メソタエニウム属

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メソタエニウム属(メソタエニウムぞく、学名: Mesotaenium)は、接合藻のホシミドロ目に分類される緑藻の一属である。メソテニウム属サヤマメモ属ともよばれる。和名の「サヤマメモ」は、細胞の形が豆のさやに似ていることに由来し[3]、学名の Meso-taeniumギリシア語mesos(中間の)+ tainia(リボン)に由来する[6]。基本的に単細胞性であるがしばしば寒天質で包埋された大きな藻塊を形成し、細胞は楕円形から円筒形、1–2個の板状葉緑体をもつ(図1)。陸上環境の湿岩やコケ群落上などに生育するものが多いが、水中に生育するものもいる。20種ほどが知られるが、非単系統群であることが示されている。

藻体は基本的に単細胞性であるが、ふつう共通の寒天質に包まれた藻塊を形成する[2][3][4][7][8](図2)。細胞は楕円形から円筒形、長さ 10–123 µm、側縁はまっすぐまたはやや湾曲、明瞭なくびれはなく、両端は丸い[2][3][4][7](図1)。細胞壁は平滑で2層からなる[2][3][7]葉緑体は1–2個、板状、中軸性まれに沿膜性、1–2個のピレノイドがある[2][3][4][7][8](図1)。少なくとも一部の種では、葉緑体の回転による光に対する定位運動(弱光に対しては垂直に、強光に対しては水平にする)を行う[2]。また、強光防御用と考えられる色素を細胞内に蓄積するものもいる[9]は1個、細胞中央に存在し、葉緑体が1枚の場合はその一面に、2枚の場合はその間に位置する[2]

無性生殖は二分裂による[2]。一部の種で不動胞子形成が報告されている[2]接合による有性生殖を行う[2]。接合子(接合胞子)は太い接合管中で形成され、ふつう配偶子囊中にまで広がり、球形から四角形や多角形、平滑または突起で修飾されている[2][4]。接合胞子は発芽いて2個または4個の娘細胞を生じる[4]

生態

2. コケ群落上の M. macrococcum の藻塊(ニュージーランド)

世界中に分布し、多くはコケ群落上や湿った岩の上、湿土上、樹皮上、倒木上などに寒天質の塊やマットを形成して生育するが(図2)、高層湿原など酸性貧栄養水域の水中や水面に生育することもある[2][4][8][9]。例外的に、Mesotaenium degreyi は硬水域から報告されている[2]。また、Mesotaenium berggrenii は氷雪から見つかるが、本種はおそらくアンキロネマ属に属すると考えられている[2]

分類

脚注

外部リンク

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