ヴァンデ・バーラト急行
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| ヴァンデ・バーラト急行 | |
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異なる塗装(リバリー)のヴァンデ・バーラト急行 | |
| 国 |
|
| 運行者 | インド鉄道 |
| 使用車両 | ヴァンデ・バーラト急行用電車 |
| 最高速度 | 160 km/h |
| 平均速度 | 75 km/h |
| 運行開始 | 2019年 |
| 軌間 | 1,676mm |
| 電気方式 |
交流25,000 V 50 Hz (架空電車線方式) |
| 備考 | 主要数値は[1][2][3]に基づく。 |
ヴァンデ・バーラト急行(ヴァンデ・バーラトきゅうこう、英語: Vande Bharat Express、ヒンディー語: वन्दे भारत एक्सप्रेस)は、インド鉄道の列車種別の1つ。都市間長距離列車の高速化を目的に設定された優等列車で、営業最高速度160 km/hの性能を有する電車が用いられ、準高速列車(Semi High Speed Train)と位置づけられる事もある。愛称の「ヴァンデ・バーラト(वन्दे भारत)」はヒンディー語で「インドへの敬礼」を意味しており、計画当初はトレイン18(Train 18)と呼ばれていた[1][3]。
イギリス領インド帝国時代から長期に渡り、最高速度が96 km/hに制限され続けていたインドの鉄道網は、1960年代以降本格的な高速運転を目標とした車両の開発や施設の改良が行われるようになり、1969年に登場した最高速度120 km/hのラージダーニー急行を皮切りに列車の高速化が進行した。そして2016年にはガティマン急行が旅客列車としては最高速度となる160 km/hを記録した[2][4]。
一方、更なる高速化を求めたインド鉄道は、2010年代以降客車列車よりも加速度に優れた電車を用いた車両の開発を進めるようになった。当初は国外企業とのコンソーシアムによる開発を検討していたが、最終的にインド政府が推進する製造業振興事業「メイク・イン・インディア」の一環として、インド国内企業による開発を進める事となり、2018年にプロジェクトが発表された。そして、試運転を経て2019年2月15日、ナレンドラ・モディ首相を招いた出発式が行われ、「ヴァンデ・バーラト急行」の営業運転が開始された[5][6][7][8]。
その後、入札に関する不正の指摘や新型コロナウイルス感染症の影響から車両の増備が一時途絶えていたが、2022年以降改良を施した車両の量産が開始され、それに合わせてヴァンデ・バーラト急行の運行範囲の拡大も継続して行われている[3][9]。
- ヴァンデ・バーラト急行の一番列車の出発式(2019年撮影)
車両
ヴァンデ・バーラト急行に用いられる車両は、インドの鉄道車両メーカーである インテグラル・コーチ・ファクトリー(Integral Coach Factory、ICF)が開発した、設計最高速度180 km/hの長距離用電車である。4両を1ユニットとした上で複数のユニットを連結する編成を組んでおり、2024年現在は使用される路線の旅客需要に応じ、8両編成、16両編成、20両編成が導入されている。主電動機を搭載した車両(電動車)を複数連結した動力分散方式を採用しており、既存の機関車牽引の列車(動力集中方式)と比較して加速度が向上している。営業最高速度は160 km/hだが最大180 km/hで走行可能な性能を有しており、試運転ではそれを上回る183 km/hの速度を記録している[10][1][11][12]。
2019年に最初の2編成が営業運転に投入された後、2022年以降は機器や車体、車内レイアウトに改良を施した編成の量産が進められている[10][1][13]。
車内設備
ヴァンデ・バーラト急行の座席は3+2人掛けの「エコノミークラス」とも呼ばれる普通座席(AC Chair、Economy Class)と特別料金が必要な2+2人掛けの「エグゼクティブクラス」(Executive Class)の2種類が存在している。車内は全車とも冷房が完備されている他、各座席には充電用のコンセント、読書灯(エグゼクティブクラス)が設置されている。また、安全対策のための監視カメラが各車両に搭載されている。トイレは匂いを抑えた最新鋭の吸引式バイオトイレが用いられている。編成には食堂車が連結されていないが食事のケータリングサービスが実施されており、車内での注文よりも事前に予約する方が安価となっている[10][14][15][16]。
- 車内(エコノミークラス座席)
- 車内(エグゼクティブクラス座席)
- 大型画面を用いた情報案内装置
- 車内の食事の一例
