ライトトレーラー

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ライトトレーラーの例

ライトトレーラーとはキャンピングトレーラーなどの軽量なトレーラー(被牽引車両)の通称。自動車に牽引させる目的で作られた車両で、自動車と切り離した状態では自力で動く能力はない。

形式

ライトトレーラーはセンターアクスルフルトレーラーが多い。大型トレーラーと比較して簡易な主ブレーキが認められ、接近式や慣性式になっていることが多い。連結装置も小型簡易で、垂直耐荷重はあまり大きくない。そのため、重積載むけの大型貨物トレーラーとは別分野の存在といえる。運送業務での利用は少なく、個人のレジャー目的のもの(主に小型モーターボート水上オートバイ、分解したグライダーなどの輸送用と、キャンピングトレーラー)がほとんどである。

連結器

連結器はヘッド車にトレーラーを接続するための器具である[1]

ヒッチボール・カプラー式

ライトトレーラーで最も一般的な連結器[1]。ヘッド車(牽引車)側の後部にヒッチボールを取り付け、そこにトレーラーのカプラーを上からはめ込みロックする[1]。その位置からバンパープルともいう。2インチボールと50ミリボールはサイズが近いため混用しやすいが、外れや異常磨耗につながるため、同じサイズのボールとカプラーを組み合わせる必要がある。

5Thホイール・キングピン式

アメリカ系のキャンピングトレーラーでは、大型トレーラーと同じ規格の連結器を使用しているものもある。この場合、ピックアップトラックの荷台に大型牽引自動車と同様の5thホイール(第五輪)を固定し、その上にキングピンを連結する。このカプラーに用いるキングピン直径にはメーカーの規格として2インチのものと3.5インチのものがあり、被牽引車両の車両総重量によって使い分ける(後述)。グースネック式のように、キングピンを低く設置するタイプもある。

ピントルフック・ルネットアイ式

軍用車両・工事用車両・農耕用車両では、旧来から使用されている。牽引車のピントルフックのラッチを開き、フック状のジョーにルネットアイを引っ掛ける。ラッチを閉じてロックする。ルネットアイはドローバーが回転可能なものもある。

ヒッチ荷重

ボール荷重、タン荷重ともいう。5Thホイール式やグースネック式などは、牽引車の後輪よりも前にトレーラーの重量をかけられるため、高荷重でも安定を損ないにくい。それらを除けば、カプラーにかかる垂直荷重は、ライトトレーラー全体の重さの1割前後が適切とされている。

欧米におけるライトトレーラー

ヨーロッパ

特徴

ヨーロピアンタイプのトレーラーは、モノコックボディで前輪駆動セダンハッチバックステーションワゴンなどでの牽引を想定して設計されており、(前後の)重心と車軸の位置が近く、ヒッチ荷重は100 kg程度が許容範囲となっている[1]。一般的なヒッチボール・カプラー式の連結器でのボールサイズは50ミリである[1]。ヨーロピアンタイプではヘッド車(牽引車)のヒッチボールから脱落しそうになった場合にはセーフティワイヤーが作動してトレーラーにブレーキがかかり、カプラーとヒッチボールの角度が18度よりも大きくなったところでトレーラーが分離するようになっている[1]

メーカー

  • BRINK - オランダの企業で連結器(トーバー)の欧州シェアはトップである[1]
  • WITTER TOWBARS CO. - イギリスの企業で連結器(トーバー)の英国最大手[1]

アメリカ合衆国

特徴

アメリカンタイプのトレーラーは、フルサイズライトトラックピックアップトラックSUVバン)などでの牽引を想定して設計されており、ヒッチ荷重はトレーラー重量の15 - 20 %程度に設定されているものが多い[1]。アメリカンタイプでは連結器をヒッチメンバーという[1]。一般的なヒッチボール・カプラー式の連結器でのボールサイズは2・5/16インチ、2インチ、1・7/8インチなどがある[1]。ユーロタイプとは異なりセーフティチェーンでも連結されており、万が一ヒッチメンバーに無理な荷重がかかって破損してもトレーラーは分離しないようになっている[1]

てこの原理でヒッチ荷重が増すほど牽引車の前輪は持ち上げられ、ハンドリングやブレーキングが難しくなるため、それを押さえつけるウェイト・ディストリビューション・ヒッチ (WD) を使用しないと安定走行が難しくなる[1]。WD使用を前提にすると、牽引車には頑丈なフレーム構造が必要で、本格オフローダー、フルサイズライトトラック等、車種選びが限定的になる。

アメリカンタイプの規格
クラス規格トレーラー総重量
ポンド/kg
ヒッチ荷重
ポンド/kg
レシーバーサイズ
Class 1 SAE J6842000/910200/911-1/4 インチ角
Class 2 3500/1590350/1591-1/4 インチ角
Class 3 5000/2270500/2272 インチ角
Class 4 10000/45401000/4542 インチ角
Class 5 各社独自12000/54401200/5442-5/16インチ角
Class 6
(メーカーにより
Class5)
17000/77001700/7702-1/2 インチ角

アメリカ系のトレーラーにグースネック (Gooseneck) という、5thホイール(第五輪)トレーラーのキングピン部分を下に伸ばしたような外観のものがある。下端が3インチか2・5/16インチのカプラーになっていて、デューリーなどピックアップトラックの荷台の床面に設置したボールに連結する。バンパープルよりも大きな荷重に耐えられ、牽引車が揺さぶられにくいメリットや、荷台に差し込んだヒッチボールを外すだけでトラックに戻せるメリットもある。メーカーによって Class 5 や Class 6 などと独自に規格され、5 - 8トン程度まで対応するものがある。日本国内ではあまり見られない方式。長いタン部を備えたトレーラーは、荷台が短いトラックでも牽引が可能。

メーカー

  • VALLEY INDUSTRIES - アメリカタイプの連結器(ヒッチメンバー)の代表的なメーカー[1]
  • CURT MANUFACTURING INC. - 北米市場での欧州車向け等の連結器(ヒッチメンバー)のメーカー[1]

日本におけるライトトレーラー

脚注

関連項目

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