ライオンマン
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この像の断片は、1939年にドイツのシュヴァーベン・アルプのローネタール(はぐれ谷)にあるホーレンシュタイン・シュターデルの洞窟(ホーレンシュタイン山のシュターデル洞窟)で見つかった。第二次世界大戦が始まり忘れ去られ、再び発見されたのは30年後だった。修復によって頭部の無い人型の小立像であることが分かった。1997年から1998年にかけて彫刻の残りの断片が見つかり、再構築された頭部が取り付けられた。
特徴
解釈
当初は、この彫刻は Joachim Hahn によって男性像(独: Löwenmensch、直訳すると "ライオン人")とされていた。後に見つかった残りの破片のいくつかを検討した結果、Elisabeth Schmid は彫像が "Höhlenlöwin" (メスのホラアナライオン)の頭部を持つ女性(独: Löwenfrau)であると判定した[2][3]。ただし、いずれの解釈も科学的裏付けを欠いている[2][3]。ヨーロッパのホラアナライオンは雌雄とも、アフリカのオスライオンが持つようなはっきりした鬣(たてがみ)を持っておらず、彫像に鬣が無いからといってメスライオンだと言うことはできない。発見されたのと同じ地層の放射性炭素年代測定により、この小立像は約32,000年前のものとされている[4][5]。
近年では、この昔の彫像を「ライオンマン」よりは「獅子頭の小立像」と呼ぶようになった。現在のドイツ名 "Löwenmensch" —"ライオン人間" という意味に近い— は中性的なものになっている。
この彫像の解釈は難しい。この彫像は、フランスの洞窟壁画(やはり合成獣のモチーフが見られる)といくつかの共通点を持つ。しかしフランスの壁画は、このドイツの彫刻より数千年時代が新しいものになる。考古学上、オーリニャック文化のものとされている[6]。
この遺物の存在が知られて以降、同地域の別の洞窟において、他の動物の彫像や何本かのフルートと共に、同じ様式だがやや小ぶりの獅子頭の彫像が1個見つかった。この事は、初期の後期旧石器時代の神話において、このライオンの彫像が重要な役割を果たしていた可能性を示唆する。
ライオンマンはドイツのウルムにあるウルム博物館で見ることができる。
