メヒシバ属
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メヒシバ属は細い穂をまばらに出すイネ科植物の群で、小穂は卵形でほぼ扁平、それが花軸に密着するように生じる。名前は日本産のごく普通種であるメヒシバ(雌日芝)が、日向に生えて、同様にごく普通種で掌状に穂を広げるオヒシバ(雄日芝)に比べて弱々しく見えることによる[1]。ちなみにメヒシバは細い茎が地面を這い背丈もせいぜい50cm、普通はもっと低い草であるが、南米原産[2]のススキメヒシバ D. insuralis は株立ちになって草丈1.5mにも達する。
食用とされる種もあるが、日本では大きな利用はない。むしろ、雑草として非常に頻繁に見かけるものである。これは日本本土ではほとんどがメヒシバだが、コメヒシバやアキメヒシバも頻繁に見られる。
特徴
分類
全世界の暖地に分布して100種以上があり、広く帰化植物としても生育する。佐竹他は日本産の種として5種をあげているが[5]、初島は11種を記録している[6]。これは前者になくて後者にあるもののほとんどが亜熱帯域の帰化種である事による。ちなみにYlistは14種をあげている[7]。
日本における代表的なものを以下にあげておく。
- Digitaria メヒシバ属
このうちメヒシバとアキメヒシバは日本全土に普通、コメヒシバは本州の関東以西、ヘンリーメヒシバは九州南部以南に普通に見られる。ただしコメヒシバは帰化種ではないかともされる。
分類については、種類が多く多型的であり、しかも世界に広く雑草として広がるものが多いことから分類が困難な群との指摘[8]もある。
他の属でこれに類似するものとして、花茎の先端付近から細い花軸を放射状に出すものにギョウギシバ(ギョウギシバ属)やキシュウスズメノヒエ(スズメノヒエ属)などがあり、一見では判断が難しい場合もある。オヒシバ(オヒシバ属)も花序の形としては似るが、穂が太く、見かけは随分異なる。