マリの言語

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マリの言語
公用語バンバラ語ボム語英語版ボゾ語英語版ドゴン諸語フラニ語アラビア語ハッサニア方言ママラ・セヌフォ語英語版マニンカ語ソニンケ語ソンガイ語英語版セヌフォ語タマシェク語シャソンガサンゴ語英語版
リングワ・フランカバンバラ語アフリカ・フランス語フラニ語モプティ州など)、ソンガイ語英語版
その他の重要な言語アラビア語フスハー)、英語フランス語
マリ国内のフランス語看板

マリ共和国は、多言語国家である。マリ共和国で話されている言語には、古代の入植様式、移民、長い歴史が反映されている。エスノローグにより、80言語が集計されている。かつてはフランス語が公用語だったが、2023年に全部を合わせて13のマリの原住民語が公用語となった。原住民語の中でバンバラ語が共通語としての地位を有する。

バマコにある碑の近くに設置されている、フランス語の看板。

植民地時代に導入されたフランス語は独立時から2023年まで公用語として扱われていたが、2020年の軍事クーデターでフランス政府との関係悪化で公用語から外された。代わって、最も幅広く話されているバンバラ語などの13の原住民語が公用語となった[1][2][3]

マンディング諸語マンデ語派)のバンバラ語(Bamanankan)は、第一言語または第二言語として人口の80%に話されていると言われている[要出典]。主にマリ中央と西部である。バンバラ語と近縁の2言語、南西部のマニンカ語カソンケ語英語版(西部のカイ地方)が13の国語に含まれている。マリで、バンバラ語は言語グループの間で交易言語として使われている。

また、バンバラ語はコートジボワールブルキナファソで話されているジュラ語ジュラ語: Jula, Julakanフランス語: Dioula)に非常に近い。「Jula」という名前は、マンデ語で「交易者」という意味である。

その他のマンデ語派(マンディング諸語以外)には、ソニンケ語(西部のカイ地方)、ボゾ語英語版ニジェール川中流沿い)が含まれている。

その他の言語は、モプティ地方内あるいは越えて広く使われる交易言語として南部のシカソ地方のセヌフォ語、フラニ語(フラニ語: Fulfulde; フランス語: Peul)、ニジェール川沿いのソンガイ語英語版、マリ中央のドゴン諸語(Pays Dogon すなわち “Dogon country”)、マリ東部のサハラ砂漠トゥアレグ語、西部のアラビア語が含まれている。

かつての公用語であったフランス語は現在も作業言語として、政府や正式な教育で使われている[4]。公用語から外される以前も実際のフランス語話者の人数は少ないと推定されていた[5]

1986年には、学校の出席者数から、マリでのフランス語話者が386,000人と推定された。これは、フランス語話者が大まかに人口の21%であり、バンバラ語話者より遥かに少ないことを意味している[6]

マリにおけるフランス語話者のほとんどは、フランス語が第二言語である。1993年の推定では、第一言語としてのフランス語話者がわずか9,000人ほどだった[7]。フランス語は都市部の中心でより理解されている。1976年には、都市部に36.7%のフランス語話者がいたが、農村部には8.2%しかいなかったことが判明した。フランス語使用には性別も関係する。1984年には、男性話者が17.5%に対して、女性話者が4.9%しかいなかったことが判明した[8]

マリのほとんど正式なろう教育には、ろう者のアメリカの宣教師アンドリュー・フォスター英語版により西アフリカに導入されたアメリカ手話が使われる。マリには2つの異なる手話がある。1つが、テブル手話英語版で、先天性難聴の発生率が高い村で見られる。もう1つが、バマコ手話英語版で、都市部の仕事帰りのお茶のサークルで開発された。この2つの手話は、アメリカ手話が教育に使用されることによって脅かされている。

言語の説明

マリの言語のほとんどがマンデ語派に含まれていて、アフリカ最大の語族であるニジェール・コンゴ語族語派の1つと見なされている。マンデ語派でない言語は、ドゴン諸語(おそらく、もう1つの語派)、セヌフォ語(疑いなく語族の一部)が含まれている。

逸脱したSOV型により、マンデ語、セヌフォ語、ドゴン諸語がニジェール・コンゴ語族の中で目立っている。グル語群英語版は、マリとブルキナファソを流れるバニ川英語版ボム語英語版に代表される。フラニ語は、西アフリカ全体で話され、セネガンビア諸語英語版の1つである。

その他の語族、アフロ・アジア語族は、ベルベル語派タマシェク語、アラビア語、ソンガイ語英語版に代表され、ソンガイ語は伝統的にナイル・サハラ語族に分類されているが、独立した語族を構成する可能性がある。

