レコード・ストア・デイ(Record Store Day[脚注 1])は、2007年に発足した毎年恒例のイベントで、毎年4月の第3土曜日と11月のブラックフライデーに「個人が所有するレコード店の文化を祝う」ために開催される。この日は、世界中の音楽ファン、アーティスト、そして何千もの独立したレコード店が一緒に活動する[1]。多くのレコードがレコード・ストア・デイのために特別にプレスされており、各国のリリース・リストとともに、イベントに参加している店舗にのみ配布される。
2009年4月18日土曜日に第2回レコード・ストア・デイが祝われ、スレイヤー、トム・ウェイツ、ボブ・ディラン、レナード・コーエン、アイアン・アンド・ワイン、ザ・ストゥージズ 、MC5、ウィルコ、ディスターブド、キルスウィッチ・エンゲイジ、エリカ・バドゥ、タリブ・クウェリ、イーグルス・オブ・デス・メタルによるものを含む約85作品の特別盤リリースと、約500のアーティストによるイベント出演があった。ウィルコは、テネシー州ノックスビルでの「Record Store Day @ the Disc Exchange」にサプライズ出演した。イーグルス・オブ・デス・メタルはライノ・レコードのイベントに登場した。ニューヨークのマイケル・ブルームバーグ市長がレコード・ストア・デイをニューヨーク全体のイベントとして公式に認め、『アメリカン・アイドル』の審査員がイベント前の『アメリカン・アイドル』のエピソードでレコード・ストア・デイを記念してお気に入りのレコードについて語り合ったことを発表した。レコード・ストア・デイのために作られた特別盤リリースの95%はアメリカ向けであった。しかし、このイベントは国際的に成長し始め、アメリカ、イギリス、アイルランド、日本、カナダ、イタリア、スウェーデン、ノルウェー、オランダ、ドイツの1,000を超えるレコード店が参加した。
2010年
2010年4月17日土曜日に第3回レコード・ストア・デイが開催された。このイベントの公式アンバサダーはジョシュ・オムが務めた[13]。イベントの公式本は、グラハム・ジョーンズ著『Last Shop Standing: Whatever Happened to Record Shops?』であった。KCRWのゲイリー・カーラマーとフィル・ギャロは、独立したレコード店に関する自費出版の本『Record Store Days』をリリースした。この本には「www.recordstoreday.com」から提供されたアーティストたちの引用が使用され、レコード・ストア・デイに関する章がある。ニューヨーク市長のマイク・ブルームバーグとニューヨークは再びこの日を祝った。ラジオ番組『Anything Anything with Rich Russo』は、番組内で演奏している地元バンドのヴァイナル盤アルバムをリリースし、ニューヨークとニュージャージーのレコード店を訪れるバス・ツアーを企画した。数人のアーティストがイベントを記念してインストア・イベントに出演し、スマッシング・パンプキンズはカリフォルニア州ハリウッドのアメーバで開催されたレコード・ストア・デイ・コンサートでニュー・アルバムを宣伝した。特別出演を発表した他のアーティストには、フランク・ブラック、エクシーン・セルヴェンカ、アンジー・ストーン、ジェイソン・デルーロ、アリス・イン・チェインズ、マストドン、ジョシュ・リッター、HIM、スラッシュ、シック・パピーズ、ケア・ベアーズ・オン・ファイア、エミルー・ハリスがいた。若いアーティストたちは、全国の「Record Store Day: High School Battle of the Bands (高校生バンド・バトル)」コンテストで自分たちの才能を披露した。このコンテストでは、参加している独立したレコード店がそれぞれ地元の高校生バンドによって録音された楽曲を選んで、その音楽に触れられるようにした。フェンダー・コーポレーションの音楽プロデューサーや社員たちがパネラーとなって参加者を審査。9組のナショナル・セミ・ファイナリストが、受賞曲の限定盤となるコンピレーション・ヴァイナルLPに登場するため選ばれた。インディアナ州インディアナポリスからノミネートされ、レコード店のインディCDとヴァイナル盤によって大賞を受賞したバンド「SANUK」は、フェンダー・コーポレーションから音楽機材一式を授与され、ジャック・ポンティとケヴィン・シャーリーとのレコーディング・タイムを手にした。コンテストは、キャロライン・ディストリビューション、EMIレーベル・サービス、フェンダー、フェンダー・ミュージック・ファンデーションによって後援された。
