UTC |
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|---|---|
| ISC | |
| USGS-ANSS | |
| 現地日付 |
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| 現地時間 | |
| 継続時間 | 90~120 秒[1][2] |
| マグニチュード | |
| 深さ |
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| 震源 | 北緯10.435度 西経68.472度 |
| 断層 | サン・セバスチャン断層 |
| タイプ | 横ずれ断層 |
| 影響地域 | ベネズエラ |
| 総被害額 | US$370億 (推定) |
| 最大震度 | IX(猛烈) |
| 津波 | 4 cm (1.6 in) |
| 余震 |
1,115回以上(2026年7月8日まで) 最大: Mb 5.0 (2026年6月24日) |
| 死傷者 | 死者6300人以上、負傷者約61,000人、行方不明者約18,100~50,000人 |
この2つの地震は、首都カラカスや建物の80%が倒壊したラ・グアイラを始め、ベネズエラ国内全域に甚大な被害をもたらした[3]。この一連の地震により6,300人以上が死亡し[4]、少なくとも6万人が負傷したとされている[5]。
この本震はベネズエラでは1900年に発生したサン・ナルシソ地震以来最大の規模となる。
テクトニックセッティング

ベネズエラ北部は単一の断層沿いではなく、カリブプレートと南アメリカプレートの間の広大な横ずれ圧縮の境界帯に位置している。その主要な活動構造はボコノ–サン・セバスチャン–エル・ピラール断層系であり、滑り伝播はさらに東のロス・バホス断層を経て、トリニダード島近郊のウォーム・スプリングス断層まで伝達される[6]。これは、ベネズエラ・アンデスからトリニダード島まで 1,300 km 以上にわたって延びる圧縮性の右横ずれ構造系であり[7]、カリブプレートと南アメリカプレートの間で年間約10 mm 生じている右横ずれ運動の大部分を吸収している[6]。
2026年6月24日に発生したダブレット地震は、サン・セバスチャン断層系付近のプレート境界帯内で発生した。USGSは、Mw 7.2 の前震をユマレ付近、Mw 7.5 の本震をユマレ - モロン地域と特定した[8][9]。USGSは本震について、サン・セバスチャン断層系に沿った複雑なプレート境界付近で発生した、浅い横ずれ断層型地震だと説明している[10]。これは、ベネズエラ北部を東西に延びる右横ずれ断層という広域的な地質構造と一致する[6]。ボコノ断層とサン・セバスチャン断層は、以前より将来の大地震の発生源となり得ると指摘されてきた。1812年に最後の地表地震断層を起こしたボコノ断層は、Mw 7.0 〜 7.6 の地震として放出される可能性のあるすべり欠損が蓄積している。フロリダ国際大学の地球物理学者マシェル・ヒギンズは、サン・セバスチャン断層にはMw 7.1 の地震を引き起こす能力があると述べている[11]。
サン・セバスチャン断層は、ベネズエラ海岸山脈の北、ベネズエラ中北部の沿岸に位置している。シモン・ボリバル国際空港付近の短い区間は、ブルスカス断層としても知られている。さらに東へ進むと、サン・セバスチャン断層とエル・ピラール断層は、プアパート盆地(張力による陥没盆地)であるカリアコ海盆によって隔てられている。海底に位置するサン・セバスチャン断層とエル・ピラール断層は、西経68度から64度までの間に位置し、プレート境界の総延長のうち400 km を占める[12]。
このプレート境界系は、ベネズエラ北部における過去の複数の大地震と関連しており、これには1641年、1766年、1812年、1900年、および1967年の地震が含まれる。2015年の海洋地震探査研究では、1900年のサン・ナルシソ地震 Mw 7.6 について、サン・セバスチャン断層東部での破断が原因であると結論付けられた。1900年の破壊源は、マイケティアの東側かつカリアコ海盆の北縁沿いに位置していた可能性があり、1812年の地震とクマナ地震 (1853年)の破壊領域の間に相当する[12]。
地震
被害
2026年8月11日現在、6,301人が死亡し[4]、少なくとも60,992人が負傷したとされている[5]。だが、地震発生から1カ月以上経過した時点でも被害の全容がわかっていないという状態である[13]。
行方不明者数は政府からの公式発表がなされていないが、安否情報交換サイトでは約29,000人が連絡が取れないとされている[14]。
デルシー・ロドリゲス暫定大統領はこの地震を受けて非常事態を宣言した[15]。
政府の発表では、地震により41,624戸の家屋が何らかの被害を受け、うち16,299戸は甚大な被害を受けて居住不能となった[16]。なお、NASAによる人工衛星データの暫定評価では5万8000棟以上の建物が損壊または全壊していると推測した[17]。