マラドーナ教
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マラドーナ教(まらどーなきょう、西:Iglesia Maradoniana、英:Maradonian Church)、もしくはマラドーナ教会(まらどーなきょうかい)とは、アルゼンチンの元サッカー選手で元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ、ならびにマラドーナによる美しいサッカーを崇拝する人々によって創設された、マラドーナを神として崇める宗教である[1]。
教義
教義の基本となるのは、マラドーナ教の「十戒」である。「D10S」とは、スペイン語で神を表す単語「Dios」と、マラドーナの背番号「10」をかけたかばん語であり、マラドーナの名前を表す彼らの神聖四文字である[3]。

- D10Sが仰ったとおり、汝はボールを汚してはならない。
- 何よりもフットボールを愛せ。
- フットボールに対する無償の愛を宣言せよ。
- アルゼンチンのユニフォームを守り、称えよ。
- D10Sの言葉を全世界に広めよ。
- D10Sの言葉と、彼の聖なる衣装が祭られた聖堂を祈れ。
- 一つのクラブの名においてD10Sの名を語ってはならない。
- 常にマラドーナ教の教えに従え。
- 汝の息子のミドルネームにディエゴと名づけろ。
- 激昂してはならない。それは汝の歩みを亀の如くにする。
十戒の1は、マラドーナの著書『Yo soy el Diego de la gente』(直訳すると『私はみんなのディエゴ』、日本では幻冬舎から『マラドーナ自伝』として出版されている。これはマラドーナ教の聖書である)に記された「私は多くの過ちを犯したが、フットボールを汚したことだけはない」という言葉に由来する。

マラドーナ教の洗礼は、吊るされたサッカーボールを左手で叩く儀式によって行なわれる。これは1986 FIFAワールドカップの準決勝でマラドーナが見せた神の手ゴールを再現したものである。礼拝ではマラドーナのポスターや像の周りに輪となり、「ディエゴ、ディエゴ」と合唱してマラドーナへの崇拝を示す。また、礼拝の際に唱えられる文句は、キリスト教の祈りの文句のパロディである。
彼らはマラドーナの生誕年である1960年を「ディエゴ暦」元年としており、2014年はディエゴ暦55年にあたる。マラドーナの誕生日である10月30日はマラドーナ教のクリスマスであり、ロサリオにある総本山「”神の手”教会」では、「メリー・マラドーナ!」の挨拶と共に毎年盛大なセレモニーが行なわれる。「神の手」ゴールが生まれた日である6月22日は、マラドーナ教のイースターであり、やはり盛大に祝われる。
マラドーナ教において、イングランドのサッカー選手たちは異端の信徒とみなされる。特に、2002 FIFAワールドカップにおいて、ダイブによるPK(とマラドーナ教の信者が信じる)でアルゼンチン代表を破ったデビッド・ベッカムは、マラドーナ教における悪魔として罵倒の対象になっている。