マロスのクラテス
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来歴
業績
評論と文法との峻別を行い、後者については前者に従属するとの立場を採った。クラテスによると、評論とは文芸に関する物全てを研究しなければならないという。これは、文法学者が言語の規則に従い特定の一節の意味を明確にし、テクストや韻律、抑揚などを決める唯一の存在であったためである。
サモトラケのアリスタルコスと同様、ホメロスの諸著作には最も注意を払っていた事から、「ホメリコス」(Homerikos)という渾名が付けられた。就中イーリアスやオデュッセイアに関する注解を書いており、一部は同時代の作家により引用される事となる。
一方、アレキサンドリア学派の領袖であったアリスタルコスを強く批判。注解に関しては比喩的な仮説を唱える事が多く、ホメロスは詩を通じて科学的ないしは哲学的な真実を伝えようとしたのでは、と主張した。
ホメロス関連の業績以外にも、ヘーシオドスの『神統記』やエウリピデス、アリストファネスらについての論評を執筆。また、アッティカ方言、地理学、自然史並びに農業に関する著作も残しているが、現存する物は極めて少ない[4]。