話されている言語

マリの言語(2009年)[9]
言語 割合
バンバラ語
 
46.3%
フラニ語
 
9.4%
ドゴン諸語
 
7.2%
ソニンケ語
 
6.4%
その他
 
6.3%
マニンカ語
 
5.6%
ザルマ語
 
5.6%
ママラ・セヌフォ語英語版
 
4.3%
トゥアレグ語
 
3.5%
ボゾ語英語版
 
2.1%
不特定
 
0.7%

以下の表は、エスノローグにより報告された、マリで話されている63の言語についての情報を示している。3つの手話言語も含まれている。

言語 (Ethnologue) 方言連続体 語族 Legal status マリにおける母語話者数 * マリにおける第二言語話者数 ** Main region
フランス語 インド・ヨーロッパ語族 9,000 1,110,000 All (esp. urban)
アラビア語ハッサニア方言 アラビア語 アフロ・アジア語族: セム語派 公用語 106,000  ? NW
バンバラ語 マンディング諸語 マンデ語派 公用語 4,000,000 10,000,000 South, most of country
ボム語 ニジェール・コンゴ語族 / グル語群 公用語 102,000  ? SE
Bozo, Tiéyaxo ボゾ語 マンデ語派 公用語 118,000  ? Central
トロ・ソ・ドゴン語(Dogon, Toro So) ドゴン諸語 公用語 50,000  ? Central-east
マシナ・フルフルデ語 フラニ語 ニジェール・コンゴ語族 / セネガンビア諸語 公用語 1,000,000  ? (some L2 speakers) Central
キタ・マニンカ語(Maninkakan, Kita) マンディング諸語 マンデ語派 公用語 434,000  ? W
ママラ・セヌフォ語 セヌフォ語 ニジェール・コンゴ語族 公用語 738,000  ? S
シェナラ・セヌフォ語 セヌフォ語 ニジェール・コンゴ語族 公用語 155,000  ? S
コイラボロ・センニ語 ソンガイ語派 公用語 430,000  ? (a trade language) N
ソニンケ語 (& Marka/Maraka) マンデ語派 公用語 1,280,000  ? NW
タマシェク語 トゥアレグ語 アフロ・アジア語族 / ベルベル語派 公用語 250,000  ? N
カソンケ語シャソンガサンゴ語 マンディング諸語 マンデ語派 公用語 700,000  ? NW
Bankagooma Mande None? 6,000  ? S
Bobo Madaré, Northern Mande None? 18,400  ? SE
Bozo, Hainyaxo Bozo Mande None? 30,000  ? Central
Bozo, Jenaama Bozo Mande None? 197,000  ? Central
Bozo, Tièma Cièwè Bozo Mande None? 2,500  ? Central
Bangerime Dogon? None? 2,000  ? Central-east
Dogon, Ampari Dogon None? 5,200  ? Central-east
Dogon, Ana Tinga Dogon None? 500  ? Central-east
Dogon, Bankan Tey Dogon None? 1,320  ? Central-east
Dogon, Ben Tey Dogon None? 3,000  ? Central-east
Dogon, Bondum Dom Dogon None? 24,700  ? Central-east
Dogon, Bunoge Dogon None? 1,000  ? Central-east
Dogon, Dogul Dom Dogon None? 15,700  ? Central-east
Dogon, Donno So Dogon None? 45,300  ? Central-east
Dogon, Jamsay Dogon None? 130,000  ? Central-east
Dogon, Kolum So Dogon None? 19,000  ? Central-east
Dogon, Nanga Dama Dogon None? 3,000  ? Central-east
Dogon, Tebul Ure Dogon None? 3,000  ? Central-east
Dogon, Tene Kan Dogon None? 127,000  ? Central-east
Dogon, Tiranige Diga Dogon None? 4,200  ? Central-east
Dogon, Tommo So Dogon None? 60,000  ? Central-east
Dogon, Tomo Kan Dogon None? 133,000  ? Central-east
Dogon, Toro Tegu Dogon None? 2,900  ? Central-east
Dogon, Yanda Dom Dogon None? 2,000  ? Central-east
Duungooma Mande None? 70,000  ? S
Jahanka Mande None? 500  ? SW
Jalunga, Dyalonke Mande None? 9,000  ? SW
Jowulu Mande None? 10,000  ? SE
Jula, Dioula Manding Mande None? 50,000 278,000 SE, all?
Kagoro Manding Mande None? 15,000  ? W
Konabéré Mande None? 25,000  ? SE
Koromfé Niger–Congo / Gur None? 6,000  ? SE
Maninkakan, Eastern Manding Mande None? 390,000  ? SW
Maninkakan, Western Manding Mande None? 100,000  ? SW
Marka Mande None? 25,000  ? SE
Mòoré Niger–Congo / Gur None? 17,000  ? SE
Pana Niger–Congo / Gur None? 2,800  ? Central-east
Pulaar Fula Niger–Congo / Senegambian None? 175,000  ? W
Pular Fula Niger–Congo / Senegambian None? 50,000  ? SW
Sàmòmá Niger–Congo / Gur None? 2,500  ? SE
Senoufo, Shempire Senufo Niger–Congo None? 14,800  ? SE
Senoufo, Sìcìté Senufo Niger–Congo None? 3,000  ? SE
Senoufo, Supyire Senufo Niger–Congo None? 350,000  ? S
Songhay, Humburi Senni Songhay (Southern) None? 15,000  ? N
Songhay, Koyra Chiini Songhay (Southern) None? 200,000  ? N
Tadaksahak Songhay (Northern) None? 100,000  ? N
Tamajaq Tamashek Afro-Asiatic / Berber None? 190,000  ? N
Tondi Songway Kiini Songhay (Southern) None? 3,000  ? N
Zarmaci Songhay (Southern) None? 1,700  ? NE
* First language / mother tongue speakers. Figures from Ethnologue.
** Second or additional language speakers. It is difficult to get accurate figures for this category.

言語の政策と計画

出典

外部リンク

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