リリオム
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リリオムはハンガリー出身のユダヤ人作家モルナール・フェレンツの戯曲。ならず者の主人公リリオムの生と死を現実と幻想の混じり合った手法によって描いた全7場の悲喜劇[1]。



あらすじ
遊園地の回転木馬の客引きだったリリオムは仕事を失った苛立ちから妻に手を上げてしまうが、妻の妊娠を知り、生まれてくる子供のために金を作ろうと強盗を働くものの追い詰められて自殺する。天の采配により、16年後に一日だけ地上に戻り自分の子供に善行を施せたら天国に行けることとなり、16歳に成長したまだ見ぬ娘を訪ね、空から盗んできた星を手品のふりをして娘に贈ろうとするが何も知らない娘は不審がって押し問答となり、つい娘を叩いてしまう。音がするほど叩かれたのに痛みがないことを不思議がる娘に母は遠い過去を思い出す。
背景
上演
1909年のブダペスト初演、1912年のベルリンでの公演では不評だったが、1913年のウィーン公演から人気を集め、ブダペスト、ベルリンでの再演のほか、各地で演じられるようになった[5]。1921年にはニューヨーク(ジョセフ・シルドクラウト主演)、1926年にはロンドン(アイヴァー・ノヴェロ, チャールズ・ロートンほか)で舞台化され[6]、日本でも1926年に近代劇場によって初演されて以来,1927年の築地小劇場,1933年の築地座による上演 (いずれも友田恭助主演) をはじめとして、さまざまな劇団によって繰返し上演されている[1]。
映像化も幾度かされ、1930年にはフランク・ボーゼイギが、1934年にはフリッツ・ラングが映画『リリオム』を製作している。1940年にはブロードウェイでバージェス・メレディス. イングリッド・バーグマン、エリア・カザンにより再演され、1945年には『回転木馬 (ミュージカル)』の題でブロードウェイミュージカルとなり、1956年には同名の映画も作られた。同ミュージカルは、1950年より宝塚歌劇団でも何度か上演されている[7]。
2011年にはジョン・ノイマイヤーがバレエ化、ハンブルク・バレエ団(アリーナ・コジョカル主演)により初演された[8]。
2012年には日本でも松居大悟が脚色・演出を手掛け、主演に池松壮亮、ヒロインに美波を据え、日本人によって初めてストレートプレイ化された[9]。