ヴィジット (ゲーム会社)

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設立 1990年9月
廃止 2006年
株式会社ヴィジット
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
556-0021
大阪府大阪市浪速区幸町3-9-7
設立 1990年9月
廃止 2006年
代表者 森本和伸
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ヴィジット(VISIT)は、かつて存在した日本のコンピュータゲーム開発会社である。

創業期

創業者の森本和伸は大学卒業後、リクルートでの勤務を経て独立し、1990年9月にヴィジットを設立した。設立の背景には、森本のリクルート時代の同期が東京でインテリジェンス(現・パーソルキャリア)を創業したことが影響しており、森本はこれに呼応する形で大阪を拠点とするヴィジットを立ち上げた。このような経緯から、設立当初のヴィジットはゲームメーカーではなく採用コンサルティング業務を主力としており、中でもインテリジェンスと共に学生のレポートを企業へFAXで送信する「StudentReport」と呼ばれるサービスが好調であった。

その後、森本はリクルート退社後も依然として前職と同系統の業務に携わり続けていることに疑問を抱くようになり、新たな事業展開を模索する中で、ゲーム等のコンピュータ関連の産業に着目した。この頃、森本はバラエティ番組「それいけ!!ココロジー」の制作元であるIVSテレビ制作の関係者と交流があり、その関係者から同番組の関連書籍が290万部売れたという話を聞いて、「SFCで作ったら絶対いける」との示唆を受けた森本は、ゲーム制作への決意を固めた。

しかし、当時のヴィジットにはゲーム開発のノウハウが皆無であったため、森本が自ら任天堂を訪問して指導を仰いだ。その後も数々の曲折を経て、1993年(平成5年)3月26日に同社初のゲームソフトとなる「ザ・心理ゲーム 悪魔のココロジー」をリリース。これを皮切りに、ヴィジットはゲームメーカーとしての道を歩み始めることとなった。

ゲーム事業への参入

ゲーム事業に参入する傍ら、ヴィジットは複数の事業を並行して展開した。東京で展開されていたCD-ROM専門店「ハイパークラフト」に影響を受け、大阪を拠点にCD-ROM専門店の展開を開始。日本橋への出店を皮切りに、京都神戸梅田などへ進出した。2年目までは非常に高い収益性を誇っていたが、その後は資本力で勝る大手企業に押され、CD-ROMソフト販売事業は短命に終わった。

その中で、「ハイパークラフト」の常連客であった漫画家・士郎正宗との交流が生まれた。ヴィジットは士郎のデビュー作である「アップルシード」のゲーム化を打診し、士郎本人からの承諾を得るに至ったが、ヴィジット社内にアクションゲームの開発を行える人材はおらず、開発は半外注という形で進められた。しかし、その出来はあまりにも粗末なものであり、インターネット等ではヴィジットや森本への批判が相次いだという。このような状況に対し、士郎に描き下ろしポスターの制作を依頼してプレゼント等として配布したところ、最終的に配布された枚数はゲーム自体の売上本数の約10倍にも達したという。

増え続ける入社希望者に対処するため、1995年夏、浪速区幸町道頓堀川のほとりに大型倉庫を借り、開発拠点を移転する。

1996年、アクションゲーム「クーリースカンク」をリリース。開発を手がけたのは元カプコンの成瀬憲史が率いる「浮世亭」で、オナラを攻撃に用いるというアイデアは森本の発案であった。当初はスーパーファミコン(SFC)用のゲームとして発売される予定であったが、当時のSFC市場の縮小を受けて中止され、PlayStation(PS)版のみの発売となった。

1997年の「あかずの間」を皮切りに、「ハイパーノベル」と称するサウンドノベルゲームのシリーズを計8作品リリース。その2作目となる「最終電車」(1998年)は、森本によればヴィジットで最も売れたゲームであり、廉価版等も含めれば合計で10万枚ほど売れたという。しかし、この次作[注 1]を「最終電車2」にしなかったことが失敗であったと、後に森本は述懐している。

その後、資金難やゲーム開発を取り巻く環境の変化を受け、2003年の「THE DOG MASTER」を最後に家庭用ゲームソフト開発から撤退、ヴィジット自体も2006年に解散した。

解散後の動向

2020年、発売中止となったSFC版「クーリースカンク」のサテラビュー向けの体験版が発見され、その中に製品版とほとんど変わらないデータが残っていることが明らかになった[1]。体験版は3エリア目をクリアしたらオープニングに戻るようにプログラムされており、4エリア目以降もデータとしては存在していた[2]

YouTubeでレトロゲームを扱うチャンネル「4ST」を運営するSheNaは、そのロックを解除した海賊版カセットがインターネット上で販売されているという状況を憂慮し、2022年にSFC版「クーリースカンク」の復刻プロジェクトを立ち上げた。復刻にあたってSheNaは、ヴィジットの社長であった森本から同社が発売した家庭用ゲームソフトの知的財産権を取得しており、当時実装される予定であった一部機能の復活にも成功した[1]

Kickstarterで行われたクラウドファンディングは、目標額800万円に対して約1600万円の寄付を集めて成立し、2025年2月23日に復刻されたSFC版「クーリースカンク」が発売された。

創業者の森本は2015年豆乳の製造・販売を行う「靖一郎豆乳」(株式会社VAプロジェクト)を起業している[3]

ゲーム作品

参考文献

脚注

外部リンク

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