マイケル・オンダーチェ
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英連邦王国セイロンのコロンボに生まれ、11歳で母親と共にイギリスに移住する。その後カナダに移り、トロント大学で学士号を、クイーンズ大学で修士号を取得。1971年から83年までトロントのヨーク大学で教鞭を執った。カナダの市民権を得ている。
1970年、西部開拓時代の英雄の生涯を詩や散文、証言をまじえてコラージュした『ビリー・ザ・キッド全仕事』が高い評価を受け、カナダ総督文学賞の英語詩ならびに演劇部門(en)を受賞。79年 There's a Trick with a Knife I'm Learning to Do: Poems, 1963–1978 で再び同賞を受賞、詩人としての評価を確立させる。
1976年に初の小説『バディ・ボールデンを覚えているか』を刊行、87年刊行の『ライオンの皮をまとって』がトロント・ブックアワード(en)に選ばれる。
1992年刊行の『イギリス人の患者』がカナダ総督文学賞の英語フィクション部門(en)ならびに英国最大の文学賞であるブッカー賞を受賞。同作は96年にアンソニー・ミンゲラ監督が映画化(『イングリッシュ・ペイシェント』)、第69回アカデミー賞で作品賞・監督賞など9部門を受賞した。2018年、ブッカー賞創設50周年を記念して歴代受賞作から最高の作品を選ぶゴールデン・マン・ブッカー賞(en)を受賞。
1995年にネリー・ザックス賞を受賞。2000年『アニルの亡霊』がカナダ総督文学賞、ギラー賞(en)、アイリッシュ・タイムズ文学賞(en)、メディシス賞外国小説部門などを受賞。07年『ディビザデロ通り』がカナダ総督文学賞を受賞して、同賞の英語フィクション部門三度目の受賞となる。名実ともにカナダを代表する作家となる。
1988年にカナダ勲章のオフィサーの称号が、2016年には同勲章の最高位にあたるコンパニオンの称号が授与された。
日本語訳作品
- 『ビリー・ザ・キッド全仕事』 The Collected Works of Billy the Kid: Left-Handed Poems (1970)、福間健二訳、国書刊行会、文学の冒険、1994年7月のち白水社、白水Uブックス、2017年4月
- 『バディ・ボールデンを覚えているか』 Coming Through Slaughter (1976)、畑中佳樹訳、新潮社、2000年2月
- 『家族を駆け抜けて』 Running in the Family (1982)、藤本陽子訳、彩流社、1998年3月
- 『ライオンの皮をまとって』 In the Skin of a Lion (1987)、福間健二訳、水声社、フィクションの楽しみ、2006年12月
- 『イギリス人の患者』 The English Patient (1992)、土屋政雄訳、新潮社、現代・世界の文学、1996年5月、のち新潮社、新潮文庫、1999年3月、のち東京創元社、創元文芸文庫、2024年1月
- 『アニルの亡霊』 Anil's Ghost (2000)、小川高義訳、新潮社、2001年10月
- 『映画もまた編集である――ウォルター・マーチとの対話』 The Conversations: Walter Murch and the Art of Editing Film (2002)、吉田俊太郎訳、みすず書房、2011年6月
- 『ディビザデロ通り』 Divisadero (2007)、村松潔訳、新潮社、新潮クレスト・ブックス、2009年1月
- 『名もなき人たちのテーブル』 The Cat's Table (2011)、田栗美奈子訳、作品社、2013年8月
- 『戦下の淡き光』 Warlight (2018)、田栗美奈子訳、作品社、2019年9月