ルサイル
From Wikipedia, the free encyclopedia
ルサイル مدينة لوسيل | |
|---|---|
|
左上から:アラド・アル=シャルギ通り、アル=シーナー通り、建設中のルサイル・スカイライン(中央部)とルサイル・マリーナ、ルサイル・インターチェンジアーチ、ルサイル・マリーナに停泊するボート | |
| 座標:北緯25度25分03秒 東経51度30分27秒 / 北緯25.41750度 東経51.50750度座標: 北緯25度25分03秒 東経51度30分27秒 / 北緯25.41750度 東経51.50750度 | |
| 国 |
|
| 行政区画 | アッ=ザアーイン |
| ゾーン | ゾーン69、ゾーン70 |
| 区域番号 | 123 |
| 面積 | |
| • 合計 | 38 km2 |
| 標高 | 5 m |
| 人口 (計画値) | |
| • 合計 | 250,000人 |
| • 密度 | 6,600人/km2 |
| 等時帯 | UTC+03 |
| ISO 3166コード | QA-ZA |
| ウェブサイト | Lusail.com |
ルサイル(アラビア語: لوسيل, lūsayl/lūsail, ルーサイル)(英語: Lusail)は、カタールの計画都市。アッ=ザアーインの南部の海岸に位置している。ドーハ中心部の北方約23km、ウェストベイ・ラグーンのすぐ北に位置しており、面積は38㎢、最終的には45万人を収容可能なインフラが整備される予定である[2](居住者は25万人以下、19万人はオフィスワーカー、6万人が小売業従事者の想定[3])。
マリーナ、住宅地、アイランドリゾート、商業地区、高級ショッピング街とレジャー施設、ゴルフコース、人工島、およびエンターテイメント地区などが計画されている。2021年現在、都市建設は進行中であり、カタール投資庁傘下の不動産会社カタール・ディアがパーソンズ社およびドルシュグループとともに開発を主導している。
また、ルサイルはカタールワールドカップ開催予定地(ホストシティー)の1つであり、開幕戦と決勝戦の開催を予定している[4]。
カタールで見られる花を咲かせる珍しい植物の名前 لُوسَيْل(lūsayl/lūsail, ルーサイル)が由来[5]。市章もこのルーサイル(ルサイル)をモチーフとしている。
計画都市としての公式サイトが採用している英字表記はLusail。
口語(方言)寄りの現地発音ではルーセイル、ルーセール、ローサイル、ローセイル、ローセール等と聞こえることもあり、Luseil、Lusel、Losail、Loseilといった英字表記がネット上に並存する原因となっている。
歴史

1908年、J.G.ロリマーは著書「ペルシャ湾地名集(Gazetteer of the Persian Gulf, Oman and Central Arabia)」にルサイルのことを記述している。ロリマーは「地名集」1904年版の中で、1903年にシェイフ・ジャースィムが少数の連合部族と共にルサイルに最初に定住したと述べている[6]。シェイフ・ジャースィムは1913年7月に亡くなり、ルサイルに埋葬されている[7]。また、「創設者の砦」として知られる砦は、彼の活動の拠点であり、カタールの重要な文化財となっている[8]。
2005年、初めてルサイル市の開発計画が発表された[9]。2002年の閣議決定により、ルサイルはその郊外のアルカラエジとジャバルトゥアイレブとともに、カタールでは初めて外国人が不動産を所有可能な地域となった[10]。2013年12月、カタール・ディアはルサイルの80%以上の区画が既に販売済みと発表した[11]。また、2018年4月にはインフラ計画の80%以上が完了したとの発表があった[3]。
地理

ルサイルの範囲は、東はペルシャ湾まで、西はアルコールコーストロードまでで、ドーハのザ・リッツ・カールトンホテルの北約7kmまでである。なお、ドーハ・ゴルフクラブがあるアルエグラ地区は市の範囲の外である[12]。
ルサイル開発以前より市域の南部に位置していた2つの近くの集落、アルカラエジとジャバルトゥアイレブ(フォックスヒルズ)は、独立した地区としてルサイルに組み込まれた。プロジェクトが開始されたとき、これらの地域に居住者はおらず、開発前のこの地域にはオーレドゥー駅、セメント工場と3つの農場しかなかった。また、この地域ではしばしば若者がオフロードスポーツをしており、時には塩原に廃棄物を投棄していた[13]。その他、市北部には放棄された漁村が多数ある[14]。
この地域の地下水質は悪く、また、ペルシャ湾沿岸部の地下水位は海抜1メートルで東から西に流れている。塩分レベルは東側が高く40pptで、西部では18pptとなっている。農業用としては塩分濃度が高過ぎ、この地域では耐塩性や耐干ばつ性の植物しか育たない。また、市域内の地理調査で25種の植物が見つかったが、これらはすべて半島の他の場所でもよく見られる種である[15]
当初の環境影響評価の際、この地域にいる哺乳類は地元の農場で飼育されている犬とラクダだけだった。ただし、カタールではよく見られるトゲオアガマなど、何種類かのヘビとトカゲは生息していた。また、この地域の干潟には9種類の鳥が生息していることが確認された[15]。干潟地域の草の被覆率は30%未満であり、また草は砂の含有含有量が多い土壌で多く見られる[16]。
スポーツ
ルサイル・アイコニック・スタジアムは80,000人超の収容能力があり、2022年のカタールワールドカップの開幕戦と決勝戦の会場である[17]。スタジアムのデザインは、この街が東海岸のドーハの北側に位置し歴史的に真珠船の焦点だったため、伝統的なダウ船の帆から着想を得ている。 FIFAワールドカップの後、スタジアムは他のスポーツや文化イベントに使用される予定である[18]。設計は、マニカ・アーキテクチャとフォスター・アンド・パートナーズである[19]。
ルサイル・スポーツ・アリーナもまた市内のスポーツ施設であり、2015年世界男子ハンドボール選手権の会場となった。建設費は3億1800万ドル、収容人数は15,300人、2012年に開場した[20]。
また、市域のすぐ外には2004年から毎年カタールグランプリを開催するルサイル・インターナショナル・サーキットがある。 2007年からMotoGP世界選手権の開幕戦の会場となり、2008年には投光照明が設置され、唯一夜に開催レースとなっている。2019年春にはルサイル市マリーナプロムナードでカタールディアトライアスロンが開催された。このイベントでは参加者と観客がルサイル市を訪れる機会となっている[21]。
産業

ルサイルには、多くの非エネルギー関連企業も本社を置いている。ホテルの運営と開発を行っているカタラホスピタリティは、カタールディア不動産投資会社としてこの都市に拠点を置いており[22]、その子会社も同様である[23]。ルサイル不動産開発会社[24]や公益事業会社マラフェクカタールなどもこの都市に拠点を置いている[25]。カタールディアは、2005年にルサイル市開発プロジェクトの立ち上げを担当している[26]。
ルサイルの工業地域には多くの建設会社がある。 Lusail Ready-Mix Batching Plant Zoneでは、2つのレディーミクストコンクリート処理プラントがQatar Alpha Beton Ready Mixによって[27]、1つのレディーミクストコンクリート処理プラントがSMEETによって運営されており[28]、REDECOはプレキャストコンクリートプラントを所有している[29]。カタールコンクリートは生コンクリート処理プラントを持っており[30] 、HBKReMIXは生コンクリート工場を運営している[31]。
教育
ルサイルのマスタープランでは、市は最終的に26,000人の学生を収容できる36の学校を設置することとなっている。 ルサイル市不動産開発は、校舎に75,000m²以上を持つ学校をの開設を予定しており、2019年までに開校する予定である[32]。

