ルリミノキ

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ルリミノキ
瑠璃色の実をつけたルリミノキ、天狗倉山(紀伊半島、三重県尾鷲市)にて、2025年10月28日撮影
瑠璃色の実をつけたルリミノキ、2025年10月
天狗倉山紀伊半島三重県尾鷲市)にて
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: リンドウ目 Gentianales
: アカネ科 Rubiaceae
亜科 : アカネ亜科 Rubioideae
: ルリミノキ属 Lasianthus
: ルリミノキ L. japonicus
学名
Lasianthus japonicus Miq.[1]
和名
ルリミノキ

ルリミノキ(瑠璃実の木、学名Lasianthus japonicus Miq.[1]) は、アカネ科分類される常緑性低木の1[2][3][4][5]。綺麗な瑠璃色果実をつける[2]。別名がルリダマノキ[4]

樹高は0.7-1.5 m程度で[3]は乾くと黒色を呈する。横は主茎に対して大きな角度で出る。若枝には短い毛がまばらに生える[6]。低木ににしては幹がよく直立する樹形が特徴的[3]

対生で、葉身は長さ7-15 cm[2]、長楕円形から狭長楕円形で先端は長く突き出して先端が尖り、基部はくさび形をしており、縁はなめらか。革質で表面は無毛、裏面は葉脈の上にわずかに毛がある。葉柄は長さ5-15 mm[2]。最大幅はほぼ中央[3]托葉は互いにくっついており、狭三角形で長さ1 mm。

花期は5-6月で、葉腋に数個の花からなる短い集散花序をつける。花序の柄は1 mm、花柄は 0.8mm。は長さ4.5 mmで、このうち子房より上の部分が2.5 mm、裂片は1 mm。花冠は白で、長さ1 cmほど、先端には毛がまばらにあり、筒の内側には毛が密生している。先端は5つの裂片に分かれ、裂片の長さは3 mm、乾くと黒くなる。おしべは花冠の中程にくっついている。蜜盤は高さ0.8 mm。花柱は長さ6.5 mmで先端は5つに裂ける。果実は核果[2][4]。球形で径8 mmに達し、11-12月に瑠璃色に熟す[2]。上端に短い萼片が残る[2]。本州中部以南の森林内で見ることの出来る『最も美しい果実のひとつ』との評もある[7]

分布と生育環境

樹林内に生育するルリミノキ

インド東北部、ラオスベトナム北部、中国南部、台湾朝鮮済州島日本に分布する[8]。日本では本州伊豆半島東海地方紀伊半島中国地方)、四国九州琉球列島沖縄本島(まれ)に分布する[8][2]。南日本に多い[3]

温帯から亜熱帯にかけての沿海から低照葉樹林内にやや稀に生育する[3]

類似種

ルリミノキ属はアジアの亜熱帯から熱帯域を中心に約180種が知られ、日本には7種がある。本種以外はいずれも南西諸島に見られるものでその北限はせいぜい屋久島までであり、それ以北に分布するのは本種だけである[9]。他種との区別としては、本種では葉が10 cm前後、茎や葉に毛がほぼなく、葉の基部はくさび形、花冠は10 mmほどといったところである。

なお、長く茎に毛が残るものをサツマルリミノキ f. satsumensis といい、基準種と分布を同じくする[8]

保護の状況

環境相のレッドデータブックには取り上げられていないが、府県別では愛知県、および近畿地方以西の計7つの府県で何らかの指定がある[10]

森林に生えるものであるので、その開発などで減少が危惧され、また園芸用の採取も問題にされるが、近年ではシカ食害の被害も大きいという[11]

出典

参考文献

外部リンク

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