2011年4月16日土曜日に第4回となる年次のレコード・ストア・デイが開催された。このイベントの公式アンバサダーはオジー・オズボーンが務めた[13]。600人以上のアーティストが店内でこのイベントを祝い、この種の音楽イベントとしては世界最大のものとなった。インストア・イベントに参加したアーティストには、ビースティ・ボーイズ、フー・ファイターズ、デュラン・デュラン、マイ・ケミカル・ロマンス、ウィズ・カリファ、トッド・ラングレン、アンヴィル、デル・マックーリー・アンド・ニューオーリンズ・プリザベーション・ホール・ジャズ・バンド、レジーナ・スペクター、ジャック・ホワイト、ジェリー・リー・ルイス、The dB's、ザ・レヴォネッツ、TV オン・ザ・レディオ、フライトゥンド・ラビット、デフトーンズ、チャックD、ザ・ビーチ・ボーイズのアル・ジャーディン、ザ・ロンリー・アイランド、ジョシュ・グローバンがいる。その年のリリースのほとんどは、世界中で300から7,000部に制限されていた。『ビルボード』誌によると、レコード・ストア・デイが開催された週の販売数182,000の増加は、イベント自体の成功に直接起因していた。イベントの公式映画は、ティーズサイドの最後のレコード店であるストックトン=オン=ティーズの「サウンド・イット・アウト・レコード・ストア」について記録した、ジーニー・フィンレイ監督の長編ドキュメンタリー『Sound It Out』であった。この映画はサウス・バイ・サウスウエストで批評家の称賛を得てプレミア上映され、シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭とエディンバラ国際映画祭でもまたプレミア上映された。この年は、2011年11月25日に二度目のブラックフライデー・レコード・ストア・デイも開催された。さらに、このレコード・ストア・デイでは、ニュー・オーダーの1981年のデビュー・シングル「Ceremony」の12インチ限定ヴァイナル盤での再発が行われた。そのB面には「In a Lonely Place」だけでなく、ニュー・オーダーの前身であるジョイ・ディヴィジョンによるこの2曲のオリジナルである1980年のデモ音源も収録されている。この特定リリースは、その年の初めに回収された「In a Lonely Place」を、ジョイ・ディヴィジョンによるフルでレコーディングされた最初の公式リリースとして記録した重要なものとなった。
2017年4月22日土曜日にレコード・ストア・デイ2017が開催された。このイベントのアンバサダーはセイント・ヴィンセントが務め、レコード・ストア・デイ初の女性アンバサダーとなった[28][29]。独立系レコード店における10回目の祝祭を迎えたことになる。珍しいこととして、アメリカでの特別リリースにクラシックのタイトルが含まれていた。1967年にワーナー・クラシックが発売したショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第2番の録音で、ソビエト連邦のレントゲニズダットのスタイルでプレスされた。ブランディ・クラークによる『Live from Los Angeles』は、この年にリリースされた1作であった。
2018年
2018年4月21日土曜日にレコード・ストア・デイ2018が開催された。これを祝うため、アラームはロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルスの店舗をその日を通じて訪問した[30]。特別リリースには、プリンス、エラ・フィッツジェラルド、ブルース・スプリングスティーンらのアルバムが含まれていた。BBCは、新たなゲートフォードのアートワークを使用して、テレビドラマ『ドクター・フー』における「The Tomb of the Cybermen」「City of Death」を収録した2枚のフルキャスト・テレビ・サウンドトラック盤をリリースした[31]。この年のイベントのアンバサダーはラン・ザ・ジュエルズが務めた。